カリンの花
私の住む地域では廃校になった小学校を、住民たちが会合や講習会などに使える場所=地域の「ひろば」として、活用している。この施設を維持すること、つまり冷暖房の管理や電球の取り替え、教室やトイレの清掃などだが、これが結構手がかかり、ボランティアの人たちの献身的な活動によって支えられている。
私も週1回、半日だが校庭の植栽周りの整備に参加している。この学校は開校100年をすぎており、樹木も素人の手に負えない巨木もある。あの大震災の時には、アカメカシワの古木が倒れた。桜も古く、古枝が折れることもママある。ポプラ、タイサンボク、ヒマラヤ杉も巨大で、カラスが巣作りするのに格好な場所だ。
私たちがするのは、低木の枝下ろしや雑草の除去などだが、何箇所か殺風景な場所があって気になるのだが、いまだ手をつけていない。なんとか手入れしようと思うのだが、そうするには新たに土入れとか、瓦礫などの撤去など、ほぼ開墾に似た作業になるので、費用と時間の関係もあって、手が回らないのである。
そんな中、先頃思い切って、藤棚の下の砂場と地続きの荒れた場所を整備し、シャガを植えることにした。ほとんど砂地のところに培養土を4袋入れ、整備したのだが、水をかけるとどんどん吸い込む。培養土4袋くらいでは、植物が生育するには効果がないのかもしれない。藤棚のしたなので、適度に木陰を作るので、場所的にはOKのはずだ。ポット苗で10鉢、それぞれ2株ほど入っていたものを、移植した。さてどうなることやら。
時期を見て、培養土を追加する以外ないかもしれない。しっかり根付き、株が分蘖(ぶんけつ)して、辺り一面に白やピンクの花が咲いてくれるといいのだが。【彬】