ヤーコン(その2終わり)
しかし、梨にしては甘さが足らず、独特の香り、クセも気になると言えば気になる。宣伝文通りに、フライ、天婦羅などにもして食べてみたのだ゛が、「体に良い」と言う言葉がつかなかったら、しいて常食にするような味でもない(好みもあろうから一概には言えないが)。
大量にできたヤーコンは始末に困り、当時勤めていた六日町の職場にも肥料の空き袋に詰めて持ち込んだ。しかし、いつまでたっても持ち帰る物好きは居なかった。
ちなみに、その後は花卉農家などの研究熱心な方は自家増殖も試みたようだ。ヤーコンはその大きな芋を種芋にするのではなく、根元、芋の付き始めている辺りに見える、赤い小さな芽が翌年の栽培の元となるようだ。芋を取っても株をそのままで保温して冬越しをしたら翌年にはその小さな芽が育ち始めるようだ。
(終わり)