畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

連載105-1「除雪奉仕」(その1)

2017-03-31 15:57:33 | 暮らし

 (平成17年中越地震の翌年の共同作業所。スベルべが責任者で取り壊しを決めました。

 まだ、どの家も混乱のさなかで、つぶれても仕方ないと思ったが、電線が危険でこの後雪を下した。)   

         除雪奉仕(その1)

 

 一昔前は学校の屋根も木造建築のため、冬には雪下ろしが必定の仕事だった。

父が冬でも仕事で日曜日も休めず、中学生のころから学校の屋根雪下ろしの奉仕作業に出たものだ。

卒業したばかりの小学校の屋根はもちろんの事、在学中の中学校の屋根にさえ、大人に混じって上がった記憶がある。

 

 広い学校の屋根は集落ごとに除雪場所を振り分けられた。

最も苦労するのは大きな屋根の体育館である。滑り板という、4、50センチの幅の浅い溝状の木製品を3枚4枚と繋げ、

その両側から雪を投げ入れる。

 

 その滑り板を滑った雪は加速度を得て、遠くへ飛ぶこととなる。滑り板の周りが一通り終わると滑り板を移動させ、

何回か繰り返して作業を終える。


 弁当を持って出かけた記憶もないから、豪雪で下した雪の処理が大変な時は別としても、午前中だけで終わっていたのだろうか。

男性が出稼ぎに出ていたのであろうか、女性たちの姿も珍しくはなかったようにも記憶している。

                                       (続く)

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春の仕事が「味噌煮」だったなー

2017-03-31 04:36:18 | 食べ物

 春だというのに雨模様。その天候合わせた訳でも無いけれどスベルべママは味噌煮にとりかかる。

昔、そうスベルべが子供だった50数年ほど前では味噌なんて、すべて自家製でしたね。

 村に共有の大きな鉄板性のカマド、大鍋、茹で大豆をつぶす道具が1セットあった。

50軒を超える家庭が、それぞれぶつからずに無事に味噌つくりをしていたのですから大したものです。

 

  大鍋の中で大豆が沸々と煮え立つ。

その昔、スベルべが子供のころはこの豆をつまみ食いをしたり、木綿糸で数珠のように繋いだり・・・。

 

  少し温度を下げます。

前はスベルべママはミキサーや、餅つき機を使っていたけれど今は足で踏んで潰しています。

 

 出番を待つ米麹です。

この米麹はいつも小学校でコンビを組みバドミントンを指導している友達製ですよ。

 

  つぶした大豆と、米麹、塩を応分の割合で混ぜ合わせる。

もちろんスベルべは監督業務だけで時々覗くだけ(笑)。

 

 さて、混ぜ合わせる作業が終わりました。

次の工程が待っています。「おーい、お茶にしないかー」と監督が声をかけます。

           (続く)

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山の畑に行ってみた(その7終わり)

2017-03-30 15:09:44 | 自然

 簡単に終えると思って出かけたのでしたが思ったよりも時間がかかり、帰途に就いたのは正午過ぎ。

あれっ、登ったコースと違うコースと思ったけれど・・・。あ、そうかここから登りコースと変えよう。

 

 このコースは晩秋にスベルべがキノコを探しながら降りる藪のコースでもあります。

そういえば、この尾根には古い道跡があったなー。不思議な旧道で調べてみたい気も再び沸き起こる。

 

 一気に直線的に降りると雪が崩れて危ない。

そのために、右に左にとジグザグとコースを変えながら下ります。

 

 もう完全に春なんですねー。

「マンサク」の花なんて7~8分咲き、いや満開かなー。

 

 無事にケガもなく家に到着。

我が家の写真を撮った崖、斜面の上が見えます。あそこから平な畑が広がっているのですからね。

 風呂に入ったスベルべママはさておき、我慢できずに缶ビールをプシュー。

風呂から上がったスベルべママは大笑い。「お猿さんみたいな顔ー」ってあんたの亭主だぜ。

 でも、自分で鏡を見て噴き出してしまった。

首筋を焼かないようにとつばを後ろに回して帽子を冠ったのが悪かった。

 額から下が見事に真っ赤かに日に焼けていたのでしたよ。

春の雪上は太陽の強い日差しと、雪面からの照り返しでいっぺんに日焼けしてしまうのでした。

           (終わり)

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男の料理は早くて安くて栄養満点!

2017-03-30 05:17:40 | 食べ物

 「トーちゃん、お昼ごはん担当してくれない~」なんてお声掛かり。

突然の申し出に、しぶしぶとパソコンを閉じて台所に。所望するのは「下ろし雑炊」と来ましたよ。

 

 一本の大根を丸ごと摩り下ろします。昔見たレシピではそれを水にさらすというものだった。

折角の美味しい大根の果汁を流し捨ててしまうのは勿体ないのでそのまま。少量の肉を入れます。

 

 ガスコンロに着火して古くなり少し硬くなったご飯を入れます。

味付けには塩を少々。もうそれだけ。

 

 ご飯粒がほぐれ、煮えてきたところで卵を割り入れる。

そして、ぐるりぐるりとかき回します。

 

 仕上げに香り着けように醤油を振り再びかき回す。

以上10分足らずで、安くて美味しくて栄養満点の「下ろし雑炊」が出来上がります。

 

 丼に盛り付け、小口切りのネギを乗せてさー食べましょう。

「奥さ~ん、お昼ができましたよー」と声をかける。この日スベルべママは味噌煮で忙しかったのです。

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山の畑に行ってみた(その6花咲かじーさん)

2017-03-29 05:29:44 | 自然

 よっこらショット、消雪剤の袋を雪の上に放り投げる。

そして、持参したカッターナイフで袋を切り、肥料用桶に入れて散布開始。

 

  散布開始ー。それパッパパッパー。

風上に背を向け身体に黒い消雪剤がかからないようにと撒くのですが・・・・。

 

  でもねー、この消雪剤の粒子は細かくて、いつの間にか顔にも鼻の孔にも。

「アハハー、鼻黒イタチー」なんてスベルべママはスベルべの顔を見て大笑い。

 

 散布桶は一つしか持って登らかったため、スベルべママは袋ごと掴んで撒きます。

なお、スベルべママは日焼けを嫌って覆いを冠っているので、黒い消雪剤の被害は少ない。

           (続く)

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