11月19日(土)誘われて、相模原市・城山のハイキングをした。
すばらしい快晴。標高375mの山頂から眺めると、津久井湖、それを囲む紅葉が美しい。ところで、この城山(しろやま)は戦国大名北条氏の山城(やまじろ)であるが、もとは鎌倉時代に三浦氏が築いた津久井城。室町時代に北条氏の相模進出で所有者が代わった。
さて、北条氏の祖は、北条早雲であるが、出は京都で、元は、伊勢宗瑞(そうずい)という。室町幕府のもと伊豆へ進出したが、2代目の氏綱から、北条と名乗る。NHKの「鎌倉殿の13人」の北条氏とは血縁的に全く関係ない。鎌倉幕府滅亡とともに北条氏は消滅している。
ハイキングしながら、では何故、伊勢氏は北条氏を名乗るようになったのか気にかかっていた。後で調べると、新参者の伊勢氏が、伊豆に進出し、相模にまで勢力を広げるため、寺社などの信頼を得ようと、かつての統治者である北条氏を名乗ったということ。そして小田原城を本拠地とする戦国大大名となる。
この北条氏も5代、北条氏直のとき、秀吉の小田原攻めで、戦国大名としては滅びる。
今回ハイキングのおかげですこし歴史の勉強をしたな。
絵は城山山頂からの津久井湖の眺め。
2022年11月20日 岩下賢治