ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

都会は便利だ

2025年02月26日 | 日記

     春咲の椿=春曙光

 都会は人口が密集し、時間が稠密化、老人が住むには住みにくい所とされてきた。だから一時、定年後の永住地を田舎に求め、裏庭に小さな農地を囲い、自営自活をするのが理想だとされ、相当数の人たちが転地していったことがある。
 ところが、そう実践した人達がいつの間にか田舎を諦め、都心回帰してきた。なぜ、田舎暮らしを諦めたのか。理由は色々あるだろう。作物の管理が思った以上に労苦の多い仕事だったり、田舎の人たちとのコミュニケーションがうまくはかれなかったとか。でも一番の大きな問題は病院だった。病気にかかっても身近に適当な病院がない。車で、遠くまで出向かなかればならない。
 そんなこともあって、老人が都心に戻ってきた。かれこれ20年くらい前のことだったろうか。その後は、地方に移住する老人は皆無だ。その分、都心には老人が溢れている。(もちろん、少子化で地方の子ども数の減少も深刻だが)
 都心に戻った老人は、その後をどうするのか。やがて老人ホームに厄介になるほかないが、そうした施設の多くは、都心のはずれにある。するとそうした地域には病院が少ない。だからタクシーを呼んで通院するしかない。かつて地方に移転したのと同じことが起きている。
 老人問題は難題ばかりだ。
 そんな中、都心のど真ん中に介護付きの老人ホームが出来つつある。通院するにも、ちょっと出かけるにも、老人にとっては快適だ。もちろん高額である。いくらかは知らないが、、、。
 また反面、少子化なのに幼児達も増えている。若夫婦が地方から転勤してくるからである。
 これからは、都心に人口も文化も一層集中してくるのは間違いない。高層マンションが林立している。地方と都市の格差分離が今後一層進むのは間違いない。この都市と地方の分離が、今後の知識工業社会の、大きなことを言えば、今後の文明の最大問題と思われる。
 一つの解決策として、アメリカのように政治機能の移転、ニューヨークとワシントンDCの分離と同じように、日本の国政機能・国会を地方に移転する案があった。また、研究都市として筑波学園都市と同じように地方移転が構想されたが、分散した大学は逆に都心回帰している。いずれも失敗である。
 難しい問題である。地方に重点を置いている石破さん、理解しているのかな。【彬】
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病院に老人科があったらいいのに

2025年02月23日 | 日記

          鉢植えの白梅
 一昨日早朝より激しい下痢に直面した。朝方、いつものように小用に起きた時、急に便意に襲われ何と大量の下痢となったのだ。その後も、便意がつづき、昼前に4~5回、水のような排泄が続いた。前夜、とくべつに変な食事をしたわけでもなく、原因がわからない。熱もなく、コロナやインフルにかかったわけではない。
 食事はすすまないが、特に肉体的に変調をきたしているわけでもないので、いつものように仕事をして仲間とランニングをして1日を過ごした。
 でも心配だから、医者に診てもらうことにした。でも、どの医者にいくのかが問題だ。過度の下痢だから胃腸を調べる内科だろうか。でも胃腸が変調をきたしているとは思えない。それで近年の身体の状況を思い返した。
 最初は痒みだった。お腹周りや背中、特に下肢にブツブツができる湿疹だった。当然のことながら皮膚科に診断してもらった。結果は簡単だった。老人性の乾燥肌。で、保湿剤と抗生物資を処方してもらった。しかし、一向に回復しない。皮膚のような部分の炎症だから時間がかかるだろうとは思っていた。そして2度、3度と通院するうちにやりきれなくなって、セカンドオピニオンを求めて別の皮膚科を訪れた。結果は同じ。処方もおなじ。
 私はよく銭湯を利用するので、湿疹があることで、なにか皮膚病を疑われるのではないかと、びくびくしてこっそり入ったりしてもいた。
 そのうち、湿疹が外耳に広がり、耳の中にカサブタができるようになった。
 耐えられなくなって、セカンドオピニオンから、第三、第四の皮膚科を彷徨った。ようやく、第四の医院で処方された保湿剤が効いたようで、徐々に快方に向かい、今はなんとか痒み、湿疹は治った。ところが、外耳に広がった炎症が、鼻腔に転移したようで、微熱を伴い鼻くそがこびり付く。
 私は下痢は、この鼻腔の炎症と関係があるのではないかと疑い、耳鼻科をたずねたのだ。結果はけんもほろろ、鼻腔を消毒して、胃腸薬を処方されて、下痢は内科に行くようにとのこと。 
 人間の体は無数の機密に覆われた有機体である。成人になれば、部分を切り分けでも、部分部位で調整できるようになる。医療はこの部分に切り分けて成立している。たとえば外科、内科、循環器系、呼吸器系、皮膚、耳鼻などといったように。しかし、幼児や老人は、有機体が未熟や衰えかで、部位相互の依存性を強める。例えば、腰を痛めた結果、神経痛を併発するといったように。部位の治療とは違った治療法が必要ではないのだろうか。
 医院に多くの老人がたむろするのは、治療が部位に偏っているからではないのか。お医者さんには、個々の症状だけではなく、特に老人に対しては、人間という有機体全体の衰退と健康状態を見極める視点を持ってもらいたいものだ。
 小児科あるように、病院には内科、外科、同じように老人科があるといいように思う。【彬】
 
