購読している、米タイム誌の、9月12~19日の号に、「運動することの新科学」と題する記事が載っている。医者、研究者、古代の哲学者も、運動することは、奇跡的な医薬であると主張してきたが、今、科学的に証明された・・・。と始まる、5ページにわたる内容である。有力紙タイムが、今更、何故このような記事を?と、流し読みにしておいた。
ところで、僕は、暑い夏場は、近くの小金井公園の日蔭のコースで、200m×10本の短距離ランニングの練習をしている。そうした中で、いつも思うのだが、ランニングする人が、老若男女問わずなんと多いことか。全体の様子から、どこかレースに出るためというより、健康のためのようである。
さきの、タイム誌の記事が気になり読み返してみた。
読者を米国国民であることを前提としているような書き方だ。驚いたのは、健康のために運動をしている人の割合が低いのが現状。米国民に対する啓蒙のように読める。想像だが、オリンピック・イヤーでスポーツ熱は盛り上がっているが、観る人は多く、やる人は少ないのだろう。だから今、この記事を、ということか。
その記事内容だが、医学的な細かな説明はあるのだが、基本的に言えるのは、
① 必要運動量は、一般成人で、有酸素運動、(ランニング、サイクリング等)を150分/週。そして、筋力運動(ウェイト、ヨガ、太極拳等)を2回/週。
② 上記に加え、速歩き、子供と遊ぶこと、犬の散歩、重い荷物運び、庭作業、等を10分/回、を運動として入れてもいい。
③ 時間的に余裕のない場合、強い運動の短い繰り返しで、通常運動のような効果がある。
④ 有酸素運動と筋力運動、を併用すること。それが、健康と長生き、に繋がる。
以上、一般の日本人には常識的内容である。
ここで、自分自身のこと。
僕の運動の中心は、ランニングであるが十分な量だと思う。ところが、このところ体重増でランニングが楽しいものから辛いものに変わってきていた。運動だけでは減量できない。タイム誌の記事でも、運動による体重減は見られない。筋肉増、食欲増進が伴う、とある。
そこで、食事内容を見直し、徐々に改善してきている。運動だけで、自分としての健康体(よりよく動ける体)が作れない、健康とは難しいものだ、と思う次第。
絵は、小金井公園での短距離ランニング練習
2016年9月26日 岩下賢治