グラウンド・ゼロ
広島に原爆投下された3日後、長崎にも原爆が投下された。
諸説はあるが、広島原爆のもたらした結果を見てから長崎原爆を組み立てたという。
ヒロシマのリトルボーイの1.5倍の威力を持つファットマン。
俯瞰的な見方ではないが、単純に考えて、ナガサキの被害はヒロシマ以上になったはずだ。
ただ、ヒロシマは市街地で、ナガサキは浦上川の谷にはまった形になったので被害は前者方が大きかったのである。
ここから考察されることは、ヒロシマ以上の戦果を期待したこと、そして非戦闘員をねらったもの(なのか)である。
ファットマンの第一目標は小倉陸軍造兵廠で、兵器工廠をねらったことは分かる。
しかし、爆弾の威力を高めたことで、一般市民が巻き添えなのは一目瞭然だ。
様々な理由(天候、飛行機の燃料、故障)はあっただろうが、第二目標は長崎と決まっていたという。
ならば狙いは何か。
爆心地に建つ浦上天主堂の遺構
ファットマンが破壊した浦上天主堂は、当時の市長がアメリカへの配慮を優先したために、撤去された。
先日記事にした、原爆ドーム(広島産業奨励館)がユネスコの世界遺産に登録されたことを考えるとまことに勿体ない出来事であった。
負の遺産であるかもしれない。
でも、事実なのである。
その背景にある事実も、日本人としてしっかりと知らなくてはいけないことだと考える。
あと3日で8/9である。