寒い日が続く。こういう時は、何か暖かいものが食べたいものだ。
さて、今、放送中のNHK朝ドラ、「まんぷく」は、インスタントラーメンを発明した実話をもとにした奮闘物語。時代は、日本が高度経済成長に入っていく頃。ドラマ全体から当時のエネルギッシュな気分が伝わってくる。
僕は、ラーメンは好きだが、今は、あまり食べることがない。食事はご飯が基本で、飲んだあとの締めのラーメンというのも控えている。インスタントラーメンは、若いときは、休日の昼食でよく食べたが、今はあまり食さない。今のラーメンブームとは反対だ。
寒いときに食べるラーメンは旨い。
インスタントラーメンの深い思い出がある。学生時代のある一時期、冬山登山をやっていた。雪山を歩くのはもちろんだが、テントの中で食べる暖かい、力(ちから)ラーメン、がなによりの楽しみだった。鍋の中に、インスタントラーメンに餅を加え煮たもので、こういう環境の中でしか味わえないものだ。冬山での記憶は薄れていっても、力ラーメンのあの時食べた味は忘れることがない。もう、あのような経験をすることはない。だから大切な記憶だ。
もう一つ、ラーメンの思い出。3年前、会津を旅行した時のこと。帰り支度を終えたところで、地元の人が、ラーメンをたべて行きましょうというのだ。近くに店があるのかと思ったら、車で40分ほどかけ、隣町の喜多方市に向かい、喜多方ラーメンを食した。実に、このラーメンが今までで一番うまいラーメンであった。
寒い日には、暖かいものが食べたい。ラーメンもいいな。
絵は、3年前たべた喜多方ラーメン。
2019年1月23日 岩下賢治