のんびりぽつぽつ

日常のこと、本のこと、大好きなこと・・・
いろいろ、と。
のんびりと。

2018年9月の読書 天久鷹央シリーズ再読突入

2018年10月15日 11時15分07秒 | ★★★毎月の読書まとめ
なのに超スローペース。
集中力、やる気はとっととっと逃げていき眠気だけが寄ってくる今日この頃。
だーさん実家からの宿題をやるためにイヤイヤ立ち上げたPCで今月のまとめをしていないことに気がついた。
なんだかもう。
とにかく何もかもどうしていいやら分からない。

でも
そう。
私、じゃないんだ。
私は一歩も二歩も引いたところにいて、いいんだ。

言い聞かせる日々。ちっともうまくいかないんだけれど。


9月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:2864
ナイス数:738

幻影の手術室: 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫nex)幻影の手術室: 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫nex)感想再読)鴻ノ池に殺人容疑がかかり、逮捕一歩手前まで追い詰められる、という内容。見えない殺人者に怪談話。心の折れかかる鴻ノ池。なんだか今回はかなり精神的にハードでした。なんでかな。その真犯人の計画の巧妙さに背筋が寒くなり吐き気がするくらいイヤだと思ったからかな、と自己分析。ラストの変わらなかった3人の風景に肩の力を抜きました。読了日:09月29日 著者:知念 実希人
天久鷹央の推理カルテIV: 悲恋のシンドローム (新潮文庫nex)天久鷹央の推理カルテIV: 悲恋のシンドローム (新潮文庫nex)感想再読)そういえばこんなお話だったなぁ、と思い出しつつ読む。素子さん作品を思い出す物語の仕掛けはここだったか。この頃は鴻ノ池はまだまだおとなしかった?いやすっかり彼女の行動と言動にこちらが慣らされてしまった?「悲恋」の後の鷹央の行動に爆笑したけれど、ホントにこの二人はお似合いだよなぁ。端で見ていてもどかしい。呪いの正体やごみ屋敷の謎、そして悲恋と扱う事件は日常のあれこれなのだけれど解決が見事に医療に関連してるのがさすがだな、と思う。読了日:09月27日 著者:知念 実希人
スフィアの死天使: 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫nex)スフィアの死天使: 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫nex)感想再読)鷹央と小鳥先生の始まりの物語。読むたびにかなり、疲れる。けれど、二人が抱えるそれぞれの重荷を二人だから支えあえるんだろうな、と改めて思う。この土台の上にその後の様々が重なっていくんだなぁ。読了日:09月24日 著者:知念 実希人
天久鷹央の推理カルテIII: 密室のパラノイア (新潮文庫nex)天久鷹央の推理カルテIII: 密室のパラノイア (新潮文庫nex)感想再読)コンビ解消になるのか!?というエピソードがメインの一冊なのだけれど、今回一番気になったのは、某精神科医の彼女。こんなんでこの科の先生で(しかも部長で)いいのか!?なんて、ね。鷹央限定なのかもしれないんだけど、この姿を見せられたら、患者としては自分の不安定な状態を安心して任せられるとは思えな……(^^;そこを力一杯突っ込んで、メインのコンビ維持大作戦は「そーだったそーでした!」と思い出しつつ楽しく読ませていただきました。読了日:09月23日 著者:知念 実希人
天久鷹央の推理カルテII: ファントムの病棟 (新潮文庫nex)天久鷹央の推理カルテII: ファントムの病棟 (新潮文庫nex)感想再読)医師は自分が無力であることを知らなければならない。それを知って初めて患者と向き合える。鷹央が向き合うために乗り越える物語は、哀しすぎるけれど病と向き合う場所では避けては通れないこと。ミステリー仕立ては苦い味もするけれど、それもまた、あり。何度読んでもラストは辛く、そしてほんとうに微かに、、あたたかい。読了日:09月18日 著者:知念 実希人
天久鷹央の推理カルテ (新潮文庫nex)天久鷹央の推理カルテ (新潮文庫nex)感想再読)予想外に週末に掛からずに読めてしまった(笑)いま、この鷹央のきっぱりとはっきりと物を言う姿を見られる、いや読めることで、自分の心の中のどろどろが少し楽になる。気持ちいいなぁ。こんな風に相手に対して言い切ることができたら、どんなにスッキリするだろう。。なんて、病んでる部分が鷹央の姿や行動で少し治療されました、かな。
新刊読んだ後の発作。でもその衝動って案外正しかったりするんだな。読了日:09月14日 著者:知念 実希人
カードキャプターさくら クリアカード編(5) (KCデラックス なかよし)カードキャプターさくら クリアカード編(5) (KCデラックス なかよし)感想………えっ!?アニメの方を観ているので今回は内容はほぼ知っている世界だった。映像よりも更に詳しくわかる諸々。カードのこと、魔術師の力。でも小狼に纏わることが。ぬいぐるみのくまさんはそんな役割だったのか、と納得したのも束の間。ええ?小狼なの!?え?CLAMPさんだしアニメと全く同じはずはない、と思ってはいたけれど、えー?これでまたこの場面でお預けっていうのは。。。続きはいつですか?そして何とも言えないこの不安感はきちんと払拭してもらえる、んですよね!?気になるー。続きーー!!読了日:09月14日 著者:CLAMP
火焔の凶器: 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫nex)火焔の凶器: 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫nex)感想今回もまた好き勝手に立ち回る鷹央ちゃんに振り回される小鳥先生、そして多少鬱陶しかったりする鴻ノ池かな?と思ったら、この3人の関係や様子はすっかり落ち着いた安定感があって、掛け合い漫才さながらに力一杯笑ったり苦笑したり納得したりと楽しめて、さらにそこに葵さんという女性がいい味を出していた。事件は単純なことにそれぞれの人の思惑が重なって闇を深くしたがために鷹央を迷宮に迷い混ませて苦しめて、そちらの解決にもなるほど、と思った。巻を重ねる毎に魅力がます二人の関係と医療ミステリな物語をもっと読みたい、と望む。読了日:09月12日 著者:知念 実希人
浜村渚の計算ノート 8と1/2さつめ つるかめ家の一族 (講談社文庫)浜村渚の計算ノート 8と1/2さつめ つるかめ家の一族 (講談社文庫)感想横溝作品を渚流に変換した作品。え?綾辻さんも?とにかく混乱してよくわかんなくて、復習でなんとか納得したよーなしないよーななのですが、そのラスト。学ぶ意味などないという人に語る渚ちゃんの言葉が深かった。そしてあとがきにもなるほど、と頷いて納得。「習っていないから」これって案外とても大切な事なのかもしれないな。で、ひとり姿をくらませた人はその後全く触れられてない気がするんですが、何か今後に関わるんでしょうか?香奈さんは今後も登場希望です(笑)読了日:09月09日 著者:青柳 碧人
読書メーター

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2018年8月の読書

2018年09月05日 22時19分06秒 | ★★★毎月の読書まとめ
8月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:2144
ナイス数:882

ふたりの花見弁当 食堂のおばちゃん(4) (ハルキ文庫 や 11-5)ふたりの花見弁当 食堂のおばちゃん(4) (ハルキ文庫 や 11-5)感想
シリーズ4作目。お馴染みになったはじめ食堂の、今回はお店から一歩出た外の世界も描かれた。常連さんの風景。一子さんと二三さんの銀座の食べ歩き。要や万里くんの仕事や休暇。どこかにしっかり食べ物のことを置きながら、それぞれの人に一歩踏み込んだ描かれ方がされていて、さらにこの世界に深見がでたかな。楽しい物語。続きがあるのならばまた手にしましょう。そして他の作品も読んでみたくなっている。
読了日:08月30日 著者:山口恵以子
愛は味噌汁 食堂のおばちゃん(3) (ハルキ文庫)愛は味噌汁 食堂のおばちゃん(3) (ハルキ文庫)感想
孝蔵さんと一子さんのはじめたお店は、一子さんと高さんの代で洋食から家庭料理に変わり、二三さんが大切にそれを守り引き継ぎ。そしていま、万里くんが加わったことで少し新しい風が吹き込んできた。色んな事件が絡まったお話だけれども、通して思うのは万里くんの成長記録?最後のお話はまさにそれ。きっと、変わらずに在るものの横に今の風が寄り添うようになるんだろうな、と思えるラストが心地よかった。イロイロ作ってみたいメニューもあるけれど、一番は。孝蔵さんのコンソメスープを飲んでみたかったなと思います。
読了日:08月25日 著者:山口恵以子
恋するハンバーグ 食堂のおばちゃん(2) (ハルキ文庫 や)恋するハンバーグ 食堂のおばちゃん(2) (ハルキ文庫 や)感想
図書館、単行本で読了)再読)文庫4冊大人買い(笑)ここまでは再読コースなのですが、すっかり忘れている諸々もあって素直に楽しめました。はじめ食堂が始まった時からの物語。何よりも孝蔵さんがかっこいい。というか良すぎる(笑)一子さんの庶民感覚もとても素敵で本当に身近にこんなお店があったらなぁ、と思える世界。そして私は四葉銀行の老夫婦がまたとても好きです。世代別の理想の夫婦があちらこちらに?そんなことも思いつつ今回は読んでいました。
読了日:08月21日 著者:山口恵以子
食堂のおばちゃん (ハルキ文庫)食堂のおばちゃん (ハルキ文庫)感想
単行本・図書館で読了)再読)さすが、の一言。実際作者ご本人が食堂のおばちゃんだったこともあるだろう、どっしりと地に足の着いた安定感があって本当に楽しい。そして美味しい。人と人の関係や姿も、かっちりと歩んだそれぞれの人生の時間に応じたものに思える。だから何度も読みたくなる。文庫になったら手元に欲しいな、と思って漸くかなえたシリーズ。このまま次に進む(^^)
読了日:08月16日 著者:山口 恵以子
くちぶえ番長 (新潮文庫)くちぶえ番長 (新潮文庫)感想
再読)図書館→本屋さんで今回手元に来てもらい帰省の友で一気に読む。おじさんになったツヨシが小学4年生の時のくちぶえ番長マコトとの思い出を語る。懐かしい色に包まれながら子ども時代の夢中で真っ直ぐで切なく甘くほろ苦い世界が描かれて、子どもよりもきっと大人が引き込まれてしまうんじゃないかな、と思う。ラストがなんとも切ないのだが、だからこそまた、思い出したその時代が光り輝くのかな。と、感じるのはおじさん、おばさん(笑)同年代の子どもたちにもきっとたくさんの思いを引き出してくれる世界のように思う。気持ちのよい世界。
読了日:08月13日 著者:重松 清
紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)感想
初作家さん)図書館本)読友さんの感想がきっかけ。恥ずかしながら翻訳本であることは手にして初めて知った。ハヤカワSF文庫。とても久しぶりでそして。海外の作品は昔と変わらず難しくて苦手で、そして大部分が理解し難く…私はちっとも成長できてなかったorz。。そんな状態だったが「紙の動物園」はもどかしすぎたがラストはとても切なく「心智五行」は興味深く「文字占い師」は重すぎるしラストの息苦しさも別格の真っ暗闇だったけれど考えさせられる物語として残る。この本はなぜSF?と思った違和感は訳者あとがきで理解しました。
読了日:08月11日 著者:ケン リュウ
黒書院の六兵衛 下 (文春文庫)黒書院の六兵衛 下 (文春文庫)感想
最後の武士。いや、最後の旗本。六兵衛とは何者か?というひとつ事のみを問い続け、様々な憶測、妄想を経て終いには神仏にまで奉られ。彼の最後に加倉井にかけた言葉が重い。時代の終わりと始まりを繋いだ姿。江戸城の奥で最後のさいごまで武士としての矜持と振る舞いを貫き通した、やはり最後の武士、か。箱館に散った彼といい幕末は出自は違えども武士として生き抜く力は生まれから武士であるより強いのか。鰻の件から後は終わる時代への想いも重なり辛さ、淋しさを感じながら読み終えた。黒書院の六兵衛。想像よりずっとおおきな深い物語だった。
読了日:08月09日 著者:浅田 次郎
黒書院の六兵衛 上 (文春文庫)黒書院の六兵衛 上 (文春文庫)感想
的矢六兵衛とは一体何者なのか。その一点をひたすら追って淡々と進む物語。いや、一向に進まない作業と粛々と「その時」に向かって流れる時間、か。謎だらけの一人の男がここまでとことん訳がわからないとは。同時に。江戸城の無血開城になるまでの勝安房守を筆頭に名もない武家の人々の奮闘、混乱が、時を経るにつれてとても寂しくて切なくなっている。加倉井隼人は謎を解くことができるのか。下巻に進む。
読了日:08月01日 著者:浅田 次郎

