米タイム誌のperson of the year(年の人)に、次期米国大統領、と、副大統領の、バイデン氏とハリス氏が選ばれた。今年、世界に最も影響を与えた、人、団体、を選ぶものだが予想通りのことだと思う。タイム誌は米国の雑誌であり、読者の70~80%は米国在住。大統領選挙の年は、選出された大統領がその年の人に選ばれているようだ。前回は、トランプ氏が選ばれている。
トランプ氏は、geat america again(偉大なアメリカを再び) を掲げ「変化」を求め、独特の保護主義政策をとってきた。バイデン氏は、それに対し変更を訴えて当選したあと、America is back(アメリカは戻ってきた)と語る。そして、新政権の重要課題は、パンデミックとの闘い、経済の安定、気象変動への対策、分断した国の再連携、等をあげている。
さて翻り、メディアというのは、独自の編集方針があるのだろう。事実を正確に素早く伝えるのが一番と思うのだが、タイム誌は、リベラルで、多様性を重視しているのか、トランプ氏政権下の今まで、反トランプ的の記事内容ばかりが目立つ。
思い返すと、僕が、タイム誌の購読を始めたのは、大学をでて給料をもらうようになってからで、グローバルなニュースを英語で読もうと考えたから。タイム誌の英語はレベルが高く勉強になる。この数年、トランプ氏がらみのアメリカ国内記事ばかりで気になっていた。来年から、もっとグローバルな記事が読めるかもしれない。
絵はタイム誌の表紙の概略。バイデン氏とハリス氏。
2020年12月22日 岩下賢治