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パレスチナとは何か

2025年02月13日 | 日記


             菊ーー墓前の飾りを兼ね
 トランプ・アメリカ大統領の仲介で、ウクライナ、パラスチナが和解停戦にもちこめそうである。私たちには、遠い出来事であり、何か言うべきことはないが、パレスチナ問題で一つだけ知りたいことがある。
 それは水道、電気はどうなっているのか、ということ。
 ハマスはテロリスト集団だとされているが、住民からは税金をとっている行政組織である「らしい」。イランから武器弾薬が届けられていると言うが、無償ではないだろう。テロであろうが、資金がなければ、活動ができないわかだから、税金の徴収は当然と思われる。
 と言うことは、行政体であるハマスは、彼の地である程度のインフラは整えていると考えざるを得ない。瓦礫の中で右往左往している住民ばかりが映像となるが、人がいれば水が必要となるし、燃料がなければ食事はできまい。病院が被弾したなどと報道されているが、その病院は水や電気をどのように調達していたのか。そうした人々の生活風景がまったく伝わってこない。避難民は水や燃料、食料をどうやって調達しているのか。国連の難民救助隊がトラックで搬入しているというが、それで足りる訳では到底あるまい。
 多くの報道関係者が現地に赴いているはずだから、彼の地の悲惨な情景ばかりではなく、インフラがどうなっているのか、ぜひ知らせてほしいものである。【彬】
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前を見て歩こう

2025年02月08日 | 日記


          スイセン
 町中ではスマホを見ながら歩く人ばっかり。
 急ぎ足でスマホと睨めっこしている人もいる。危ない。何をそんなに急いで見るものがあるのか。
 ある時、娘さんとぶつかりそうになったこともある。その素振りがなんともまあ。こちらが避けないことが悪いような、、、。

 坂本九の有名な歌。
 
上を向いて歩こう
涙がこぼれないように
思い出す 春の日
一人ぽっちの夜

幸せは雲の上
幸せは空の上

 幸せはスマホの中にはないですよ。
 もちろん雲の上にも空の上にも。
 でも、前方にあることは確か。前を見て歩こうよ。【彬】
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水は地上に流そう

2025年02月04日 | 日記


          クリスマスローズ
 1月28日に埼玉県八潮市の交差点で発生した大規模な道路陥没では、深さが15メートルほどの穴ができていて、土砂などが底から8メートルほどまで積み重なっているという。写真で見ると広さは20メートル四方に及び、トラックと運転者が犠牲になった。
 この事故は、都市のインフラのあり方を巡って様々な問題を投げかけているように思う。
 私が思うに、一番の問題は汚水処理の方法だ。
 現在、各地で進められている下水管による汚水処理は、道路に沿って管を通す方法。管は昔風の土管から、今では、ポリエチレンや塩化ビニル樹脂などの合成樹脂に変えられている。劣化の度合いが違うので当然である。今回の八潮市の下水管がどんなものであったかは、詳報がないので分からないが、樹脂製のものではなかったに違いない。だから一部が劣化して漏れ出し、その汚水が浸食し道路を陥没させたのだろう。
 とはいえ、丈夫な樹脂製だとしても、100年、200年と持つものではない。当然劣化が進む。同じような事故が再発する恐れがないわけではない。
 問題の根本は、下水・汚水管を地中に埋め込む工法だと思う。
 水の特徴は、比重が軽いこと、そして毛細管現象があること。だからどんな細い隙間でも、地上に滲み出たり、潜ったりする。そして、今回のような事故につながる。だから根本は水を地下に閉じ込めないことである。汚水といえども地下ではなく、地上に流すのが理にかなっている。
 汚水を地上に流すためには、もちろん、浄化する必要がある。その浄化槽を改善し、各地に、あるいはビルごとに設置し、浄化した水を地上で流す。
 大岡昇平が「少年時代」で明治期の渋谷周辺の様子を聞き語り風の書いているところによると、今は暗渠になっている渋谷川が雨が降るとよく氾濫したそうだ。渋谷は名の通り谷になっていて雨水が流れ込む地形であるから当然である。それを整備し、暗渠として埋め込んで、現在の渋谷の繁栄を築いている。渋谷周辺の下水道はどうなっているのか、心配である。
 技術が未熟だった時代は、雨水を管理するのは、土管で地中に埋め込むしかなかったことだったろう。しかし、現代はもっと違う方法があるはず。
 汚水は浄化して地上に流そう。それが自然に適った方法である。そのための技術を開発しないと、地中に埋め込んだ下水管はまた必ず破損し、道路を陥没させることになる。側溝に清水が流れている情景は、この上もなく好ましいはずだ。【彬】
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