米国タイム誌の最新号、5月1~8日号は、この時期恒例となっている、世界で最も影響のある100人「the 100 most influential people in the world」の特集号である。政治、経済、科学、芸術、スポーツ、芸能、の分野で、世界の中から、タイム誌が独自に選んでいる。いつも驚くのだが、なんと知らない人ばかりであるか!今回僕の知っている人は16名。知識不足、勉強不足、視野が狭い、と言ってしまえばそれまでだが、やはり、世界は広く深いということなのしょうか。
編集長の巻頭言は、「世界の著名人にまじり、名前は知られていないが、革新的な力、大きな大志を持ち、従来解決できなかった問題を解決できるであろう人たちが載せられた。・・・」
だが、いつも思うのですが、誰が選ばれたか、とうよりも、誰がえらんだか、ということが興味を引きます。ちなみに、僕の知っている16人で、選ばれた人、選んだ人、をすこし挙げると
1. トランプ氏は、ライアン報道官
2. プーチン氏は、ゴルバチェフ元ソビエト大統領
3. 習近平氏は、ケリー前国務長官
4. キム・ジョンウン氏は、ヒル氏・・・米国の元在韓国大使
5. イバンカ氏は、マードリック氏・・・映画プロデューサー
6. そして、日本から唯一選ばれた、小池東京都知事は、パリ市長のイダルゴ氏。
改めて100人全体を眺めてみると、アメリカ人が35人を占める。選んだ人はアメリカ人がほとんど、わずかにヨーロッパ人。タイム誌は主たる読者はアメリカ人であるので、十分グローバルな視点で編集するのは難しいだろう。
ところで、タイム誌には世界中の読者からの投稿欄があるが、内容がアメリカよりすぎる、グローバルな視点にたってほしい、との意見がたびたびある。僕としては、社会人になって以来、グローバルな見方ができるようにと、購読を続けている。決して、タイムを宣伝するわけではないが、グローバルな視点を持ちたいということから読み続けるつもりではあります。
絵は、最新号の表紙の写真に載った、左側、アマゾンのCEOの、JEFF BEZOS氏、と、右側は 小池東京都知事。
2017年4月26日 岩下賢治