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2018年7月の読書 実質4冊!?

2018年08月15日 09時23分01秒 | ★★★毎月の読書まとめ
あれ?今日はパソコン機嫌いいな♪
ちっとも読めなくなってます。
テレビきっかけだったり、上の子の本棚きっかけだったり、
なかなか普段ならば手にしないものを読めたのは面白かった。

7月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1179
ナイス数:712
カドフェス 発見!角川文庫2018
カドフェス 発見!角川文庫2018感想本屋さんに並んでる作品をざっと眺めた時は「持ってる」「読んだ」う~ん…だったんだけど、実はブックカバーを頂けるってのは一番魅力的だったりする。で、冊子を貰ってきて見たら。ふむ。あら。見かけなかったぞ?な作品数冊あり。「かまわぬ」カバーを併せて頂ける間に再訪しなくては!夕方歯医者さんのあと、また出没かなぁ(笑)読了日:07月19日 著者:株式会社KADOKAWA
異郷のぞみし-空也十番勝負 青春篇 (双葉文庫)異郷のぞみし-空也十番勝負 青春篇 (双葉文庫)感想四番勝負。このところ異郷の剣とが続きますね。空也が空也だからこその人たらしぶりに苦笑もしつつ、安定した変わらない世界を旅しました。関前藩に江戸の方面。こちらにもプラスアルファが起きてきて、さてこれからどうなるのかな?とにもかくにも霧子ちゃん(なんて呼べなくなったなぁ/寂しい)おめでとうございます。読了日:07月17日 著者:佐伯 泰英
君は月夜に光り輝く (メディアワークス文庫)君は月夜に光り輝く (メディアワークス文庫)感想初作家さん)上の子の本棚から何となく抜き出して読んでみた。…同年代にはおそらく「響く」お話。不治の病の少女と彼女に出会った少年の恋物語、なんですね。大昔の同年代(!?)には予想できるそのまんまな運びで諸々すこしく物足りないものがあり…。でもそれはこちらの勝手。ライトノベルとして若い子たちが手にとるには読みやすい作品と思います。デビュー作品だそうでちょっと納得。この先書き込んでいかれるとまた変わっていきそうな期待感は持ちました。読了日:07月06日 著者:佐野 徹夜
歌集 滑走路歌集 滑走路感想すこし前にNHKのニュースで特番が組まれたのを観て。ニュースでは非正規雇用にかけて紹介されていたけれど、もちろんその厳しさを詠んだ作品も多いけれど、もっともっと、ご本人の心の内側をストレートに表現される句の歌集だった。おそらく、同年代の人たちの方がずっと受け取れるものも多いのだろう。素直な言葉の並びは単純な型通りではないため、素人にはすこし戸惑う面もあったけれど、途中からは短歌というより詩のような感覚で読んで、その想いの1片だけでも受け止められた、だろうか。遺稿となったこと。とても残念です。読了日:07月03日 著者:萩原 慎一郎
崩れる脳を抱きしめて崩れる脳を抱きしめて感想図書館本)毎度たっぷりと待たされて(予約から半年くらいかな)やっと読めたこのお話。プロローグに黒猫ちゃんが出てきたことで某シリーズなのかと思いきや、ほぼ、違いました。でもレトリバーくんも登場する、舞台(世界)は同じところのお話。表題通りの状態のユカリさんとその担当医となった研修医のウスイ先生。医療ミステリーの雰囲気を醸しつつ、そこよりもっと刑事事件寄りでもあり、また人と人との思いやりや命の物語でもあり。当初気になったことが後半できちんと謎解きされ、ラストはきちんと満足いく形でした。が、同時にとても寂しく→読了日:07月02日 著者:知念 実希人
読書メーター

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2018年6月の読書 ギリギリまとめる。パソコンやばいかな~

2018年07月25日 18時59分39秒 | ★★★毎月の読書まとめ
デスクトップくん。
かなーり反応が鈍くなってなかなかネットも繋がらない。
かといって、このまとめだけはスマホじゃキビシイんだよ。
頑張ってくれ~←買い換える考えは今のところ皆無…(笑)

