畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

「烏」の会議

2018-11-30 05:35:54 | 自然

  山の畑で一人で大根の収穫をしていると隣の畑が何だか賑やか。

カラスたちが群れて、カーカーと鳴きかわしているのでした。

  何かに驚いて一斉に空に舞い上がったり、また戻ったりと忙しい。

木の畑はイチカラ畑の蕎麦栽培の畑で収穫を終えて何も餌になるものなど無いはず。

 

  100羽を下回る数ではなさそう。

ヒッチコックの有名な映画「鳥」のようですがこれは鳥から棒が一本足らない「烏」の大群。

 

  これだけの大群になると少し不気味でもあります。

時折中の何羽が我が家の畑、マックスの柿の木に飛んできて柿の実を食べている。

 

 これから、ここ魚沼の里は冬の積雪期を迎えます。

いつも思うのだけれど、このカラスもスズメたちも冬場は餌に困るはず。

 漂鳥であり、羽根があり自由の身なのだから雪のない所で冬を過ごしたらよいのにといつも思う。

そんなことを言うと「カラスの勝手でしょ」と言われるかもしれない。

 極寒の地シベリアから、越冬のために日本に南下してくる白鳥さえいます。

何を好き好んで雪国でと思うのだけれど、人も鳥も自分の生まれ育つ地を、自分で選ぶことは出来ないのだろう。

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スローフード、スローライフは忙しい

2018-11-29 06:18:19 | 食べ物

 晴れの日が続かず、大豆の乾燥が進まない。

前にも紹介しましたが、先日の晴れた午後最後の大豆の脱穀作業をしました。


  落とした大豆は左に見える「もんどおし」と呼ぶ竹の篩(ふるい)で選り分ける。

何時の時代に作られた物か、民芸品のような貫禄が出て来た我が家の宝物です。


 これまた民芸品のような大きな竹製の箕(み)で集めるとご覧のような殻混じり。


 

  「もんどおし」を通しても細かな殻やごみは残ります。

竹製の大きな箕は二つ使い、一つの箕ですくい取り、「もんどおし」に掛けるのです。

 

 そして、「もんどおし」で選り分けた大豆の箕を上下に大きく煽ると殻やごみは風で飛ぶ。

動画でお見せしたいところですが、風が少し吹いていたら綺麗にごみは飛んでしまいます。

 でも、スベルべの拙劣な技術ではこの程度が精一杯。

周りの粗いゴミは手で捨て、大豆は米が入っていた米用の袋に収納。

 苦労の末に手に入れる美味しい大豆「秘伝」の量は7~8升くらいでしょうか。

これをもう一度、「唐箕(とうみ)」に掛けて、ごみを完全に取り除いたら完成です。

 毎年、秋、雪降り前の忙しい時期に正に寸暇を惜しむと言うような作業。

出来る限り、自家生産の食品を食べたいと言う言わば「スローフード」のスローライフは忙しい!

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「雪の下大根」を食す

2018-11-28 04:25:53 | 食べ物

 待望?の雪の下になり、身が引き締まった大根を食卓に。

青首系の「耐病総太り」を主に「紅クルリ」と「ビタミン大根」も一緒に輪切りにします。

 

  味付けはシンプルに塩のみです。

手に入った経緯は忘れたけれど、こんな塩があったので使ってみました。

 

  雪塩と言うほどで、塩の粒子が細かすぎ、パラパラという訳には行きません。

もう少し荒い粒の普通の塩が良かったのかな。

 

  でも、数分もしないうちに塩分による浸透圧で、大根から水分がにじみ出る。

まさに滴らんばかりの水分量です。これは新鮮な大根ならではの現象ですね。

 

  丸くて、小さな「紅クルリ」からさえ想像以上の水分が。

そして、端からかじると、あ~ら不思議。塩を掛けたと言うのにわずかな甘味さえ感じます。

 

  そして、今夜の食卓にはスベルべ家の清貧さを物語る「オカラ料理」(笑)。

ま、清貧の割にしては毎晩欠かさない晩酌付ではありますが。

 

  そして、鶏肉入りの「厚揚げ鍋」です。

ネギ畑今年は例年以上に作ったので、たっぷり使えます。

 これからは鍋ものとか、煮物とか暖かな食べ物が良いシーズンになりますよね。

この後何日かして、待望の「塩鮭の頭」を入手し、早速大根と煮合わせたのでした。

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初雪が来た村

2018-11-27 05:46:04 | 自然

 軽トラを停めて歩き出すと、道に積もった雪の上に動物たちの足跡が。

狸にキツネかな。混じりあい乱れた足跡の中に、野ウサギの足跡は見られませんでした。

 

  動物たちの足跡から離れて、畑の間の通路を歩くと下が見え始めます。

やはり、下の村々の雪は少なく、ほぼ土が出た状態のように見受けられました。

 

  ビューポイント、畑の端の急斜面の始まりに到着し下を見下ろす。

山の畑に比べると雪は少ないながら、やはりまだ消え残っていますね。右手の山沿いはJR上越線です。

 

  我が生まれ里です。

今の駅前に移転する昭和30年頃までは我が家はこの集落の真ん中付近にあり、スベルべはそこで生まれました。

 

  神社の大きな杉や、ケヤキの木が象徴でもあったけれど、大きくなりすぎ危険で伐採されてしまった。

そのために神社は分かりにくくなってしまいましたが、1本だけ杉の木が伸びつつあり社の屋根も見えます。

 

 雪に覆われた越後三山だけれど、まだ雪の量は少なくて真っ白とまではなっていない。

真冬の雪が降り続くころになると、今は見えている地肌も雪に覆われ、真っ白な姿になってきます。

 さて、風景を眺めたところで帰宅することにしましょうか。

何とか日の高い、暖かなうちに収穫した大根を洗ってしまいたいから、急がなくては。

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連載178「青春時代の入口」(その3終わり)

2018-11-26 05:32:23 | 暮らし

      (並んでいる友もあの世へと旅立ってしまった)

           青春時代の入口(その3終わり)

 でも、還暦の後の同級会はどうするかと言う話題になり、

70歳古希の同級会ではあまりにも時間が空きすぎ、居なくなる奴も出るんじゃないかと冗談半分、

本気半分のような打ち合わせの結果65歳で開催と言う事になったのでした。


 さて、65歳ともなると生活もそれなりに安定を見せるらしく、大人の対応って感じの同級会。

しかも、世話をしてくれた幹事の挨拶が洒脱だった。

「えー、皆さんお久しぶりです。いろいろお話したいことも多い事でしょうが、本日は年金と孫の話は無しとします」

そんな挨拶にみんなが一応に頷いて納得。


 人間還暦を越えて数年も経つとさすがに、酸いも甘いも噛分けた大人になるものだなあ。

もっとも、頭は白くなるし、薄くなるし、喧嘩や恋の話は似合う年でもありませんから。


 その後無事に5年の歳月が流れ、無事に古希の同級会に集まりましたが、

今回も会場の企画を手伝ってくれた旅行会社の担当もホテルも驚くような出席率で無事に終えることが出来た。

 その日から大雨になり、魚野川と支流を隔てる水門監視のために呼び出され、

別れの挨拶もそこそこに帰らなければならなかったのは残念な事だったが。

            (終わり)

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