2015年7月1日付けブログ、長い旅路(つづき)のそのまた続きになります。
5月26日(土)、玉川上水沿いの、小金井公園~拝島、往復40kmほどの、長い旅に出た。今回、ランニングではなく、ウォーキングとした。このコースは、フルマラソンを盛んに走っていた頃にはメインの練習コースであったが、最近、フルマラソンは控えている。また、季節の変わり目が好きで、この初夏から梅雨に移り行く風情を楽しもうというのも旅の目的でもある。だから、歩くほうが、上水沿の木々や草花をよく観察できる。
この時期、一番元気なのは、ドクダミの花だ。コースのかなりの部分を群生が占めている。以前はなんとも思わなかった、このドクダミの花に、最近、この季節の美を感じるようになった。一輪挿しにも、しっとりとした梅雨の季節感を感じるのだ。
ところで、ドクダミの花には八重咲の花がある。いままでで出会ったのは、茨城に住んでいた時期に社宅近くの民家の玄関先で、そして、東京では奥多摩にランニング練習に行ったとき、食事と風呂を利用した茶屋の庭先での二度だけ。大変珍しい花で、それ以降つとめて探すようにしてきたが出会っていない。
よって、今回の旅で心したことは、
① ウォーキングといえども、トレーニングを目的とし、速歩きで、給水はとるが、休憩はしない。
② この時期の季節感を楽しむ。そして、ドクダミの八重咲の花を探してみよう。・・・無駄であろうが。
さて、トレーニングはうまくいった。ウォーキングといえども40kmはキツイものだ。膝や足に故障はあるものの大事なく充実感をもって完了し、いい練習になった。
ドクダミの群生は絶えることなく続き、単純な一重の花のジュウタンのようだ。それでも、僕の目は、舐めるように群生を追っていく。そして、ようやく見つけることができた。上水駅手前に、八重咲が6株点在している場所がある。なるほど、在る所にはあるものだ。
この、片道20kmのコーで、6株であるが。ところで、この八重の花は、別種ではなく変異体のようだ。
絵は、ウォーキングする自分。左下は、八重咲のドクダミの花。
2018年5月27日 岩下賢治