赤と白のオオムラサキツツジ
今、高齢者の間では、健康のため歩くことが奨励されていて、今日は5000歩、昨日は7000までいったとかが、話題になっている。スマホなどで、歩数が測られるようになって、従来の散歩という概念から、ウォーキングという考えに移行しつつあるようだ。
清浄な空気を吸って、辺りの風景を探索しながら歩くのは、ウォーキングというより散歩とか散策というほうが適切だと思うのだが。
とは言え、私は今、仲間と一緒にスポーツウォーキングと名付けた活動に加わっている。単に歩くことと何を区別して、スポーツウォーキングというのか。
歩くことは誰でもできる。人間は歩くことで進化してきたとも言える。だから歩く動きには、大げさにいえば、人類の歴史が詰まっている。あらゆるスポーツも歩くことを基本として成り立っていると言っても過言ではない。走る行為は歩きを早める動きであり、投げたり、打ったりする動きも、歩く動作を部分的に強化した行為だとも言える。だとすると歩き方には人間の動作の基本中の基本が隠されているとも言える。一流選手の歩き方にはクセがない。
スポーツウォーキングというのは、だから、歩き方に人間の動き方の基本を見ようとするものである。変な歩き方でも歩けるが、最も合理的で、理に適った歩き方があるはずだ。それを求めることが健康増進はいうまでもなく、美的にも適っているのではないか、と考えるのである。
街中ですれ違う人たち、随分変わった歩き方をしている。年配になると余計目立つ。ガニ股、内股、猫背、横向きなど様々である。背筋をシャンと伸ばし、肩の力を抜き、まっすぐ一本線を歩くようになりたい。
そんな歩き方をしようとするのがスポーツウォーキングである。
今日、服装は自由になった。服装に左右される歩き方からは解放された。理に適った美しい歩き方を求めること、これを私たちはあえてスポーツウォーキングと名付けている。【彬】