いや、気絶した記憶ってこれ1回かなぁ。
多分そうだと思う。
高校3年生の秋。
最後の記録会に向けて練習をしていた。
残り1か月くらいの時だったと思う。
その日が日曜日だということは覚えている。
くたくたになるまで投げてみようと思ったからである。
100回は投げたかなあ。
体中は痛いし、指は腫れて出血しているし、くらくらするし・・・
体は疲労の極致だったのだが、疲労していたのは体だけではなかった。
地面に置いておいた時計を見たら15時くらいだったかなぁ。
この写真は大学での練習時のものである。残念ながら高校の時の練習写真はない。
さて、ハンマー投げは遠心力を利用する。
つまり体ごとハンマーと一緒に回転することで、ハンマーヘッド(球の部分)にスピードをつける訳だ。
スピードがつくと遠心力が働いて重みが増す。
つまり、ハンマーと体は引っ張り合いをしている訳である。
ハンマーにスピードを付けることができるのは、両足が地面に着いている時だ。
両足で踏ん張りながら、ハンマーを投射方向に回転させる。
そして片足立ちの時には、スピードの着いたハンマーを下半身で追い越すのである。
つまり下半身を早く捩じって両足立ちの状態に戻すのだ。
すると捻りができる。
これを元に戻す時に、またハンマーにスピードがつくのである。
実は練習中、片足立ちの場面で事件は起こったのである。
体は疲労していたが、実はハンマーヘッドとハンドルをつなぐピアノ線も疲労(金属疲労)していたのであった。
回転して片足立ちの時にピアノ線が切れたのである。
体がハンマーに引かれている感じが急に無くなったのである。
当然引っ張られているのと逆方向に倒れることになる。
その時に頭を打ったらしいのだ。
ふと気が付くと、昼礼場の端に寝ていた。
明るかったはずの空が暗くなっていた。
近くに置いた時計を探し時刻をみると17時過ぎ。
さっきまで15時くらいだったのに・・・
左手にはハンドルを握っていた。
そのハンドルにはピアノ線がついていて、先っちょが切れてなくなっている。
このことから、回転途中でピアノ線が切れ、倒れたのだと推察した。
そしてインターバルが2時間。
気絶していたのだろうなぁ。
その後、入浴して食事。
腹減り状態だったので、バクバクいただいた。
恥ずかしい・・・