ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

運動することは体にいいこと。

2016年09月26日 | 日記

 購読している、米タイム誌の、9月12~19日の号に、「運動することの新科学」と題する記事が載っている。医者、研究者、古代の哲学者も、運動することは、奇跡的な医薬であると主張してきたが、今、科学的に証明された・・・。と始まる、5ページにわたる内容である。有力紙タイムが、今更、何故このような記事を?と、流し読みにしておいた。 

 ところで、僕は、暑い夏場は、近くの小金井公園の日蔭のコースで、200m×10本の短距離ランニングの練習をしている。そうした中で、いつも思うのだが、ランニングする人が、老若男女問わずなんと多いことか。全体の様子から、どこかレースに出るためというより、健康のためのようである。

 さきの、タイム誌の記事が気になり読み返してみた。

 読者を米国国民であることを前提としているような書き方だ。驚いたのは、健康のために運動をしている人の割合が低いのが現状。米国民に対する啓蒙のように読める。想像だが、オリンピック・イヤーでスポーツ熱は盛り上がっているが、観る人は多く、やる人は少ないのだろう。だから今、この記事を、ということか。 

 その記事内容だが、医学的な細かな説明はあるのだが、基本的に言えるのは、

①   必要運動量は、一般成人で、有酸素運動、(ランニング、サイクリング等)を150分/週。そして、筋力運動(ウェイト、ヨガ、太極拳等)を2回/週。

②   上記に加え、速歩き、子供と遊ぶこと、犬の散歩、重い荷物運び、庭作業、等を10分/回、を運動として入れてもいい。

③   時間的に余裕のない場合、強い運動の短い繰り返しで、通常運動のような効果がある。

④   有酸素運動と筋力運動、を併用すること。それが、健康と長生き、に繋がる。 

以上、一般の日本人には常識的内容である。

 ここで、自分自身のこと。

 僕の運動の中心は、ランニングであるが十分な量だと思う。ところが、このところ体重増でランニングが楽しいものから辛いものに変わってきていた。運動だけでは減量できない。タイム誌の記事でも、運動による体重減は見られない。筋肉増、食欲増進が伴う、とある。

 そこで、食事内容を見直し、徐々に改善してきている。運動だけで、自分としての健康体(よりよく動ける体)が作れない、健康とは難しいものだ、と思う次第。 

     絵は、小金井公園での短距離ランニング練習

                   2016年9月26日 岩下賢治

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築地の市場規模はそんなに大きのか

2016年09月21日 | 日記

 代々木公園ではシイノミが熟し始めています。

 築地市場を豊洲に移設する問題が大きく揺れている。

 交通の便や衛生面で、築地に問題があることは早くから指摘されており、移転に向けてのすったもんだの長い期間があって、やっと決着したのが豊洲で、その費用が当初予算を大幅に超える常識を疑う費用の上積みだったことなどから、この間の暗部について、様々な憶測が小池知事の耳に入ったのだろう。そして、今回の延期となったのだが、当然の措置だと、誰でも思う。
 で、私が疑問に思うのは、そうした建設過程のやり取りではなく、規模の問題である。
 現在の築地の敷地面積は20ヘクタール強、移転先の豊洲はその倍となる40ヘクタールと、倍の広さになる。延床数をみると、築地の280,000平米に対し、豊洲は400,000平米と、これも倍増近くになる。規模が大きくなれば、その分、上下水道、電気、ガスなどインフラ関係の費用がかさむ。市場の取引量が倍になると予測されるのなら、当然、施設も拡大すべきだが、築地市場はそんなに規模が拡大しているのだろうか。
 実は築地の市場規模は1987年をピークに、徐々に縮小しているというのがデータにはっきり出ている。
 foods channnel というサイトによると
「2013年度実績での年間取扱量は、水産物48万3,951トン(約480種類、4,217億2,900万円)、青果物(鳥卵・つけ物含む)30万5,943トン(約270種類、856億4,300万円)にも上り、水産物の取り扱いでは世界最大規模を誇っている。青果物においても、促成野菜や洋菜類、ハーブ類の豊富な品揃えは他に類を見ない。」とされるものの、「しかし、各部類の取扱量、取引金額とも減少傾向にあり、水産物の取扱量は1987年をピークに4割近く落ち込んでいる。」のである。 
 また、東京都の統計データでも、都全体の取扱数量は、「2008年を100とした場合に、2013年の実績は、全体で102,378トン減少の83.4%となり、この中、築地市場実績は83,211トン減少の85.3%で漸減傾向である。」とされている。

 私の住む新宿でも今では居酒屋など築地に買い出しに行くのは稀だし、大型のスーパーやチェーン店などは産地との直取引が進んでいる。つまり、築地市場の取引規模は縮小しているのだ。今後、少子化や食文化の変化がいっそう進めば、食料の市場動向も当然変化していく。築地の取引量もいっそう減っていくものと予想できる。
 20年ほど前のことになるが、沖縄で宿泊したホテルでは、刺身を築地直送と自慢していた。札幌の居酒屋でも同じ経験をした。築地がブランドだったのである。しかし、今は違う。農水産物は産地のものを産地で食するのを良しとする時代なのである。
 今後、食料の市場取引は冷凍技術の開発が進んで、大規模の取引は冷凍物が中心になると思われる。そして、生鮮物と冷凍物は明確に区別され、生鮮関係は地元の産直物に限定されていくはずで、生ものを扱う部門は、築地に集中されるわけではなく、どんどん規模は縮小していくことになろう。そうした状況を今回の移転騒動の当事者たちはどのように考えていたのだろうか。

