畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

新聞掲載「総合指令室に居たころ」(その3終わり)

2020-06-29 04:18:40 | 暮らし

         総合指令室に居たころ(その3終わり) 

 当直長、当直員の座る椅子は、一部上場企業の役職員用と見まがうような豪華なもの。

ま、一日椅子に座りっぱなしのような仕事の内容ですから。


 その一見静かな職場も、事故や災害が発生したら文字通り蜂の巣をつついたような騒動となるのです。

各指令が事故や災害の対応に気持ちを一つにして当たるのですから。

悲惨な事故や大きな災害もこうして一時も争い復旧に努めるのが仕事なのです。


 施設指令には気象庁直結の「マイコス」と言うシステムが導入されていた。

NHKテレビの天気予報のような、レーダー写真、無人観測所の天候、

天気予報などがリアルタイムでいつでも見ることができた。


 雲の流れで雨の予報など簡単に見ることができ、重宝なシステムだった。

信越線で豪雨のために列車の運行を停止し、雨雲の移動とともに雨が収まり運転を再開しホッとする。

すると間もなく、今度は雨雲が羽越線方面に行くぞ、なんて見ているとその通りになるのだ。


 何年か前に「新潟福島豪雨」があり、各地に大きな被害をもたらせた。

各地方自治体は予算面もあり、難しいとは思うが県庁なりに「マイコス」を導入し、

災害の発生を予測するシステムが構築されていたら、被害は少なくて済むのにと悔しさを感じていた。

           (終わり)

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新聞掲載「総合指令室に居たころ」(その2)

2020-06-28 07:54:35 | 暮らし

     総合指令室にいたころ(その2)

 対策会議に上司の招へい参加を命じられたが不在だ「当直長、

いなかったらお前が来い」と総合指令長に言われ、恐る恐る支社の対策室に出向くと、

各部長・課長がすでに全員集まっていて、肝をつぶす思いをした。


 その後間も無く建物の改修工事も終わり、輸送指令、施設指令、電力指令、信通指令、

機械指令などの各部署がそれぞれのコーナーに陣取った。

そこでも最も大きなスペースはモデル版のためにも輸送指令によって大きく占められていた。

それはモデル板と言う駅構内や駅間のスケールモデルのためである。


 いまや、各駅構内のポイントの切り換えなどは駅ではなく、遠く離れた新潟の指令室で行われ、

このシステムはCTCと呼ばれている。


 基本的に勤務は各指令ともに24時間勤務。

労基法上仮眠時間は設けられているのだが事故などが発生したら、睡眠時間など全く取れなくなってしまう。

なにもなければ、夜中に気付くと広い指令室のフロアーも静まり返る。

            (続く)

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新聞掲載「総合指令室に居たころ」(その1)

2020-06-27 07:59:30 | 暮らし

      総合指令室に居たころ(その1)

 長い国鉄からJRへの勤務の中ではいろいろな経験もさせてもらえた。

現場がほとんどではあったが、短い期間とはいえ、総合指令室に勤務したことも鮮烈な記憶だ。


 転勤した当初は、総合指令室は新潟駅の隣にある指令センターは工事中だった。

指令の中でもプライドが高く、指令と言えば俺たちだと、肩で風切る勢いは輸送指令だった。

(少し前までは『列車指令』と呼ばれた)「私たちは支社長に代わって仕事をしている」と言う輩さえいましたから。


 転勤し、配属され施設指令の当直長として勤務に入ったころに、技量を試されるかのような事件が発生した。

大切な列車無線機が盗難にあい、その無線機ではなかったかも知れないのだが、

列車無線と同じ周波数帯の電波が発信され、新潟市近辺の列車はすべて停止してしまった。


 線路への妨害が無いかとの想定で、現場に連絡し施設、保線では線路の安全確認をすることになった。

もちろん、上司の保線課長に報告するのだが、運悪くその日は本社からの来客があり、

保線関係の上司たちはすべて宴会後であり捉まえることができなかったのだ。

      (続く)

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スイカの赤ちゃん

2020-06-26 04:44:53 | 

 空梅雨気味の熱い日々が続きます。

極端な暖冬小雪だった今年の天候は、予断を許さない異常さが続くように感じる。

 

 暑さに強いスイカはいつの間にか実を結んでいました。

小さな実、スイカの赤ちゃんがあちらこちらに見え隠れ。

 

 野球のボールくらいになっています。

いえ、もう少し大きな実もありましたが。

 

 この大きさだとまだ分からないけれど、今年は黒皮のスイカです。

そして、当然のこととして接ぎ木苗ではなくて、種から育てた自根苗なのです。

 

 さて、スイカが目立つようになると、そろそろ悪戯者がやってくる。

そう、カラスたちが目ざとく見つけ、小さな実でもつつきまくるのです。

 そこでカラス対策の強力な道具の登場。

釣り糸のテグスと同じに、無色透明のナイロン糸の効果は抜群。カラスは近づかなくなるでしょう。

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新ジャガはキタアカリから

2020-06-25 04:38:58 | 

 32度もの気温が観測された一日でした。

夕方近くになって、この日の仕事の総まとめジャガイモ掘りに。

 

 まだ樹は完全に枯れ切らず少し早いタイミンクだ。

でも、サイズは十分に大きくて、大きさだけで見ると立派なジャガイモになっている。

 

 実は数日前に試し掘りをして試食済み。

ご近所や、上の娘、同級生にも試食してもらったけれど評判は上々。

 

 やはり、早いのはキタアカリでしたね。最も早く植えたから当然かな。

そして、キタアカリの一つの特徴の実です。トマトの仲間だという事が良く分かりますね。

 

 あっという間にコンテナ一箱分を掘り上げました。

今朝はなじみの八百屋さんが市場の帰りに来宅するはず。勧めてみましょうか。

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