畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

山の畑で鶯がポテトポテトと鳴いている~♪

2016-04-30 04:50:39 | 

 雪が少ない冬だったのは有難かったが困ったのは畑仕事。
例年ならば、5月の連休明けに植えるジャガイモが一気に育ち植え頃に。



 直接種芋を植える方式がプロなんでしょう。
でも、万事手仕事の我が家は種芋から苗を作って植える方式。



 スベルべ流の苗はこれが適正サイズです。
でも、6種類ある種芋は種類によって育ち方も違ってこの辺りが問題なのです。



 これで、種芋40キロ分くらいかな。
手伝いの手も得て、3人で一日足らずで植えてしまいます。



 二日半ほどかけてようやく120キロの種芋を植え終えました。
仕上げは、畑一面にカラスよけの木綿糸を張り巡らせて仕事は完了。



 予想外に早く終えてスベルべ夫婦は気分良好な鼻歌状態。
梅の小枝で鶯が~。でも無いけれど思わず鶯の鳴き声にも軽口を叩きたくなる。

 「竹の小藪でウグイズが~♪ポテトポテトと鳴いている~♪」
ホント、ホーホケキョでは無くて「ポーポテトー」なんて聞こえちゃうんですよ(笑)。

(追伸)
山の畑から帰り、夕食の後に雨が降り出した事も有り、呑気にこの投稿の下書きをしていました。
友人の奥さんが手伝ったくれた事も有り、無事に終える事が出来たジャガイモ植えでも有ったのです。
二人で、山菜で飲んでいるかな。なんて、想像していましたがその晩に友は亡くなってしまったのでした。
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追悼『下の廊下』

2016-04-29 05:51:45 | 登山
 昨日の早朝、友人が突然の病気で亡くなってしまった。
同級生で有り、随分と付き合って、登山を始めたのも彼がきっかけ。

 中学校三年生の時に同じクラスになり、親交を深めた。
一昨日、彼の奥さんに急遽お願いし、ジャガイモ植えの手伝いに来て頂いた。
彼抜きでも、そんな風な付き合いが有る私たちでも有りました。

 私の妻と親しくお話に熱中しながら仕事をする様を微笑ましく眺めていた。
そして、帰りには彼へのお土産とばかりに「木の芽」をどっさりと摘ませたり、
秋野菜の残りの葉物をおもち帰り頂いたのでした。

 そして、翌朝の昨日の朝、別の同級生から「亡くなってしまった」と連絡が有った。
茫然として居たら見慣れぬ番号からの着信が有り、すぐに切れてしまった。

 こちらから電話を入れると、手伝いに来てくれた彼の奥さんからの電話だった。
手伝いに来てくれる際に、道に迷ったら連絡を、と、私の携帯番号を教えていたのだった。

 妻と伺うと、奥さんは涙ながら前夜の夕食に山菜と我が家の野菜を美味しいと食べたと言います。
お二人で「ウサギになりそう」なんて食べたのだったそうですが・・・・。

 今日は9時からお手伝いに行きます。そして、5月1日は葬儀に列席。
未だ茫然としており時折り思い出がよみがえり涙が出てたまらない。

 連載シリーズの登山編にも彼とのお話がいくつも載っています。
そのうちの一文を追悼文として再掲載いたします。



 (黒四ダム直下にて)


 (岩棚の道を行く)

    「下の廊下」

 九月の日曜日。近くの遊歩道の整備を山の会で行い、気持ち良く一汗流した後、御定まりの反省会となった。
会の半ば一隅から、大きな声で呼ばれ、行って見た。

 私と山友達の彼とで歩いた、黒部の「下の廊下」の話しを女性会員にし、案内をせがまれているところであった。
そう、昭和四十年代半ばのある年の十月のことである。信濃大町からバスで、黒部ダムのある扇沢まで入った。

 そして、立山まで登るケーブルカーを横目でみつつ、ダムサイトの横から遙な眼下の黒部川まで降りた。
そこから、宇奈月温泉の上流の欅平まで、一泊二日の行程で下るのである。

 同じコースを歩いていた登山者は、京都から来たと言う、一見頼りなさそうな女性一人のみだった。
私達と彼女は後になり、先になりしつつ黒部渓谷の絶壁に造られた、危うそうな道を下った。

 この道は、入山禁止になっているが知ってますか、と尋ねると、彼女は知ってますと、独特の京言葉で答えた。
実はその道は、何年か前の大水害の後、登山道の整備が遅れ、入山が止められていたのである。
(若かった私達二人は、それを承知の上、計画したのだ。)

 ほとんどが下りのコースとは言え、絶壁伝いの道は、黒部川に流れ込む沢で、
大きく迂回したりではかどらなかった。
宿に決めていた阿曽原小屋まで、大きな峠越えを残して、夕闇が迫ってきた。

