畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

我が家流餅つき(その1)

2012-12-31 04:10:48 | 暮らし

 数日前、突然スベルべママが「餅をつかない?」なんて言い出した。
我が家で、臼と杵で餅をつかなくなって久しい。
支度と後片付けが大変だと言う理由だったが、スベルべにも異存は無く実施を決定。

 でも、あの中越地震、そして昨年の大水害と経験したカマドは傷んでいて自信が無かった。
カマドの損傷の大きさに、キッチンでもち米を蒸かすしかないかと思ったけれど、
煙突とカマドの接続箇所をアルミホイールで臨時に補修するとなんとかなりそう。


 高床式住宅の地下に設えたカマドから小窓を通して煙突を設置。


 外の物干し台にしばりつけて煙突設置は無事に完了。


 カマドの火は心配もものかわ、勢いよく燃えだしました。
このカマドは「イソライト文化カマド」なんて言う名前。

 珪藻土で作ったカマドにタイルを張ったような品物です。60年程前のものでしょうね。
下の空気取り入れ口の鋳物製の蓋には「特許」なんて文字も見えます。

 特許と銘打つだけの価値は有り、小さな火口にも関わらず熱効率は最高。
釜の中の水はたちまち沸騰してくれます。
脱原発でも卒原発でも良いけれど、それはこんな暮らしも苦にしない逞しさが無いとね。


 ほら、勢いよく蒸気が立ち上り始めましたよ。


 餅つきの主役は、我が家の宝でも有るこの臼。
欅製の大臼で内側の直径でも52センチ有ります。
ほら、明治25年と言う銘も見えますよ。年齢にしたら120歳かな。


 二臼の餅をつき、二臼目は冷凍保存していた、ヨモギを入れた「蓬餅」です。
今回は突然の計画でも有り、何人かに声を掛けたけれども来て頂いた客人はわずか三名。

 以前餅つきをしていた際は、最高で27~8人の来客が有りましたから正に隔世の感。
客人は「イチカラ畑」の主宰者夫婦と生後三か月の「穂(みのり)」ちゃん。
その「みのり」ちゃんのパパにも手伝いを願います。

                       (続く)

 拙ブログ『畑に吹く風』にお出で頂いている皆様、今年もありがとうございました。
今日は五時四十分から勤務ですが、心配した降雪も無く、静かな歳の暮れです。
どうぞ、皆々様も良い年をお迎え下さい。 
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「イチカラ畑」の蕎麦が届く

2012-12-29 04:44:02 | 暮らし

 昨日の夕方「蕎麦を打ったんで持ってきました、食べて下さい」
と、「イチカラ畑」の若者が打ち立ての蕎麦を届けてくれた。 


 香り高い今年の蕎麦です。


 これは彼らが新聞に入れた折り込み広告。


 折込みの片隅にはメンバーの写真入り。
23と言う文字が見えるけれども、昨年は蕎麦栽培で表彰も受けています。


 蕎麦の仕事の折々に我が家を訪れ、仕事の報告もしてくれます。
今年の蕎麦を収穫し、乾燥、製粉と仕事が進んだ際には、いち早く蕎麦粉も頂いています。


 旧牧草地を切り開き、山中に蕎麦畑を作り栽培した、完全無農薬、有機栽培の蕎麦です。

写真のサイズが違ってしまいました。彼らの畑の蕎麦の花です。

夏の暑い日に彼らを訪れた際、差し入れに走るスベルべママです。

 彼ら、「イチカラ畑」のメンバーとの交流も長くなりました。
彼らが数人のメンバーで「農天市場」に初めて顔を出してから数年経ち、歳月の流れも感じます。

 何をやっているのか、いや、何をやって良いのかさえ分からなかった若者たちが、
曲がりなりにも、畑、蕎麦で自立を計っています。
「いやー、農天市場って良いっすねー、俺たちも畑、百姓をやりたいんすよー」
なんて言っていたのがつい昨日のことのように思い出されます。

 昨夜はようやく何回も続いた忘年会も最後の忘年会でした。
落ち着いたら、彼らと我が家で盃を汲みかわそうと言う話になっています。
畑が取り持つ縁で知り合った若者たちが、自分の子供のように思えて仕方有りません。 

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天寿全うのお葬式

2012-12-28 04:36:04 | 暮らし

 先一昨日亡くなられた、満101歳の葬儀が昨日有りました。
それまでの荒れた冬らしい天候の日々が、一転晴れの良い天気。
神様も、長寿で天寿を全うされた女性の死を祝福するがごときの空でした。


 一昨日まで降った雪は、除雪による投雪で小山をなし、
子供たちの格好の遊び場所となっています。


 田舎では「巻き」と呼ぶ、同姓の我が家を含む七軒の家のグループのうちのお葬式。
この「巻き」全員が朝からお葬式の準備に揃います。

 自宅での葬儀を終え、十一時の出棺は「門送り」と称するお別れの儀式。
多数の村人が、雪の中を三々五々集まっておばあさんへのお別れをします。


 そして、火葬場へ同行したのちは「お斉(おとき)」と呼ぶお別れの昼食会。
その後、夜になるとこの地域独特の風習で「無常念仏」と言う、お骨になった仏への供養の集まりが有る。
それまでの間に、マックスの散歩を済ませた際の、冬晴れの風景です。