4月から続くドタバタがようやくひとつの方向に向かおうとしてる。
ケジメが付いたら、少し気持ちも楽になるのかな。

6月の読書メーター読んだ本の数:10読んだページ数:3137ナイス数:698キッチンぶたぶた (光文社文庫)キッチンぶたぶた (光文社文庫)感想再読)今度「プリンのキゲン」の朗読会があるのだそうです。矢崎さんTwitterで知って場所が水戸市では行かれないので大元の本を読み直し(笑)あーこういうお話だったっけ。初読以来なのでちょっと記憶が。でも洋食屋さんなぶたぶたさんはこれが初めてだったんですね?かなり意外でびっくりです。最終話の「初めてのバイト」が好きだな。ぶたぶたさんに対する新鮮な反応。それを「人探し」って形で追いかけてすっごく笑えるし楽しいです。がっつりジャンキーなお料理も彼の手にかかればどこかヘルシー美味しくなる→読了日:06月28日 著者:矢崎 存美
オズ (4) (Jets comics)オズ (4) (Jets comics)感想図書館)予約本を受け取りに来て目に入り、あまりの懐かしさにそのまま読む。詳細完全に忘れてるけど、そーか、AI絡みの物語だったんだよね。すごいな。「突出しすぎた科学は人の心を狂わせる。」ダントリー博士の言葉が深い。がっつりSFの世界だけれど、現在はそれがどこか現実味を帯びてきている。リオンにならないように、人はいきられるだろうか。読了日:06月28日 著者:樹 なつみ
居酒屋ぼったくり〈2〉 (アルファポリス文庫)居酒屋ぼったくり〈2〉 (アルファポリス文庫)感想毎度変わらずに営まれる日常のなか。ちょっとした、時には深刻な悩みに向き合ったり、恋バナがあったり姉妹のほのぼのした姿が見られたり。この本の中には本当に行ってみたくなる人と人とのつながりある町が広がっている。居酒屋ぼったくりも是非とも行きたいんだけれど、今回。大人の隠れ家として歩み始めた喫茶店にもとってもいきたくなった。亡き義父がとても喜びそうだなぁと思い浮かべつつ。続きもこのまま突き進みたいんだけど残念ながら文庫はいまはここまで、ですね。読了日:06月25日 著者:秋川 滝美
素子の碁 - サルスベリがとまらない (単行本)素子の碁 - サルスベリがとまらない (単行本)感想ああああ、面白かった!!ヒカ碁アニメ→マンガ→ゲームボーイで囲碁をかじった私にとって、出だしからもう「あるある!!」状態連発で。素子さんの書く文章そのまんまの状態を身をもって経験してるんで爆笑から苦笑いまでほんっと楽しかった!残念ながら私はゲームから先に進まず、だから「どこで終わってるのかさっぱりわからない」から進歩ないのですが、トーク&サイン会で「生身の人と打つといいんです。」と言われたこと。いつか実行できるかなぁ。専門的な世界をこれだけ楽しく分かりやすく親しみ深く表現できる。さすがです見事です!→読了日:06月21日 著者:新井 素子
居酒屋ぼったくり〈1〉 (アルファポリス文庫)居酒屋ぼったくり〈1〉 (アルファポリス文庫)感想初作家さん)本屋さんで何故だか気になって手にした一冊。両親が開いた居酒屋を、その亡き後受け継いで守る姉妹と、そこに夜な夜な集う常連さんや一見さんがあれこれ日常の諸々を美味しいお酒とお料理を供に解決したり笑ったり泣いたり(は、なかったかな?)する物語。時に読み手もその場に集っていられるような、この居酒屋「ぼったくり」に行きたくなるようなそんな世界が広がっていた。シリーズ追うこと決定。短編各話の後にお酒情報やらお料理情報が添えられているのも楽しい。読了日:06月18日 著者:秋川 滝美
NNNからの使者 猫だけが知っている (ハルキ文庫)NNNからの使者 猫だけが知っている (ハルキ文庫)感想再読)ああいいなぁ。命を預り命と生きる。その最期までを共に。わが家はワンにゃん禁止建物でNNNにはどーやっても却下されるけれど、初読からついつい通勤中に猫ちゃんを目で探すようになってしまってる(笑)再びな今回はおばあちゃんになっても新たに猫と生きられる3話がとくに沁みました。こういう形、ほんとうにいいなぁと思います。そしてミケさん!あなたの由来がますます気になります。読了日:06月15日 著者:矢崎存美
NNNからの使者 あなたの猫はどこから? (ハルキ文庫)NNNからの使者 あなたの猫はどこから? (ハルキ文庫)感想猫ねこネコ。猫と人との物語。シリーズ2冊目は仕掛けが分かっているためかもしくは私の心理状態の為か、どれもこれも泣けて困った。その猫を引き取るまでに人はいろんな葛藤やしがらみを乗り越えて切り捨てて戦って守って。小さなひとつの命と生きることを決める。その核であるミケさんは今回あまり前面には出てこないけれどひとつ、ほのぼの分かったこと。そっかー。ミケさんも猫アレルギーのこととか知らないことあるんだな。でも知らなかったらちゃんと調べるんてなんて立派なミケさん!嬉しかった。次回作も楽しみにします。もちろん出るよね?読了日:06月12日 著者:矢崎存美
はるひのの、はる (幻冬舎文庫)はるひのの、はる (幻冬舎文庫)感想過去と未来。二周りする時間。3部作のラストは今までの2作とは少し趣の違う物語だった。ユウ坊が主役になり、彼の不思議な力を基本に据えてまるでSFファンタジーの世界。でも日常の小学生や高校生の日々のお話。不思議が隣にある佐々良の物語。多少混乱しながらも短編連作で綴られたストーリーはどれも変わらず優しい。ラストを幸せに。そこに向かって進むお話がそのまんま不思議の向かう先でもあって、切なくもあたたかく幕を下ろす。ささら さやの番外編も素敵でとても好きな物語でした。読了日:06月10日 著者:加納 朋子
てるてるあした (幻冬舎文庫)てるてるあした (幻冬舎文庫)感想「てるてるあした きょうはないてもあしたはわらう」こんな結末が待っているとは思いもしなかった。親の身勝手から夜逃げをして佐々良の町にひとり着いた少女は魔女と暮らし様々なことを周りの大人や子どもたち、そして赤ちゃんからも教えられる。佐々良の町はこういう場所だから不思議も同居。一つ一つ拗れた糸がほどけていった先の哀しみも含めて、彼女は変わりきっと根を張って生きていく。哀しくて切なくて、おおきな物語。それにしても。とにかくラストに泣けました。読了日:06月06日 著者:加納 朋子
ゆらやみ (新潮文庫)ゆらやみ (新潮文庫)感想登枝と伊夫。互いに強く愛し合う、求め合う、ただそれだけで石見の銀山とその麓の町で生きたふたりの物語。重い。重すぎる。登枝のなかを通りすぎていった男たちは妻となり商いを共に広げた馬蔵であっても、最後の最後まで残ることはなかったのか。ずっしりと暗く重い何かを残される物語だった。あさのあつこさんの、人を描く幅の広さ、深さにもため息がでる。中学生や高校生の青春からこんな女の情念の塊まで。広すぎて圧倒された。読了日:06月02日 著者:あさの あつこ
読書メーター

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2018年5月の読書 それでも毎日読んでます

2018年06月06日 10時14分45秒 | ★★★毎月の読書まとめ
綾辻さん面白かった。なぜこんなに長く積読状態にしてたのかしら、と後悔。
弥勒シリーズはこの先が気になりすぎて困る。本当に大好きなシリーズ。
ミナトもねー。変わんないね。なんか落ち着く(笑)
畠中さんのこのシリーズは本当に化けた。それも良い方向に。

と振り返ると、あれ?シリーズモノが多かったんだな。

そして加納さんのこの一冊。あと2冊あるシリーズの最後の巻をいま読んでいるけれど本当にじんわりと心の中に入ってきます。

読んだ冊数もページ数も少ない。内容も読みやすいものばかり。
けれど何だかんだある驚天動地な日常を忘れられるほんのひと時が今の私にはとても大切だって思ってる。
このたくさんの活字の並びが
ともすれば負の方向に進もうとする思考を止める手立てとして、
そして泣いたり笑ったりほっこりしたりできる心の安定剤として無くてはならないものなのです。よ。

ファイト~~~!!!!


5月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:2436
ナイス数:601

地に巣くう (光文社時代小説文庫)地に巣くう (光文社時代小説文庫)感想
大好きな弥勒シリーズの文庫最新刊。やっと読めた。そしてこの巻は遂に清之介が…。木暮信次郎という男の内に潜む闇がもう隠されることなく清之介の前にぶつけられ、揺さぶり陥れ、なんとも生々しくその仮面を(仮面とは思いたくないんだが)剥がしにかかる。間に入って何くれとなく緩衝材として動いてくれる伊佐治すらも自らの闇の部分に気が付いたりして。なんとも切なくなる一冊だった。が、だからこそとことん魅了されこの二人の、いや三人のこの先がとてもとても気になる。見届けたい。何があろうとも。そう、おもう。ああけれども。→
読了日:05月29日 著者:あさの あつこ
おもいで星がかがやくときおもいで星がかがやくとき感想
初めて入ったブックカフェの書棚にひときわ鮮やかな絵本。気になって手にしてみました。「別れ」をテーマにした内容ですが、とても美しい色使いで心にのこるものでした。
読了日:05月27日 著者:刀根 里衣
霧越邸殺人事件<完全改訂版>(下) (角川文庫)霧越邸殺人事件<完全改訂版>(下) (角川文庫)感想
最後の最後まで目が離せなくて、そして大どんでん返しに見事にはまった作品だった。後味が少し苦くてつらい。もしこの霧越邸という建物でなければ、少なくとも3番目からの出来事は起こらずに済んだのか?なんてふと、考える。同時にどこか犯人の感情、思いが分かってしまう自分に怖くなったりもして。生死のどちらをより強く捉えるのか。重きを置くのか。なんだか堪らないラストだったな。エピローグの風景が更に物哀しい。邸の人々はこのままずっと閉じられた門の奥に生きるのだろうか。
読了日:05月24日 著者:綾辻 行人
霧越邸殺人事件<完全改訂版>(上) (角川文庫)霧越邸殺人事件<完全改訂版>(上) (角川文庫)感想
雪山の山荘、見立て殺人…その元が白秋の童謡「雨」と王道のど真ん中を行く物語。で、怖い。ほんっっっとーーに、怖いです。綾辻さんは館シリーズをゆっくり読んできていますけどその数段上の怖さ。何度鳥肌たったことかー!苦手なんですホラー系!ってホラーじゃないし(かな?)本格ミステリーだと分かってるんだけど。謎解きが出来そうでできない、そしてきっとあの人何かあるって思っても信じたくないし怖い(笑)続きが気になって既に下巻に突入しています。震えながら(!?)ラストまで走ります。あ、そーだ。面白さは抜群!
読了日:05月16日 著者:綾辻 行人
まったなし (文春文庫 は 37-5)まったなし (文春文庫 は 37-5)感想
よかったなぁ。嬉しいなぁ。清十郎の嫁探しを縦糸に江戸の市井の人々のやっかいごとを騒動を起こしつつなんだかんだ解決していく麻乃助。お寿ずへの哀しくも深い想いも散りばめられる度に心に残り、最後の清十郎のお嫁さん大団円があまりにも幸せな景色で。嬉しくて幸せで困るくらい。このシリーズは巻を重ねるほど染み込んでくるあたたかさがあり、初めからは想像もできない(苦手だったのだ)好きなシリーズになっている(笑)続きを心待にしています。
読了日:05月11日 著者:畠中 恵
ささらさや (幻冬舎文庫)ささらさや (幻冬舎文庫)感想
やわらかい物語が読みたいな、と手に取る。正直、その状況が納得いかずその後のサヤの弱さ…というか自分で「私は弱いから」と話す姿がもどかしくて苛立つ。のだけれど、周りを囲む人たちのひとりひとりの個性がとても素敵で豊かで、だからサヤはこの場所に来てゆう坊と歩み始めることが出来たんだな、と着地する。ささら さや。ラストの淡い哀しみとやわらかな希望。それが私にとっての強い救いになった。シリーズ物なのですね。続きも読もう。
読了日:05月08日 著者:加納 朋子
0能者ミナト (6) (メディアワークス文庫)0能者ミナト (6) (メディアワークス文庫)感想
再読)シリーズ物ってどーしても再読コースが一冊では終わらない。湊が初めて怪異と相対する物語。その決着には10年の時がかかる。「件」ってこんなに怖い怪異だったんだよな。改めてぞっと背筋が寒くなった。にしても、湊のやり方はキツイけど。容赦ないのは当然だけどここもまたゾッとする決着の仕方だな。
読了日:05月05日 著者:葉山透
0能者ミナト〈5〉 (メディアワークス文庫)0能者ミナト〈5〉 (メディアワークス文庫)感想
再読)沙耶とユウキ二人が湊抜きで頑張る殺生石のお話とサトリのお話の2つ。沙耶が考え方を変えたきっかけはここでしたか。ホントのユウキの思いからは大幅にずれているけれど(笑)そしてユウキという名の漢字は?とか孝元さんのお寺の名前の意味は?など気になるフレーズ。この頃の湊はストレートに湊だな、なんて極悪非道っぷりに懐かしく感じたことは置いときましょう(^^;
読了日:05月03日 著者:葉山 透

