ある冬晴れの日の、ウオーキング練習。自宅を出て、野川を沿い、小金井市の貫井神社往復のコースをとる。割と暖かく大変気持ちがいい。
この、貫井神社は周囲が自然豊かで、秋はモミジの紅葉が格別であるが、今日はその時期をすぎている。本殿に行くには池の上にかかった赤い橋を渡るのだが、橋の前に来ると、橋の中央にキセキレイが留まっている。セキレイというのはよく見るが、腹の黄色い、キセキレイは珍しい。飛び立つと、池の水で水浴びをしたかと思ったら去っていってしまった。
先日、野川を歩いていたら、カメラを持って何か鳥を真剣に撮影しようとしている人がいた。
「なにを撮ろうとしているのですか?」と尋ねると、「キセキレイです。ものすごく珍しいわけではないが、セキレイのなかでは珍しいですよ。」とのこと。バードウォッチャーの間でも人気で観察対象になるのか?
僕にはキセキレイが黄色ではなく金色に見える。確かにきれいだ。そして橋の下の池。ここには、金色の鯉が泳いでいる。
この神社に来るときは、この金色の鯉を眺め、何か御利益を頂こうと願うのだが、この日は金色のキセキレイに出会ったことで満足は二倍、来年は良い年であるようにと、少し早めだが願ったりする。
2022年12月26日 岩下賢治