芙蓉
暑い。七月半ばを過ぎてから、都心では毎日35度を越す酷暑が続いている。この暑さ、世界中、同じ傾向のようで、ギリシャやフランスでは45度を越す激暑になっているようだ。国連の事務総長も、居ても立ってもいられないようで、もはや温暖化ではなく、地球沸騰の時代だというほど。
ところで外気温というのはどのように感じるものだろうか。気温は、地上から1メートルの高さでの空気の温度のこととなるが、ギリシャで観測された49度というのは、一体どういう体感覚なのか。都内では35度というともう耐えられない暑さなのに、それより10度も高いとなると、もはや外出どころか、外に出ると、あっちっち、という感覚なのか。
気温に対して水温というのがある。お風呂でちょうどいい加減は42度くらいだろう。45度になると、ヒリヒリして飛び上がる。その温度より高温だというと火傷を負う感覚に近いか。実際、フロリダだったか、道路で転んで火傷したというニュースがあった。
温暖化とかヒートアイランドとか、エルニーニョとか、色々な理由が取り沙汰されているが、何か地球の地軸が傾いた感がする昨今である。【彬】