読書メーター

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2018年4月の読書 辛うじてふた桁いったけど

2018年05月07日 10時42分58秒 | ★★★毎月の読書まとめ
中身は再読多しな、とっても軽め
なんというかかんというか、、だなぁ
集中力という言葉が私の中から消えている。

ヒカ碁がとっても懐かしい
素子さん効果は抜群なんですホウコウガマチガッテナイカナ~

4月の読書メーター読んだ本の数:10読んだページ数:2743ナイス数:7480能者ミナト<11> (メディアワークス文庫)0能者ミナト<11> (メディアワークス文庫)感想いつの間に出ていたんだ!?ってことで久しぶりのシリーズ最新作。まさかミナトに霊力が!?と1話目ではびっくり。そして2話目。あの殺生石再び、には、どーもいつもどこか切ないんだよなぁ。九尾の狐を単純に悪、となかなか受け入れられない感情もあるもので(笑)それでも閉じられた空間の中で事前に準備も出来ないまま、ラストは見事にミナトらしい決着をするんだから気持ちがいいお話です。なーんか理彩子さんと随分と息の合った姿でした。〆のおまけの孝元さんも楽しすぎていつも通りのシリーズの軽快な風景。楽しませてもらいました。読了日:04月27日 著者:葉山 透
カードキャプターさくら クリアカード編(4) (KCデラックス なかよし)カードキャプターさくら クリアカード編(4) (KCデラックス なかよし)感想男性陣は謎だらけ。さくらは相変わらずな頑張りで知世ちゃんも全くぶれず(笑)アニメが先行しているものだから、知っている状態と知らなかった(予想はしてたけど)うさぎマスコットのこととかマゼコゼで多少困る。理想は原作完結後のアニメ、だったかなぁ。それにしても両方ともに携わるCLAMPさんのエネルギーに、、まずは脱帽ですな。どうか笑顔の方向に向かいますように。読了日:04月22日 著者:CLAMP
スペース (創元推理文庫)スペース (創元推理文庫)感想再読)語られてきた世界を違う視点からまた語る。その事で一方から見た景色がこんなにも変わって見えるんだな、と気付かされる。駒子も瀬尾さんも他の人から見たら全く違う一面と印象が確かにあるのだ。スペースで近づいた二人。バックスペースで不思議な縁を更に感じて。今回は主役はある意味別のふたり。けれどもそこから駒子と瀬尾さんのこの後がとてもとても知りたくなる。続きのお話はいつになるのかな。語ってくださるのかな。ここもまた気長に待つしかないんですね。今回。本を読みながら離れている友人に昔みたいに手紙を書きたくなりました読了日:04月22日 著者:加納 朋子
魔法飛行 (創元推理文庫)魔法飛行 (創元推理文庫)感想再読)瀬尾さんに作品を読んでもらい感想を受け取る。そのやり取りの間に謎の手紙が挟まる今回。駒子の日常にある不思議とそれを解き明かす瀬尾さんの目の深さもさりながら、最後に明かされる謎の手紙が始めから終わりまでを瞬間で繋げてもうひとつの物語をを浮かび上がらせるのが、もうそれは見事。仕掛けを知った上でもその鮮やかさに心地よく浸れてしまう。ミステリーだけどとても柔らかく包み込まれる空気感。ほんのりとラブストーリーが織り込まれるのがまた、いい塩梅なんだな、と気が付いた。そして解説の有栖川先生もやわらかくてよいのです読了日:04月19日 著者:加納 朋子
ななつのこ (創元推理文庫)ななつのこ (創元推理文庫)感想再読)心にほんのりと灯りがともる。そんな穏やかなミステリー。人々の日常のありふれた営み。その端々に見つけられる謎を手紙のやり取りが解き明かす。この目となる駒子の人を見る姿と距離感がやっぱりとても好き。だからこその周りにいる友人たちもまた。そして瀬尾さんの位置もいい。ほっとできる空気感を持つ作品だなと思う。読了日:04月15日 著者:加納 朋子
ヒカルの碁 (1) (ジャンプ・コミックス)ヒカルの碁 (1) (ジャンプ・コミックス)感想いやぁ懐かしい!アニメ→マンガ大人買いでハマったこの作品。素子さんのトーク&サイン会でまた読みたくなって。ヒカル。初めはこーんな「クソガキ」だったんだよね。腹立つ(^^;佐為が真っ直ぐでステキでそして面白い。アキラの気迫と想いが切ない。「囲碁」は相変わらず分からないけれど、この作品は本当に楽しめる。読了日:04月08日 著者:ほった ゆみ,小畑 健,梅沢 由香里
はなちゃんの夏休み。 (ほぼ日ブックス)はなちゃんの夏休み。 (ほぼ日ブックス)感想ほんの少し前にブイちゃんが虹の橋を渡り、この本に出てくる彼ら、彼女らはみんな向こう側に行きました。そんな中で増刷決定を知り、今回は迷わず購入。ほぼ日で読んでいた時から大好きなはなちゃんに来てもらいました。ゆり子さんの生き物に向ける目とその姿勢がとてもステキで学ばせて頂くことも多い日記です。もっと続くと思ってた。哀しいけれど淋しいけれどたくさんの愛情と幸せと過ごした時間をありがとう。これは忘れてはいけない向き合い方だと改めて心します。読了日:04月08日 著者:石田ゆり子
居酒屋ぶたぶた (光文社文庫)居酒屋ぶたぶた (光文社文庫)感想再読)昨日の移動中のお供に。ぶたぶたさんの世界に入るとほんわりしたりおなかが空いたりするのは定番なんだけれど、この1冊の中では珍しくイライラ、もするんだったな、と思い出した。美味しい楽しい和む。そしてちょっぴりイライラ。で〆にぞぉ~~~っと!!肌寒い帰り道、出汁割り日本酒が飲みたいなぁ~と思いつつな家路でした。読了日:04月08日 著者:矢崎 存美
剣と十字架-空也十番勝負 青春篇 (双葉文庫)剣と十字架-空也十番勝負 青春篇 (双葉文庫)感想薩摩の追っ手から逃れるために五島列島へ。何て言うかモテますね、空也くん(笑)今までに増してさらりと読めましたが、あちらこちらちょっとうーん。隠れキリシタンとか抜け荷とか…特に命のやり取りとなる(つまりは三番目の勝負となる)戦いに関してはもう少し踏み込んだ何かがないのか?など諸々思ってしまいました。江戸の面々も随分と変わってきました。長く生きるとはそういうことだ、と分かっていつつも一抹の寂しさを感じたことを隠せません。さて空也は次はどこへ?何となく分かるような分かんないようなです。読了日:04月05日 著者:佐伯 泰英
敗者たちの季節 (角川文庫)敗者たちの季節 (角川文庫)感想図書館)SNSで感想を拝読しそのまま直ぐに図書館予約。春のシーズン真っ盛りのなか読むことになりました。敗者とタイトルにあるからそういうお話かな?とおぼろに想像していたものは軽く裏切られ「高校野球」という、ある意味とても特殊な世界に魅せられて真っ直ぐに進む球児たちと同級生、その周りで様々な想いや事情を抱える大人側とをその世界に限定ではなく負けた部分、そして勝ち取った部分も描いたとても苦くて爽やかな物語でした。あっちこっち涙も笑いも溢れてる。ああ、いいなぁ。月並みな言葉だけど心が震える青春、感動です。読了日:04月01日 著者:あさの あつこ
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2018年3月の読書 木内昇著「茗荷谷の猫」がお勧め

2018年04月09日 08時54分27秒 | ★★★毎月の読書まとめ
やっとパソコン立ち上がりました(-.-;)
とってもPCの機嫌が悪いです。
今では月に一度このまとめをUPするときだけ立ち上げる状態ですけど。
困ったな。
もしこの子が疲れきっちゃったらこれからどーすりゃいーんだろ。
スマホからまとめって投稿できるのか!?←心配どころはそこしかないんかぃ!!

さてさて
なかなか読めない定番の月、ですが。
木内昇さんがとても良かった。
今まで「幕末の青嵐」しか読んだことがありませんでしたが、ほかの作品も追ってみたいと思います。
そして。
絶景本棚は。たのしーわー。これは読了、っていうより何かっちゃー開いて遊ぶ絵本のような感覚です。

