3月14日、理論物理学者 ホーキング博士が亡くなられた。車いすに乗った学者として誰でも知っているだろう。その業績から、アインシュタイン以来のすぐれた学者とも称される。
このニュースを聞いて、門外漢の僕でも感じるところがあった。それで、自分の書棚を眺めていると、氏の本があった。ペーパーバックで200ページの、A BRIEF HISTORY OF TIME(時間の小さな物語)。初版がでた1989年に購入したもの。おそらく当時、世界的ベストセラーとなり、つられて入手したものだろう。ところが、しばらく読んで行き詰まり止めてしまっていた。
今、改めて読みなおし始めたが引き込まれる。前にも書きましたが、最近、高校生向けの「物理」の参考書を読んでいたので準備はできていたようだ。
ホーキンス博士は、最初の部分でこう書いている「今日、我々は、何故、ここにいるのか、どこから来たのか、を知りたいと願っている。人間の知識へのあくなき欲望は問い続けることで正しいものとなる。そして最終のゴールは、我々のいる宇宙がどんなのものなのか描くことである。」・・・もっともなことだと思う。おそらく誰でもそう思うだろう。
現実の世界から、眼を星空に向けると、この自分の住むこの世界がなんと小さなものかと感じるものだ。悲しい時、辛い時に、星空を眺め癒すこともある。宇宙にはロマンがある。
さてこうして、A BRIEF HISTORY OF TIME を通し、宇宙への小さな旅に出ることにした。おそらく、その内容には、断片的に知っていることがあるかもしれない。しかし、体系的に、ホーキング博士自身の言葉、英語で直に語られると旅の楽しみは格別になるだろう。
ところで、上記の書籍は、日本語訳が出ていて、「ホーキング 宇宙を語る」というタイトルになっている。
絵は、ペーパーバック版の表紙の概略。
2018年3月23日 岩下賢治