日本橋八重洲あたりを散策した。
今、東京の中心地は大改造が進んでいる。昭和の雰囲気を持った風景は、様変わりしている。日本橋のたもと、日本橋1丁目中央区の再開発は、昨年12月から始まり、三菱UFJ銀行ビル、と、西川ビルは、解体され平地になっている。跡地には高さ287mの高層ビルが建設される予定。
実は、この、三菱UFJ銀行ビルの前身の東海銀行ビルに、僕の勤務していた会社の事業所がテナントと入っていた。入社以来20年間、この建物が自分の職場だった。その最後の姿を見ようとしたのだが、少し遅かった。経済の動きは激しく、形あるものは、変わっていく。
だが、人の気持を同じように変えていくのは容易ではない。経済や技術の進歩で、生活は便利で豊かになっていることは実感している。だが昔のことを懐かしく思うのは人間の性なんだろうな。暫く、八重洲あたりを歩き、いろいろ見て回る。大きく変わっているところはあるが、昔からのお店や、飲食店の雰囲気、味、といった人間的なのものは昔のままだ。・・・そうか本質的ないいものは変わるものではないのだな。
絵は、今日現在の、日本橋1丁目。クレーンの働いている場所に、昔の東海銀行ビル(右下)があった。
2022年1月28日 岩下賢治