芙蓉
台風13号の影響で、関東圏は豪雨に見舞われた。とりわけ千葉県、茨城県は、川の氾濫、停電、倒木、崖崩れなど、大きな被害にあった。
その豪雨、発表では1時間に100mmなどと言う。この量、いったいどのくらいのものなのか、想像することができない。テレビ画像などでは濁流が欄干を壊すような凄まじさが放映されているが、映像では雨そのものがどのように降るのか、わからない。
基本の知識を含め、ネット上で調べてみる。
まず、雨量はどのように測定するのか。私が子供の頃は校庭の隅の方に、百葉箱があって、その中にメモリの付いたガラス管があり、そこに溜まった雨の量を測っていたような記憶がある。今はもちろん、そんないい加減なものはない。転倒式測定皿=直径20cmのお皿に雨が溜まったら反転し、別の同じお皿に雨水をうける。時間内のその反転回数で降雨量を測るという。
気象庁で使用している転倒ます型雨量計の「ます」は降水量0.5ミリに相当する容積となっていることから、0.5ミリ単位で観測。(転倒ます1回の転倒で0.5ミリ、2回の転倒で1ミリの降水量を観測したことになる)
しかし、これではよくわからない。
目安として次のような分類があるという。
1時間雨量 (mm)
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予報用語
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屋外の様子
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10以上~ 20未満
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やや強い雨
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地面一面に水たまりができる
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20以上~ 30未満
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強い雨
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30以上~ 50未満
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激しい雨
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道路が川のようになる
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50以上~ 80未満
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非常に 激しい雨
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水しぶきであたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなる
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今回、千葉・茂原市では、48時間の降水量が400mmを超え、観測史上最大を記録した。降水量は、降った雨がどこにも流れ去らずにそのまま溜まった場合の水の深さのこと。例えば、「1時間で50ミリの降水量」は降った雨がそのままたまった場合、1時間で雨が水深5cmとなるということです。そして1平方メートルに50ミリの雨が降った場合、水の量は50リットル(重さにして約50kg)になります。」とのこと。
鴨川市では8日の24時間降水量が352.5ミリに達したという。つまり水深が35センチの雨量というから大人の膝上に達する。広い範囲に降ったそうした雨は流れて、低地や川に溜まる。川の堤防が2~3mあっても、とても耐えきれない量と重さになる。特に重さに注意。雨の恐ろしさをもっと知るべきだと思う。【彬】