3月の読書メーター読んだ本の数:9読んだページ数:2212ナイス数:782ラプラスの魔女 (角川文庫)ラプラスの魔女 (角川文庫)感想これはSFに分類してもいいんですよ、ね?文庫化されたことからよーやく読んだのですが情報なんにもなく、読み進めてその予想外の世界にストレートに「面白い!」と思えて幸せでした(笑)主人公さんが背負うものは重いのだけどそれだけではなく、有り得そうと思わせながら謎解きか進み、でも今の常識の中から少しズレた未知の世界。ちょっと意外だったのは刑事さんが案外主要な所から離れてること。補完する立場だったのかー。いや、教授さんは納得だけどこの刑事さんももっと核心に迫った位置にいるのかと勝手に想像してたので。→読了日:03月29日 著者:東野 圭吾
有元葉子の「和」のお弁当有元葉子の「和」のお弁当感想図書館)ツレヅレハナコさん紹介本。有元葉子さんは好みの料理研究家さんですが、この本いいなぁ。ずーっとお弁当作り続けているけれど、改めて「和」とくくられた1冊が新鮮に感じました。知らなかった保存法もあるし、この春(というかもう来週から)ふたり分作らなくちゃいけない私によい刺激になりそうです。手元に置こうか、な?読了日:03月28日 著者:有元 葉子
Lily ――日々のカケラ――Lily ――日々のカケラ――感想ゆり子さんがつまってる。って私の目的は雪ちゃんなんでしたが。柔らかい印象が強いけれど、この人は凛とした姿がとても似合う生き方なのだな、と思いました。図鑑(変な例えかな?)のようにあちこち開いてこれからも読み返します。で、その都度きっと姿勢をただすんだろうな。読了日:03月22日 著者:石田ゆり子
絵本「旅猫リポート」絵本「旅猫リポート」感想図書館本)単行本を図書館で借りて読んで、文庫化されて手元に置いて、そしてこの絵本。確実にラストを知っていても涙を堪えられないその時。「絵本」だけあってとても簡潔に言葉を選んで物語は進み、そして大好きな村上勉さんの絵が本から溢れる。コロボックルまで出てきてくれてほっこり優しくそして、哀しく。どんな形でもこのお話は涙で終わる。でも悲しいけれどあったかい。どの形でもそれはおなじ。もし子どもたちがこの絵本を手にしたら、いつかまた文庫か単行本でも手にしてほしいなと思います。読了日:03月21日 著者:有川 浩
新選組 幕末の青嵐 (集英社文庫)新選組 幕末の青嵐 (集英社文庫)感想再読)新選組の一人ひとりの視点から心の内側を描き、各自からみた時代を描きつつ編まれて進む群像劇。鳥羽伏見の戦い位まで、何かにつけて辛くて一気に読めず、でもそのあとは落日に向かいながら土方さんと総司の目と想い、言葉に引っ張られて駆け抜けた。多摩で希望を語っていた若き日から函館まで。敗者側からの物語はいつも辛くて切ないのだけれどそれでもその生き抜く姿に力をもらう。気持ちを改めて鷲掴みにされて本を閉じた。今回、「組!」がめちゃくちゃ重なったこともこっそり記す。読了日:03月20日 著者:木内 昇
ツレヅレハナコの じぶん弁当 (小学館実用シリーズ LADY BIRD)ツレヅレハナコの じぶん弁当 (小学館実用シリーズ LADY BIRD)感想図書館本)ずっとだんなさんのお弁当を作り続けています。で、春から下の子が復活です。やる気UPの為に日頃からSNSやブログなどチェックはしてるんですが、たまに。こうして新たなレシピ本(紙)を広げてみたくなります。今回は「じぶん弁当」だったので10項目の決まりはわが家にはちょっとはまりませんでしたが、卵料理とかちょこっと隙間にとか、なるほどな~なレシピを見つけました。メモ!それと、「一品弁当」いいですねぇ。やってみたいねぇ。ダメかなー?読了日:03月17日 著者:ツレヅレ ハナコ
キキとジジ  魔女の宅急便特別編その2 (福音館創作童話シリーズ)キキとジジ 魔女の宅急便特別編その2 (福音館創作童話シリーズ)感想「飛ぶことは特別だけど、飛べるから特別ってわけじゃない」キキとジジがどうやって出会って育ってきたのか、その一番始めからの物語。とても穏やかで安らげるお話でした。ふたりが助け合い時には反発しあいながら育つ姿。それを見守るコキリさんとオキノさん。コキリさんがキキに話しかける言葉が沁みて素敵です。キッチョンさんが気になりながら、ふうわりと読み終えました。ところどころに出てくる「おさんぽ ぽいぽい~♪」の詩がすごく気になったら、やっぱり!nコン小学校の部の課題曲の作詞を角野さんが手掛けたことがあったのですね。→読了日:03月04日 著者:角野 栄子
茗荷谷の猫 (文春文庫)茗荷谷の猫 (文春文庫)感想筆者の作品は2つ目。何処か、何時かが重なりあいながら紡がれる短編連作。時間は市井の人々の営みが重なりあい織り上げられて描かれるものだと気が付く。その重なる模様にその時の人には意味はなくともなんだかほっとしたり哀しくなったり憤りを感じたり。でもそれもまた人の営み。時代の大きなうねりの中でも案外みな、こうして生きてきたんだろうな。答えなんてないんだ。色々な想いがいま上手く言葉にできない。ただ。「幕末の青嵐」もそうだったけれど、不意討ちの涙を堪えられない作品だった。特に染井の桜と庄助さん。読了日:03月02日 著者:木内 昇
絶景本棚絶景本棚感想ただひたすらに、あの素子さんの書庫…本棚がカラーで見られる!!というそれだけで手元に(笑)こだわった棚とか本のリストは以前から知ってたけれど、手書きの「貸し出しノート」がなんだかとても嬉しかった。あー新井家(本名はたーさん家です)らしいなぁ、とほっこり。あと、京極さんの本棚がまた魅力的というか怨霊さんとか出てきそうというか、作品そのまんまだなぁ、などとも。知らない作家さんたちもみな、それぞれの「景色」がはっきりとあるので絵本のように見ていても楽しいし背表紙追うと時間を忘れられます。読了日:03月01日 著者:
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2018年2月の読書 もうまとめ!?

2018年03月01日 08時57分36秒 | ★★★毎月の読書まとめ
2月は逃げる。
文字通りその通りにあっという間に過ぎていきました。


ちょっと変わった読み方をした、かな。
有川浩さん。
今まで手にしてきた作品はそれぞれ読んでいるときはどっぷりとその世界に浸っていたんだけれど、
今回久しぶりに手にした初読み作品はなにかどこか今までと違って。
それはちょっと居心地のよい方向のものではなくて。
本当にリハビリのような気持ちで手に取りました。「塩の街」角川文庫版。そこから勢いで一番初めての電撃文庫版を買ってしまい。。
連続して読んで改めてはっきりしたこと。
「書きたいように書いた」電撃文庫版の世界に若さと勢いとそして好きなことがてんこ盛りだな
ということ。
その「好きなこと」の中にはおそらく確実に「新井素子」という分野が入っているということ。
うん。それで私は納得して。
またしばらくはこのまんまいくんです。(なにが?)

素子さんの「碁盤事件」どこかで読んだような記憶があるのはなぜかなあ?
いやでもこのまんまを読んだ記憶はないから、、何かのエピソード(つまり物語の根っこ?)をどこかで聞いた?
気になるんだけど思い出せない。
そして間違いなく面白かった!!
〆がまた、、「うわぁぁぁぁぁ~~~~!!!!」と一人叫びましたです。そこで終わってくれたことから想像が。。あ、想像が。。。(怖)
あ、で。このお話が入っている「謎々 将棋囲碁」ほかの方々もとても面白かった。アンソロジーでどれもこれも楽しめたのは初めてかも。
手にして大正解でした♪
(余談。。私の中ではこの2つを続けて呼ぶときはずっと「囲碁将棋」と言うんです。だからこのタイトル、ちょっと違和感あるんだ、な。。)

2月の読書メーター読んだ本の数:7読んだページ数:2419ナイス数:725謎々 将棋 囲碁謎々 将棋 囲碁感想囲碁といえば素子さん。ということで。「碁盤事件」素子さん特有の思わぬ視点からほのぼのと混沌とが同居してそれが徐々に絡まって纏まってラストはう…こっちですか!!な満足の一作だった。そして他の作家さんたちの作品も初作家さんも多いなか、それぞれがとても面白くて久しぶりにずんずんと読み終えてしまった。AIが絡んでくるものが多いのは時代かな。「三角文書」「黒いすずらん」も読みやすく楽しんだ。最後の「負ける」はちょっと難しいけれど考えさせられる。とにかく皆、面白かった!また読む。読了日:02月25日 著者:新井素子・瀬名秀明・千澤のり子・葉真中顕・深水黎一郎・宮内悠介
掟上今日子の裏表紙掟上今日子の裏表紙感想図書館本)今回の掟上さんは凶悪犯罪の被疑者で逮捕されて、舞台はなんと警察の取調室と留置場。その場所での担当警部さんとの言葉のやり取りや今日子さんの行動が面白かった。そしていつも首になる警備主任さんがいいキャラだなと改めて思う。厄介くんが「相棒」として活躍するけれどこちらもこちらでどんどん図々し…いや、逞しくなってます、ね。ラストはちょっと…?でした。あとがきで表紙の絵の裏側にもうひとつ裏表紙が描かれていると知って観ました。図書館ナイス!ちゃんと裏側を見られるようにしてくださってまして、嬉しかった。読了日:02月23日 著者:西尾 維新,VOFAN
塩の街―wish on my precious (電撃文庫)塩の街―wish on my precious (電撃文庫)感想再読)今回は手に入れて(笑)角川文庫版から間を置かずに読んだので、初読の時よりもその違いを各所に見かけて楽しんだ。と、同時に。新井素子さん、そして「星へ行く船」シリーズと重なる部分を強く感じつつ(あとがきも含めて)心地よく読み終えた。削った箇所、加えられた言葉、ひとつひとつの変化で受け取る感じがほんの少しずつ変わる。これで単行本も含めて3冊揃ってしまった。ここも素子さんに重なる~(←個人的行動で)という、何だかこの勢いに惚れているのだな、と確認した読書でもありました。読了日:02月19日 著者:有川 浩
鳴門秘帖(一) (吉川英治歴史時代文庫)鳴門秘帖(一) (吉川英治歴史時代文庫)感想図書館本)4月からBS時代劇になると知って手に取る。正直にいう。私はまったく修行が足りない。この文章を読み解くことが前面に出てしまい、本来の物語として楽しむことってことができなかった。映像で見てからの方がよかったかも?主人公の法月弦之丞の存在感があまりなくそこも一因。戸惑った。でも舞台設定や脇役(ってかこの巻ではほぼ主役級)のお綱や万吉は魅力的でそこで引っ張ってもらってラストまで読めた。この文庫版は三巻まであるんですが、さてどうしよう。まだまだお話は道半ばだが映像見てから再挑戦、か。読了日:02月15日 著者:吉川 英治
塩の街 (角川文庫)塩の街 (角川文庫)感想再読)気分は有川浩作品リハビリのため。で、なんかわかった。このむちゃくちゃで一所懸命でまっすぐなエネルギー。それはデビュー作だからかもしれないし筆者の若さかもしれない。読者の都合なんてお構い無しにぐんぐん踏み込んできて同調させる。この力強さ。これを望んでいたんだ。文庫版あとがきで有川さんが語られたことに一緒に頷いて納得した。そういえば以前、新井素子さんもおっしゃってたな。「今のわたしに《絶句・・・・・》は書けない」って。そういうこと、なんだろうな。この初期作品を私は心から愛してます!と言い切れるのが嬉しい読了日:02月12日 著者:有川 浩
キャロリング (幻冬舎文庫)キャロリング (幻冬舎文庫)感想随分と久しぶりの有川作品。その安定感、安心感、前のめりに読ませられる文章の力は全く変わっていない。物語も気持ちを掴まれて一気に作品の世界に引き込まれる力強いもの。うん。楽しんだ。笑った。泣いた。苦しかったし悔しかったし腹もたった。切なくてあったかかった。感情を揺さぶられるのもまた変わらない。なのに私は始めから終わりまで某3人組のやくざさんのお話とか某は◯さん宅配便とか思い出してた。なんでかなぁ。こういう事は有川作品では初めてで少し、いやかなり、戸惑っている。読了日:02月08日 著者:有川 浩
優しい死神の飼い方 (光文社文庫)優しい死神の飼い方 (光文社文庫)感想図書館で単行本で読んだものを、今回文庫本で購入、再読)限りなく優しい物語。レオは次作「黒猫~」でも登場しているが(それで懐かしくてどうしても手元に置きたくなったのだが)今回はとにかく始めから終わりまでとにかく優しい、と思った。人のエゴや救えない感情も表されながらレオを中心に変わっていく人々の姿が心に沁みて、読んでいてなんだかわからないけれどこちらまで救われる気がした。しゅうくりいむの好きなレオ。ラストの哀しくけれどもとても綺麗な時を越えてそれからも、病院で仕事を続ける。会いたいなぁ~と思ってしまう。読了日:02月04日 著者:知念 実希人
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2018年1月の読書 奇想天外21世紀版、よくがんばりました。

