さて、一旦上に引きあげてから次は第二のクライミング場へ行きます。
こちらの方か、初回よりも少し難易度の高い絶壁です。
上が上なら下も下。
雪崩に削られ、下へ向かって続いている。ま、落ちたらここも大けがは必定。
そんな、危険な急斜面と尾根の境目にはこんな立派なゼンマイが有るのも事実。
「ゼンマイブートー」を一杯にした娘が、雑木と格闘中。
下で待つスベルべトーちゃんは僅かな窪みのゼンマイの株を見つけて娘の到着を待つ。
そして、ポーズを取って記念撮影。
いえね、もう一枚正面から写してもらって「遺影にはこれを使って」なんてブラックジョーク。
さて、ところでこの沢の終りは断崖絶壁で降りる訳には行きません。
ツルツルの斜面に足場を見つけてトラバースして足場の良いコースに移動。
さー、ここ全体が「フリークライミング用の壁」です。
トリッキーな設定のある斜面であり、とても素人が入られるような場所ではありません。
旧道の杉林の中を歩いて帰ります。
さて、二人で採ったゼンマイは茹でてムシロに広げると4枚分。
こんな日が何日も続いたら、結構な稼ぎになるのですがねー。
皮肉な事に、暖冬小雪の年は頂上から麓まで一気に春が来るので沢山採る事も難しい。
ま、身体が二つあったり、気の揉める畑仕事さえ無かったら難しいばかりではありませんが。
(終り)