 満101歳と言うと明治44年の生まれであること。
そして、二十歳で嫁いでこの地で82年息災に過ごされたことを、喪主がお話されました。
元気に働き、長命を得た人に与えられた特権か、安らかな最期だったとも語られています。


 「無常念仏」には故人の性格を慕ってか、多数の村人が参列。
終わって、お帰りになる方々にご家族が献花の生花を束にしてお手渡しになり、礼を述べます。

 昼間の「門送り」と言い、夜の「無常念仏」と言い、まだまだ血の通った風習の田舎です。
大勢の御家族、親戚、そして村人に送られての旅立ちは羨ましくさえ思えた一日でした。
これで百数戸の我が村から明治生まれの先達は皆無となったようです。残念。
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「ねー、たんぱく質が多くない?」

2012-12-26 04:34:21 | 食べ物

 「今夜は干物でも焼いて食べましょう」なんてスベルべママが出掛けた後に友達から豚肉のプレゼント。
夕ご飯は急きょ予定変更となって、「豚肉の生姜焼き」に変更。
丁度、手元の雑誌「DANCYU」に「生姜焼きレシピ選手権」なんて記事が有ったから参考にして。


 このレシピはタマネギが特徴かな。
柔らかくって、甘くって美味しい事、美味しい事!


 そして、干物の焼き魚とセットで考えていた「フカヒレスープ」です。
年末は色々な食べ物を頂きます。順番に整理してお腹に収めなくっちゃ(笑)。


 「ねー、フカヒレってどれ?」なんてスベルべママが言うけれど、スベルべにも良く分からない。
でも、美味しい事については二人とも異論無し。


 調理師でもあるスベルべママは結構食べ物の栄養バランスにうるさい。
メニューの話しに「たんぱく質が多すぎる」なんてご意見。
そこで、バランスを考えて「我が家野菜のサラダ」も加わります。


 キャベツもこうして紫キャベツが入ると洒落て見える。
フルーツパプリカの緑も栄養、色共にバランスを整えてくれる。


 それでも野菜が足りないと見たか、頂き物の富有柿が食べたかったのか、
スベルべママは「柿なます」と言うか柿と大根のサラダを追加。


 富有柿は熟し気味で甘いし、合わせる大根はもちろんシャキシャキの雪の下大根。
こんなコンビが不味かろうはずも有りません。

 こんな食事を歳不相応に沢山食べ、大雪の天気予報に備えて早寝早寝。
沢山食べては寝てばかりのマックスを笑っている場合ではありません。
スベルべ夫婦も、畑仕事無くのんびりした日常になり、炬燵で本を読んでいるとすぐに始まる居眠り。
これは一種の冬眠に違いないですね(笑)。

 さて、早く寝たお陰と、自然落下式の屋根から滑り落ちる雪の音で四時に目が覚めました。
こうしてパソコンへの写真の取り込みとブログのアップが終わりました。
五時四十分からは出勤で駅のホームの除雪に出ます。

 待機部屋のストーブに点火してきてから、家の前の除雪をしましょう。
歩道除雪車はとうに過ぎ去ったし、今度は除雪グレーダーの音がしますから。
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カーちゃんのプチ家出

2012-12-25 04:49:08 | 暮らし

 昨夜は九時半を過ぎて、スベルべママが興奮の態で帰宅した。
なんと、一人で長岡の『ひなた』のライブに行ってきたのでした。
「これが当たったのよ!」とタオルとТシャツを取り出して興奮気味に語る。


 なんと二セットしか無かったプレゼントを「じゃんけんゲーム」の末にゲットしたのだった。
サインしながら「この前の大根美味しかったです」なんて言ったとか。


 ほら、かすかに『ひなた』のサインが右肩に見えますよ。
事前に購入して、振り回して応援するファンも多かったみたいですけれどもね。


 Тシャツの背中には「Hinata」のロゴ入り。


 『ひなた』自身もこのТシャツ姿で歌っていたらしい。
前のこの文字は「ボン・ジョヴィ」じゃないですよ。
ほら、裾近くに「ピロン」「タカ」ってサインも見えますよ。

 分っかるなー、こりゃ「じょんのび」って方言ですよ。
意味ですか?うーん、この不思議な言葉は、ご自分で調べて頂きましょうか(笑)。

 先日「越後の台所 すずきち」のマスターが仕入れに来た際にライブの情報をくれていました。
もう話を聞いた先からスベルべママは行く気満々。
でも、ハナからスベルべと一緒なんて気持ちは見えなかったなー(笑)。

 ま、スベルべも特に一緒に行く気も無し。
早めにマックスの散歩を終え、家の前の雪片づけもさっさと済ませ、
一人でゆっくりとテレビを見ながら晩酌を楽しんでいたのでした。幸せ幸せ(大笑)。
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