2018年02月08日 09時03分26秒 | ★★★毎月の読書まとめ
ひと桁に逆戻り
んが。
シリーズ作品が多かったからこれだけ読めたのかも、な読書スピードであった。
でも収穫も多かったから満足してる。


1月の読書メーター読んだ本の数:8読んだページ数:3155ナイス数:769黒猫の小夜曲 (光文社文庫)黒猫の小夜曲 (光文社文庫)感想切なくてとてもあたたかいものが心に溢れます。まさか「レオ」がこんなに登場するとは思ってもいなかったけれど、前作よりも格段にこの世界に入り込み易く、なんというか人の善と悪を両方とも受け入れて分かっていく過程が優しい、かな?謎解きの一つ一つが最後につながるのは前作と同じ。とてもラストの悪は酷いのに決着にほっとして、そしてあったかく楽しんで読み終えました。ここまでくるとシリーズ3作目を望んでしまうなぁ。もちろんレオもクロも登場する形、で(笑)読了日:01月29日 著者:知念 実希人
えどさがし (新潮文庫)えどさがし (新潮文庫)感想切なくなった~。ラストが前回と比べ物にならないくらい切なくて、嬉しくて、たまんなくなりました。つまるところ最新刊「なりたい」を読んでから戻ったからなのだけれど。とてもとても会うことに苦労する。長い年月がかかる。でもまた会える。そしてまた、長崎屋の離れのような場所で皆が集える。そのとても貴重なこと。かえがたいこと。様々な想いが一気に押し寄せてきたのでした。戻って再読、正解でした。しっかしたまんないですね。。。読了日:01月23日 著者:畠中 恵
なりたい (新潮文庫)なりたい (新潮文庫)感想なりたい。なりたい。何になりたい?様々な望みを様々なものたち(人とは限らない)が望み、そこに巻き込まれる若だんな。どのお話にもどこか一抹の哀しさみたいなものを感じつつ楽しんだのは読み手側の事情かなあ?来世に関わる物語。だから「えどさがし」なんですね。五柱の神々。日の本の神々は恵みも厄災ももたらすもの。分かった上での若だんなの答えを静かに受け止めました。読了日:01月21日 著者:畠中 恵
繕い屋 月のチーズとお菓子の家 (講談社タイガ)繕い屋 月のチーズとお菓子の家 (講談社タイガ)感想「繕い屋」という仕事をしている花。4話収録されている3話目まで、なぜかとても不安定で足元が覚束ない感じがしていた。何でだろう?と思いながら読み進めて4話目。花、という少女のこれまで、が分かったことで「ああそうか」とストンっと地に足を付けられた。彼女が人なのか生と死の狭間に在る存在なのか、なんていうか「何者なのかわからない」という状況が私はとても不安だったのだ。まだまだ序章の一冊。この先がどこに向かうのかとても気になる世界がまた一つ始まった。読了日:01月15日 著者:矢崎 存美
奇想天外 21世紀版 アンソロジー奇想天外 21世紀版 アンソロジー感想発行されていた当時を全く知らず、それが2冊で今回作られると聞いたときはとても嬉しかった。だってこの雑誌から作家新井素子は始まったんだもの。ということで、昨年12月から開いてようやく一応読了。素子さんの作品がとても好き。こういうお話を望んでいたんだな、と気付く。有栖川有栖×山口雅也のマンザイに笑い、続く北村薫氏を含めた3人の対談も興味深かった。恩田陸さんの作品も強く心に残る。そう。これは「雑誌」なんだ。アンソロジーでも短編集でもなくいろんな事が盛り込まれる「雑誌」基本、マンガも含めてあまり雑誌を手にしない→読了日:01月14日 著者:山口雅也
恨み残さじ-空也十番勝負 青春篇 (双葉文庫)恨み残さじ-空也十番勝負 青春篇 (双葉文庫)感想空也の物語になってから購入後に積読状態が長い。なのに読み始めるとこの世界を楽しんでいるのを自覚する。薩摩から生還し人吉藩に帰って来た彼は、そうか。ここで初めて「話せる」ことを知られるんだな。タイトルが意味深長であり、尋常な勝負であったはずの薩摩での戦いが今後にかなり長い尾を引きそう。命のやり取りはたとえ本人同士が納得の上であっても簡単にはいかないもの。まだまだ若い彼が今後ここをどう解釈してこなしていくのか。磐音さんよりもずっと拘った描き方かな、と思う。怪我をして眉月に介抱されたり事あるごとに彼女を思ったり読了日:01月12日 著者:佐伯 泰英
鍵の掛かった男 (幻冬舎文庫)鍵の掛かった男 (幻冬舎文庫)感想久しぶりの火村シリーズ。自殺か殺人か半分を越えても分からない、とんでもない物語だった。そもそも有栖の足でこつこつと解き明かす人物像が予想外で、本当に頑強な鍵が掛かっていて、だからこそ目をそらすことができずに一歩ずつ近づき、最後は火村の俯瞰する目がこのお話を終わらせる。華々しいものではない、地に足をどっしりとつけた物語。もち運ぶのが大変な厚さの文庫本だけどそれだけの中身と迫力があり、きっちり満足をさせてもらえるものでした。大阪の土地勘あったらまた更に楽しめそうです。読了日:01月08日 著者:有栖川 有栖
ぶたぶたラジオ (光文社文庫)ぶたぶたラジオ (光文社文庫)感想2018年最初の1冊。ほんっとに新年1日が始まったところで手に取って帰宅途中の新幹線内で読了。そして選んで大正解でした。ラジオでのお悩み相談のぶたぶたさん。3章それぞれのどこかになにか私自身に重なる部分もあったなぁ。何よりも「くよくよしだしたら楽しい妄想!」これを心に留めたい。そして悩みを整理すること。これも大事ですね。親子といえども相性はある、ということも。柔らかな雰囲気でさりげなくキッパリとポイントを押す。本当の優しさというものも感じられる気がしました。読了日:01月02日 著者:矢崎 存美
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12月の読書 とことんペースの落ちた一年間

2018年01月03日 12時31分07秒 | ★★★毎月の読書まとめ
2017年はホントに読むペースが落ちてしまったな。
でもかろうじて月平均10冊のギリギリふた桁ではあったようです。
一年間で120冊。再読も多くて自慢できる数字ではないけれど
自分が満足していればそれでいいよね。