 築地に限らず、官公庁の設備計画は、利用の拡大基調を前提にしないと、建設が進まない傾向がある。その結果が、各地の箱物施設の赤字である。困った行政風土である。コンパクトにおさめるというのは、オリンピックもそうだが今後の大きな課題だと思う。【彬】

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カジノキと温暖化

2016年09月14日 | 日記

   絵はカジノキの幼木

 梶原という苗字の人に、カジノキというのはどんな木か知っていますか、と尋ねたことがある。え! カジって木なの? という答えだった。木偏ですからもちろん木です。

 カジノキは南方の灌木なのですが、なぜか長野県の諏訪神社の社紋となっており、残念ながら寒冷の諏訪では十分に育つことはできません。上社では境内に移植したのですが、結局枯れてしまいました。そのカジノキが近年、東京の神宮の杜や新宿御苑のマント(道路側の淵)に、桑の葉に似た、葉が割れる独特な形態で生育しています。どこからか種が飛んできて、実生で育っているのです。

 いわゆる温暖化の影響で、南方の植物が関東から東北地方に、徐々にですが繁殖の手を延ばしているのを、温度統計ではなく植物という実態で示しているわけです。

 私たちはこうした気候の変化にもっと注意を払うべきだと思います。台風の来襲や高温などの注意報はよく出ますが、もっと大きな地球規模での状況として、気候の変化が起こっていることに注意を払いたい。なぜなら、これは単に風水害の問題ではなく、食料とか私たちの生活の根幹をゆるがすものだからです。その原因を云々する人もいます。化石燃料の使いすぎだとか、人口が多すぎるからだとか。しかし、ほとんど眉ツバです。氷河期を溶かした縄文期の温暖化は、化石燃料や人口増とは何の関係もありません。

 とはいえ、気温の上昇は確実に進んでいます。その影響をまともに受けるのは、今述べた植物の生態系で、私たちにとっては農業の問題に絡んできます。子どもの頃、北海道では稲作ができないと学んだのだが、たとえ品種改良があったとしても、今では北海道は銘柄米の産地となっているほど、気候の変化は進んでいるわけです。

 気象の影響をまともに受ける農業は、工業化すべきだと、私はずっと指摘してきました。工業化というのは機械化ではありません。工業=工場です。つまり気象や土壌など自然の影響を極力排除した温室栽培です。トマトなどは水耕栽培でどんなに効率化するかは実証されているのですが、なかなか現実化しません。エコロジストをはじめ消費者も露地栽培、自然農法にこだわるからなのでしょう。

 でも、農業は最大の自然破壊者であることは周知の事実。棚田などはその典型です。そして自然に栽培されたとされる作物も肥料で培われたもので、これもたかだか数百年の歴史しかもたないものです。食料を自然から隔離し、より人間化すること、喫緊の課題だと思います。 【彬】

 

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夏の終わりの体験

2016年09月07日 | 日記

 

 今年は、8月下旬から9月初めにかけ、積乱雲がよく発生した。夕方になり夕日が雲に掛かるといい景色になった。

 僕の、最寄り駅東小金井駅から自宅につながる、まっすぐ西に伸びる道がある。9月5日の夕方5時半頃この道を歩いていた。このときも沢山の雲が沸いていた。視線の右側の空に雲の隙間が出来ていて、そこから下に向かい虹がでていた。こいう虹は珍しいなと思い、視線を左側に移した。すると。雲の希薄な部分から強い光が発せられていた。よくよく見ると夕日の太陽そのものであった。このような夕日を見るのは初めてだ。青、ピンク、黄、の光色の波が太陽の円内で、揺らめいている。そして、火山の火口から溶岩があふれ出ているように外に流れ出ている。このような現象は肉眼で見られるものなのだろうか。現実のものとは思えずいつまでも見ていた。

 この現象は普通に考えれば、雲の薄い部分に夕日が入り、雲の水分粒子に光があたり青や赤等の光として眼にとどいたのだろう。

  僕は学生時代、北アルプスで、ブロッケン現象(自分の身体が、背後の太陽の光を受け、前方の霧に影が映り、その影が虹のリングで囲まれる現象)は体験した。もうこれ以上のものは無いとおもっていた。

 だが今年の夏の体験はそれにおとらず驚きのであった。この夏の終わりに、心しびれる体験をした。おそらくこれは、写真ではうまく映らないだろう。光の動きが重要なのだ。映像クリエーターなら類似のものを人工的に作れるかもしれない。 

 とにかく、絵にしておいた。もちろん伝えられないが。

      2016年9月6日  岩下賢治

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