ゼンマイを「ゼンマイぶうとう」の背中に押し込みながら徐々に高度を上げます。
木の間越しに我が家が見えて来ました。
軽トラの停まっている緑の屋根が我が家です。
国道を走る赤い自動車が玩具のよう。
斜面の最上方に近づくとカモシカが往来するけもの道に遭遇。
かなりの数の足跡だから、きっと午前中に見えた二頭の足跡なのでしょう。
人間はこんな雑木につかまって、手の力でも登るけれど彼らは足のみ。
こんな斜面をスリップせずに移動するのですから大したものです。
カモシカの足跡のアップです。
偶蹄目独特の先が割れた爪先でグッと踏ん張り、土を掴むようにして歩くのでしょう。
行ってみたかったコースを一回りして残雪の設計を下り帰途に着きます。
今年の雪は、この残雪を見る限りやはり大雪の範疇に入るでしょう。
きっと六月までは沢の一部に雪は残ります。
そして、山菜も雪解けに伴って順番に顔を出してくれるはずです。
この時の収穫はムシロ一枚分のゼンマイと2本の初物の山独活でした。
さて、昨日は天候に恵まれ午前中に二回ゼンマイ採りに行きました。
一回目は軽トラを山の畑の近くに停めて斜面を往復。
そして、一旦帰宅してゼンマイの綿取りをスベルべママママに依頼し、スベルべママと再び山へ。
雪解けとともに畑から顔をのぞかせた雪の下ニンジンの収穫をするスベルべママを横目に斜面を下ります。
連れて行ってはもらえないとほぼ理解しているマックスは、せがみもせずに見送っていました。
軽トラを回送してもらい、自分はゼンマイを採りながら家まで降りるつもりでした。
でも、かなり背中のゼンマイが重量を増し、斜面をトラバースして旧道に戻ろうとしたけれども、
上から下まで斜面が崩れていて、どうしても行けませんでした。
軽トラで再度畑の近くまで迎えを頼む電話を入れると「どうした!の落ちたの!」と妻の声。
事情を説明するとようやく納得の安心した声になりました。
下ったコースと違う斜面を登ると、またゼンマイの群生を見つけ採りながら頂上を目指す。
汗が止まらないけれど、再度スベルべママと「雪の下ニンジン」を収穫して帰ったのでした。
ゼンマイの収穫量は一回目がムシロ一枚分で二回目は二枚分。
合計ムシロ三枚分と言う、私としては大量のゼンマイの収穫に疲れも吹き飛びましたね。
そして、三回目の山行きで身体も大分慣れて来て、体重も苦にならなくなってきました。
決して本当に体重が減った訳ではありませんが(大笑)。