さて2018年はどうなることか。
ぶたぶたさんからスタートしております

12月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:2591
ナイス数:661

綾志別町役場妖怪課 暗闇コサックダンス (角川文庫)綾志別町役場妖怪課 暗闇コサックダンス (角川文庫)感想
順番を間違えて先に続きを読んでしまったシリーズ1作目。うーん。宵原くんたら朧月市を忘れてしまった状態で完全に振り出しに戻っているものだから、かなりまだるっこしくて困った。小夜仙がいるんだもの、もう記憶を飛ばさないで欲しいなあ。そういう意味ではこの後の「すべては雪の夜のこと」のほうが面白い。朧月市役所を知っているせいかとは思うけれど。ゆいちゃんが登場したラストが一番しっくりきて、さぁこれからだ!と思いました。
読了日:12月25日 著者:青柳 碧人
〆切本〆切本感想
図書館本)ああ、なるほど。作家さんたちがあちらこちらで書いた「〆切」に関する文章をまとめて一気に読んでみようという本、なんですね。またまた新井素子さん繋がりで手にしましたが、人それぞれ。作家さんそれぞれ。森博嗣氏の考え方は当然なんだけど目からウロコ。そういえば他の世界にこんな不思議にゆるい(ある意味ゆるいよね?)契約ってないなぁ、と。〆切。誰もが何処かで必ず体験しているもの。それとの戦いをどう受け取ってどう乗り切るか?乗り切ってきたか。むかし、缶詰めという状態に憧れたことを思い出しました(笑)
読了日:12月20日 著者:夏目漱石,江戸川乱歩,星新一,村上春樹,藤子不二雄Ⓐ,野坂昭如など全90人
あるかしら書店あるかしら書店感想
図書館本)読友さんの感想に惹かれて予約したのはいつだったかな。やっと手元に届きました。この本は本を好きな人のための本、だなぁ。とりあげられる「あるかしら?」がイチイチつぼ、でそれに答える「ありますよ」がまた、更にツボ、なのです。読めばわかる!これは楽しい。面白い。そして、憧れと理想の本屋さん!
読了日:12月19日 著者:ヨシタケ シンスケ
浜村渚の計算ノート 8さつめ 虚数じかけの夏みかん (講談社文庫)浜村渚の計算ノート 8さつめ 虚数じかけの夏みかん (講談社文庫)感想
もー数学問題がサッパリなのは置いといて。謎解き自体は今回はわりかしアッサリとしていました、か?短編であったのも読みやすかった一因かな。数学問題を徹底して関わらせるそこが面白くて、視点の不思議さを毎回楽しみます。そろそろ先が見えてきたかなぁ。やっぱり彼、は生きていました。本筋が動くのは次からのようですね。楽しみに待ちます
読了日:12月18日 著者:青柳 碧人
甦る殺人者: 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫nex)甦る殺人者: 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫nex)感想
鷹央と小鳥くん。今回は事件解決に全力投球だった。ここまでボロボロになる鷹央を見たことなかった、と。とても彼女らしいし、支える小鳥くんやよしっ!だが。こんな感じの事件はどこかで読んだか観たな。きっと彼、だよな。でも理由はなんだったっけな?と頭の片隅で気になりながら読み進め、鷹央の謎解きで「そーだった!」医学側からせまるアプローチは事件の犯人だけでなくその生きてきた過程での出来事の原因まで開示する。終わってみれば相変わらずの鮮やかさだった。鷹央と小鳥の最後の会話にちょっと切なくなりつつ。
読了日:12月12日 著者:知念 実希人
綾志別町役場妖怪課 すべては雪の夜のこと (角川文庫)綾志別町役場妖怪課 すべては雪の夜のこと (角川文庫)感想
読み終えて気が付きました。もしかして一冊飛ばしちゃってます、ね?どうも朧月市から繋がらない箇所が多々あって首をかしげつつ、でも作りは判っているからさほど問題もなく脳内補完して読み終えちゃったんですが(笑)なんかスケールがいきなり大きくなって驚くというか馴染めない感も…。某魔法使い物語に似た感ある植物も出て来てたな。宵原くん、相変わらずお家関係の妖怪に憑かれているのに切なくなりつつ笑いました。お話はちょっとこのままでは落ち着かないです。続きありますよね?解決できますよね?の、前に前作を読まねば、です。
読了日:12月06日 著者:青柳 碧人
猫ミス! (中公文庫)猫ミス! (中公文庫)感想
さらり、と読める猫づくしのアンソロジーな一冊。新井素子さん目当てで購入。その作品は「猫」目線でがっつりと猫として描かれるお話。ナイトの考え方になるほどなぁ~と面白かった。そう。「狩る者」なんだよね。猫って。でも「飼われる子」でもあるのねぇ。カラスのキングもうむ。複雑だ。視点が自然に彼らから、となる。さすが。他の作品は人が主役で猫を登場させる形。その中では芦沢央さんの「春の作り方」が好きです。あったかい物語。優しい笑顔になれました。そしてとても苦手な作風のものもやっぱりあって。猫。ネコ。ねこ。それぞれなのだ
読了日:12月03日 著者:新井 素子,秋吉 理香子,芦沢 央,小松 エメル,恒川 光太郎,菅野 雪虫,長岡 弘樹,そにしけんじ
おまえさん(下) (講談社文庫)おまえさん(下) (講談社文庫)感想
再読)時々に人が発する「おまえさん」という呼び掛け。それがそれぞれ様々な事情と心とを写して優しかったりあたたかかったり哀しかったり地獄であったり…。そんなことを感じながら読んでいた。更に奥に潜む表現できない気持ちの複雑さも含めて。なんだかはじめて、この物語のタイトルがわかったような、、気もする?感じるだけでいいことだけど。しみじみしつつラストの兄弟の掛け合い漫才にスパッと笑って。シリーズ再読を終えました。あー幸せ。そしてこのシリーズまた続かないかな?と願ってしまう。
読了日:12月02日 著者:宮部 みゆき

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11月の読書 宮部みゆき「ぼんくら」シリーズのみ!!

2017年12月10日 22時37分04秒 | ★★★毎月の読書まとめ
「初ものがたり」で触発されて再読に突入した宮部さんの代表作のひとつ、「ぼんくら」一連の作品
何度も読んでいて何度も読んでいるのにその都度新鮮で
でも、何度も読んでいるからとても懐かしくもあり安心もでき

こういう読み方をできる作品に出会えることを本当に幸せだと思う。

続きの作品でないかな。
茂七親分と屋台の親父さんの関連とか
茂七大親分と政五郎親分の2人とも活躍していた時とか
政五郎親分とお紺さんの出会いのお話とか、、、
知りたい時々は読むたびに増えて読むたびに望んでしまう。



にしても、、読むスピードのおそろしくダウンしたことったら、、、とほほ~~~

11月の読書メーター読んだ本の数:5読んだページ数:1815ナイス数:470おまえさん(上) (講談社文庫)おまえさん(上) (講談社文庫)感想再読)おでこがいとおしい。弓之助がいとおしい。じっくりゆっくり読んでいると登場人物それぞれに重ねてきた「時」があり、絡まり合う「糸」があり、表されるその物語に辛くなったり切なくなったり…。更に重なる時を見守るために、このまま下巻へ。読了日:11月26日 著者:宮部 みゆき
日暮らし(下) (講談社文庫)日暮らし(下) (講談社文庫)感想再読)さてもさてもの大団円。ラストのほっこりを目指す道中は辛く悲しいことの連続で。久兵衛さんの涙、若旦那の苦しみ、湊屋さんの密かな落涙。大店が落ち着く先にとりあえず落ち着いて佐吉の疑いも綺麗に晴れて諸々がころりころりと良い方向に転がっていく間の関わった人たち、そして弓之助の涙と支えるおでこにユサユサと心を掴まれ揺さぶられる。何度読んでもどこかに視点の中心があって、今回ははじめて平四郎叔父上だったかな?この人ほんとのほんとはどんな人だろ?なーんてね、ふと、ね。おもう。読了日:11月15日 著者:宮部 みゆき
日暮らし(中) (講談社文庫)日暮らし(中) (講談社文庫)感想再読)この、どろどろと複雑に、それでいて、どこか乾ききってとても寒々しい景色を多感でまだまだ柔らかな心を持つ男の子ふたりが共にどっぷりと関わってまっすぐな瞳で見続ける。何とも言えない複雑な思いにかられる。だからこそ、盛大なお◯しょにかえってほっとさせられるんだな。何回読んでも湊屋の心は分からない。読了日:11月08日 著者:宮部 みゆき
日暮らし(上) (講談社文庫)日暮らし(上) (講談社文庫)感想再読)ぼんくらに登場した人々の続きの物語。あの事柄を乗り越えて環境の変わった先でのそれぞれの人たちの物語。まだ、つながらない。まだ別々。日々をこつこつと精一杯生きるおでこ、佐吉とお恵夫婦、お徳。そして要の位置の平四郎と弓之助、岡っ引きの政五郎。描かれる姿がとにかくいとおしい。葵様や元差配の久兵衛も。このままでいかれたら…とつい願ってしまう。別々でそれぞれでこつこつと…。読了日:11月04日 著者:宮部 みゆき
ぼんくら(下) (講談社文庫)ぼんくら(下) (講談社文庫)感想再読)6年も読み直していなかったんだなぁ、と思いながらページをめくり、ラストに近づくにつれて切なく辛くなり、それでも最後にささやかな幸せがさらりと描かれる事でふっと笑える。佐吉の結婚、みすずの婚礼。んっと。。みすずは幸せを祈るしかないけれど。そして屋移りするお徳さんの相見互いな引っ越し風景。そんなほんの少しのことに。それでも切なくて哀しいのは変わらないんだけれど。重い物語。でもとてもあたたかい世界でもあるのです。読了日:11月02日 著者:宮部 みゆき
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10月の読書

2017年11月25日 23時00分09秒 | ★★★毎月の読書まとめ
慌ててUP
もうじき11月も終わってしまう!!