 その時、関電の工事用トロッコが見えた。
私達は、乗せてもらえようなどと思わなかったが、彼女が手を振ると止待ってくれた。
そして、幸運にも小屋近くまで乗せてもらえた。

 山小屋に到着した私達は、断崖の中腹に作られた露天風呂で、初秋の景色と、
黒部川の川音を聞きながら裸のまま夕食を作って食べた。

 トロッコに乗せてもらって通った、トンネルが随分、蒸し暑かったが、
映画「黒部の太陽」の舞台にもなっていたと知ったのは後日の事である。


 (その後、畑仕事の多忙さを理由に断ったスベルべを除き、人の良い彼は二人の女性を案内してくれた)
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お手伝いしましょうか?カー!

2016-04-29 04:59:06 | 自然

 猛烈に働いた三日間。ようやく120キロのジャガイモの種芋を植え終えました。
先ず手初めはトラクターでの畑を耕すけれど、トラクターの点検が手間取り待ち遠しかった仕事でした。

 誰も驚きも褒めもしないけれど、柿の木の上でカラスが歓迎。
カラスの奴は耕された畑から出て来る虫を狙っているのです。



 トラクターを運転すると舞い降りてトラクターの傍へ。
人間が他の仕事で手出しできない事を知っていて、すぐ近くまで寄って来る。



 「こら、危ないぞ」
なーんて言わなくてもチャーンとお見通し。トラクターをひらりとかわすのです。



 「おいこら、虫は一匹10円!」
なーんてからかって見るがしらーんプリ。



 ホント、こっそりと棒を持って乗っていたら頭を叩けそうなほど近い距離。
でもね、ま、可愛いお手伝い。忙しい仕事の慰めにはなってくれていますね。


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ハウスの中は春真っただ中

2016-04-28 04:50:55 | 野菜

 ハウスの中は日中の日差しで35度にも温度は上昇。
そして、夜間は反射式石油ストーブで加温、保温しているので、野菜の苗も雑草も伸びる伸びる。



 大阪の「熊取のおっちゃんhttp://blog.goo.ne.jp/yshoji2347」さんから頂いた「山本ナス」も発芽。
熊取のおっちゃんさんが惚れ込んだナスですから期待も大きいですね。



 少し発芽率は落ちるけれどもこれは「ヴィオレッタ・デ・フィレンツェ」の発芽。
このナスは昨年店頭に出したところ、徐々に人気上昇。今年も期待の声が有るので止める訳にはいきません。



 虫食い状態になった連結ポットですがこれは「アロイトマト」です。
大きくなったので、小さな丸ポットに移植しています。それにしても自家採種の種の発芽率は良かったなー。



 雑誌「現代農業」の記事に触発されて購入した「地中海トマト」なるものが有った。
「ロッソナポリタン」「サンマルツァーノリゼルバ」に続き購入した「シシリアンルージュ」も無事に発芽。



 そして、種袋の播き時期を見ながら、まだ種も播いています。
昨年も播いたけれども、今年も続いて蒔いている「ローズマリー」です。

 まだ、連結ポットが多いのでスペースは少なくて済んでいる。
もう少しして丸ポットに移植し始めると、昨年同様棚でも持ち込まないと入り切れなくなってしまいますね。

 こうして、今は種を播き続け、苗を育て続けています。
山の畑には堆肥も散布してありますから、整備中のトラクターが帰ってきたら耕し始めましょう。
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山の畑に秋の名残が

2016-04-27 04:28:40 | 野菜

 朝もやをついて、朝早く山の畑へ。
早く雪が消えると良い事ばかりではなく、耕す前に雑草が繁ってきた。



 昨年秋に収穫した「チーマディラーパ」から芽が伸び花が咲いている。
先日から気になっていたので、採って食べてみた。



 寒くて冷たい朝露に濡れて花開く「チーマディラーパ」。
今年は春秋二回種を撒いてみようと思い、早生種と晩生の二種類の種を求めたがまだ播いていない。



 種子の説明に有った「ナッツの香り」なんて言葉に釣られての購入だった。
確かに摘んですぐ、生のまま口の中で噛むと、その宣伝文に納得させられる。



 ワサビ菜、リアスカラシ菜、ルビーリーフなども見える。
右の葉物は「野沢菜」の花芽。

 これは、さっと湯通しして漬けると美味しく食べられます。
漬物は自家用で何日も食べたけれども、他の葉物野菜は仕入れに来た「越後の台所 すずきち」さんへ。

 きっと美味しいサラダになって、長岡の皆さんのお口に入ったことでしょう。
こうして、春の山の畑には貴重な宝物、秋の名残が有るのでした。
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