数日前、突然スベルべママが「餅をつかない?」なんて言い出した。
我が家で、臼と杵で餅をつかなくなって久しい。
支度と後片付けが大変だと言う理由だったが、スベルべにも異存は無く実施を決定。
でも、あの中越地震、そして昨年の大水害と経験したカマドは傷んでいて自信が無かった。
カマドの損傷の大きさに、キッチンでもち米を蒸かすしかないかと思ったけれど、
煙突とカマドの接続箇所をアルミホイールで臨時に補修するとなんとかなりそう。
高床式住宅の地下に設えたカマドから小窓を通して煙突を設置。
外の物干し台にしばりつけて煙突設置は無事に完了。
カマドの火は心配もものかわ、勢いよく燃えだしました。
このカマドは「イソライト文化カマド」なんて言う名前。
珪藻土で作ったカマドにタイルを張ったような品物です。60年程前のものでしょうね。
下の空気取り入れ口の鋳物製の蓋には「特許」なんて文字も見えます。
特許と銘打つだけの価値は有り、小さな火口にも関わらず熱効率は最高。
釜の中の水はたちまち沸騰してくれます。
脱原発でも卒原発でも良いけれど、それはこんな暮らしも苦にしない逞しさが無いとね。
ほら、勢いよく蒸気が立ち上り始めましたよ。
餅つきの主役は、我が家の宝でも有るこの臼。
欅製の大臼で内側の直径でも52センチ有ります。
ほら、明治25年と言う銘も見えますよ。年齢にしたら120歳かな。
二臼の餅をつき、二臼目は冷凍保存していた、ヨモギを入れた「蓬餅」です。
今回は突然の計画でも有り、何人かに声を掛けたけれども来て頂いた客人はわずか三名。
以前餅つきをしていた際は、最高で27~8人の来客が有りましたから正に隔世の感。
客人は「イチカラ畑」の主宰者夫婦と生後三か月の「穂(みのり)」ちゃん。
その「みのり」ちゃんのパパにも手伝いを願います。
(続く)
拙ブログ『畑に吹く風』にお出で頂いている皆様、今年もありがとうございました。
今日は五時四十分から勤務ですが、心配した降雪も無く、静かな歳の暮れです。
どうぞ、皆々様も良い年をお迎え下さい。