自慢をしよう(けしてうまい訳ではない)。
ゆきたんくは一応楽譜を初見で読み、ギターなら伴奏譜でコードを押さえながらメロディーを刻んだり、マンドリンならばメロディーを奏でることができる。
それは高校時代に寮生活をし、音楽大学を目指していた奴にリコーダーを教わったことに始まる。
リコーダーにしても、ソプラノ、アルト、ソプラニーノ、テナーと吹くことができる。
現在クライネソプラニーノ(ソプラニーノより小さく、モンキーバナナくらいの大きさ)に挑戦しているが、デブが普通の人の服を着れる訳がない状態で指がかなりきつい。
練習用のギター譜は「さだまさし楽譜全集」だった。
クラシックがベースの彼だが、ロック、バラード、ボサノバ、ジャズと様々な手法で曲を作っていることは楽譜をコピーしている時に気づいた。
そのおかげで、どんなアーティストの曲もギター譜であれば、たいてい初見で弾くことができるようになった。
ところがである。見かけとは裏腹のバンドがいたのだ。
2003年に解散してしまったのだが「たま」というバンドを覚えていらっしゃるだろうか。いかすバンド天国、略していか天という番組から飛び出したバンドである。
山下清風のパーカッション、幼稚園児服のギタリスト、いけめんのベーシスト、マルチプレーヤーのピアニストで構成されたバンドだ。
たま現象という売れに売れた時代にはバンドスコアーが発売された。
ゆきたんくもすぐに飛びついた。彼らの曲を弾きたいからである。
愕然とした。弾けないのである。初見どころか1小節ずつ噛み砕いても、今まで経験したことのない指使いをしていることに気づいたのだ。
「こんなに難しかったなんて・・・」
<!-- うらら -->