10月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:3105
ナイス数:883

ぼんくら(上) (講談社文庫)ぼんくら(上) (講談社文庫)感想
再読)「長い影」が見え隠れしつつも確かにそこで生きる人々を生き生きと描くこの物語。茂七親分から進んでやはり大正解。本当にここはとても落ち着き居心地の良い空間なのだ。久々の再読は「帰って来たなぁ」なんて気分まで沸き起こる(笑)さて下巻に進みましょ。
読了日:10月30日 著者:宮部 みゆき
<完本>初ものがたり (PHP文芸文庫)<完本>初ものがたり (PHP文芸文庫)感想
再読)完本は2度目だったか。今まで何度も読んでいる話も新たに追加された3話にもとてもとても揺さぶられる何かがあり、満たされる何かが、ある。茂七親分が活躍しているこの時をもっともっと見てみたいし屋台の親父さんの正体もできればこの「初ものがたり」というタイトルの中で知りたい。宮部さんの江戸の町の物語っていいなぁ。好きだなぁ。ああ。もっともっと読みたい!
読了日:10月27日 著者:宮部 みゆき
NNNからの使者 猫だけが知っている (ハルキ文庫)NNNからの使者 猫だけが知っている (ハルキ文庫)感想
週末の帰省のお供に持参して、帰りの新幹線の中で(涙になりそうになり)一時中断。そしていま読み終えて物凄くあったかい気持ちになっている。それぞれの物語がそのまんま頭の中に情景が浮かび、その都度切なくなったり、やったって思ったり喜怒哀楽(負の感情は持たなかったな)出てしまいつつ読めて最後はあったかい。ミケさんがとても気になるしこうして出会わせてもらえたら、とわんにゃん禁止住宅に住みつつ妄想してしまった。どちらと言われたら犬と答える私が猫ちゃん飼いたいっって本気で思っちゃう愛情あふれる物語。ホントのことかも?
読了日:10月23日 著者:矢崎存美
SF JACK (角川文庫)SF JACK (角川文庫)感想
長期積読本)最近SFづいてるし、と思い出して開いてみる。始めからかなり苦戦。いや、大苦戦。久々の「言葉は読めるけど意味が分からない」状態でふらふらしたが。「新井素子」以降は私の馴染んだ世界が広がって前のめりで一気に読めた。素子さんはこの文体でさりげなくキビシイものを突き付けてくる「らしさ」満載。宮部みゆきさんでSFのイメージなかったけれど、読んで納得そしてとても切なくもあり複雑でもある予想外の視点でグサッときた。夢枕獏さんは…ふぅ。ある意味ニガテでありつつ読めてしまう陰陽師に似た世界。ニガテだけど。→
読了日:10月18日 著者:新井 素子,上田 早夕里,冲方 丁,今野 敏,小林 泰三,堀 晃,宮部 みゆき,山田 正紀,山本 弘,夢枕 獏,吉川 良太郎
ロボット・イン・ザ・ガーデン (小学館文庫)ロボット・イン・ザ・ガーデン (小学館文庫)感想
図書館本)ダメ夫でダメ男な主人公がボロボロのロボットを庭に見つけたことから始まる物語。この主人公に苛ついてなかなか物語に入ることができず、気付けば地球を半周してようやく落ち着いて読めるようになっていた。ロボットのタングはとにかく可愛い。そして生まれたての赤ちゃんからお兄ちゃんになっていく。ほんっとかわいくて健気。つまり父と子ふたりの成長物語だったのかと。最後は大団円で、それは始まりのギスギスイライラからは想像もつかない穏やかで柔らかいものでした。AIの可能性。こんな事もありでステキだなぁと思います。
読了日:10月10日 著者:デボラ インストール
カードキャプターさくら クリアカード編(3) (KCデラックス なかよし)カードキャプターさくら クリアカード編(3) (KCデラックス なかよし)感想
謎の一端が見えてきた?ね?謎の転校生もなるほどなぁ、だし、キーのひとつは「本」なのね。で。なんと言うかクロウやさくらカード編より更にキラキラふわふわになってないかい!?と1人照れながら読了。いやいやその乙女心はわかりますけどー。小狼やお兄ちゃんのまだ分からない力が気になるねぇ。
読了日:10月08日 著者:CLAMP
あい―永遠に在り (時代小説文庫)あい―永遠に在り (時代小説文庫)感想
この人の描く物語は…堪えきれない涙が止まらない。「晴れときどき涙雨」でその由来は知ったけれど、実在の人物関寛斎を支え共に歩んだ妻あいの側から描く。やっとほっとできると思う先に落とし穴がありその都度心を奮い立たせ這い上がりつつ夫を支えて生きるあい。今まで読んできた作品に共通する女性の姿を見ながら最期。まさかここまで、とは。史実であるから仕方ない。仕方ないのだけれど、そしてあい自身が受け入れた事なのだけれど、でも。ずっしりと胸に堪えて涙があふれた。力強く優しくたおやかで、そして頑固一徹な、物語。
読了日:10月07日 著者:高田 郁
晴れときどき涙雨 髙田 郁のできるまで (幻冬舎文庫)晴れときどき涙雨 髙田 郁のできるまで (幻冬舎文庫)感想
今まで作品のみに触れてきて改めてエッセイを読ませてもらうと、そこここ、作品に見える柔らかさや頑固さ、挫折感のリアルさや真っ直ぐな心が筆者そのものなのだなぁ、と気付かされた。澪つくし料理帖シリーズを読み終えてからその圧倒された感覚から何となく新たな作品に手を出せず、この本も長く積んでしまっていたけれど、エッセイ集で作品と同じような気持ちで泣き笑いしたのは初めて。高田郁作品の世界にまた足を踏み入れたくなりました。まずは同じく積んだまま未読の「あい…」かな。でも「出世花」も「澪つくし…」もまた読みたい。
読了日:10月03日 著者:髙田 郁
ワッハ ワッハハイのぼうけん: 谷川俊太郎童話集 (小学館文庫)ワッハ ワッハハイのぼうけん: 谷川俊太郎童話集 (小学館文庫)感想
本屋さんでばったり出会って即買い。谷川先生の童話は全く知らなかったのでどの作品も新鮮に読めた。表題作と「けんは へっちゃら」の2作品はどこか先生の詩集、加えて合唱曲に通じるものを感じて、その物語そのものと同時にひとつひとつの言葉の響きまでを楽しんだ。そして「ここから どこかへ」はおばけたちと少年の出会いから少しさみしいラストまでをお話として心にとどめる。和田誠先生の挿し絵と相まって大好きな一冊になった。「二十億光年の孤独」とか「さる」とか某コンクール合唱曲なんかも掘り出して聴いたりしつつ(笑)
読了日:10月02日 著者:谷川 俊太郎
SFの書き方 「ゲンロン 大森望 SF創作講座」全記録SFの書き方 「ゲンロン 大森望 SF創作講座」全記録感想
図書館本)素子さん目当てで借りて時間の都合で素子さん部分しか読めなかった…(遅読に拍車がかかっておる)その創作の仕方は昔も今もほぼ変化はないのだなぁ、と思いつつ読んできて、短編も躊躇なく書くようになってるその「閃き」の部分で前のめり。「おもてなししてください」という言葉がとても「らしく」て、つい素子さん家のお茶会を思い浮かべてしまった。
読了日:10月01日 著者:大森 望,東 浩紀,長谷 敏司,冲方 丁,藤井 太洋,宮内 悠介,法月 綸太郎,新井 素子,円城 塔,小川 一水,山田 正紀

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9月の読書 もーじき10月も終わってしまうっ

2017年10月23日 21時11分55秒 | ★★★毎月の読書まとめ
なぜだ?
そんなに特別わたわたしている訳ではないのに
なんでこんなに飛ぶように時間が過ぎていくんだろう??

9月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:3130
ナイス数:622

食堂つばめ (ハルキ文庫 や 10-1)食堂つばめ (ハルキ文庫 や 10-1)感想
ずっとぶたぶたさんだけを読んできて初めて別のシリーズを手にしてみたが、全く予想外の物語だった。ごく普通の食堂かと思ったらさにあらず。あの世とこの世の境にある街。そこと向こう側、そしてこちら側を行き来できる人が紡ぐ物語。想いを残した人が背中を押されて作った食堂に淡々と静かな空気を満たして進むお話は始めは何となく居心地が悪くて。なのに読み進むうちにその中に取り込まれひきこまれて最後にどっと動く波にきちんと乗れたことをなぜだかほっとしている。ほの暗い世界と、そしてこちら側でのハレに向かう世界。→
読了日:09月30日 著者:矢崎 存美
彼女の色に届くまで彼女の色に届くまで感想
図書館本)面白かった。とても読みやすくて分かりやすく、美術関連無知な私でもちゃんと楽しめる。専門的なことも描かれつつミステリとほんのりある恋心。高校から社会人までのスパンのなかで主人公ふたりと周りの人たちの変化を自然に受け入れながら、ミステリをその時々で解き明かしてそれがラストにつながって。ちょっと不思議な小説。楓ヶ丘動物園シリーズとはまた別の魅力で楽しめました。で、緑川ってやっぱ怖いby一読者(笑)
読了日:09月29日 著者:似鳥 鶏
真夜中のパン屋さん 午前5時の朝告鳥 (ポプラ文庫)真夜中のパン屋さん 午前5時の朝告鳥 (ポプラ文庫)感想
図書館本)真夜パン最終巻。思いがけず前回から数年後の主要な登場人物たちの後日譚でした。それぞれが出会ったときから段々と状況を変えながら、でも変わり者でお人好しであったかい光を持つ人たちなのは同じ。かなり特殊な事情を抱えた彼らが真夜中のパン屋さんに集いつつ自立していく姿。ゆっくりと読み進めてきてこれが大団円なんだな、とスルリっと納得できる終わり方でした。この先もブランジェリークレバヤシは淡々とこの街にあり、常連さんたちもその事情を変化させつつも集うんだろうなぁ。新たな人を加えて新たな物語を紡ぎつつ。
読了日:09月27日 著者:大沼 紀子
掟上今日子の旅行記掟上今日子の旅行記感想
図書館)1日で記憶がリセットされてしまうのにフランスにいる今日子さん。そして相も変わらず失業中(笑)の厄介くん。で、エッフェル塔を怪盗から守る?お話。日本からしたら裏側のような地でのお話はいろいろひっくりかえっていて、思いがけず酒豪な今日子さんが垣間見られたのは嬉しかったかな。ただ、うーん。これは好みの問題ですが、やっぱり厄介くんとのお話はどうもあと一歩乗りきれないのも自覚してしまいます。シリーズの中でもさくさくスルリっと読めるものでした。で、イギリスでのお話がとってもすごーく気になります。
読了日:09月22日 著者:西尾 維新,VOFAN
掟上今日子の家計簿掟上今日子の家計簿感想
図書館本)なるほど。刑事さんと今日子さんシリーズの3冊目ですか。私が慣れたということだと思うけれど、西尾さんの文章を随分サクサク読めるようになったなぁ。な、中で。え?!犯人の名前は誰??という一編にボーゼンとし、その次の作品のラストで拒絶反応ひきおこし非常に苦い思いを抱えながら、それでも読んでしまうミステリー小説。なんなんだろうなぁ、とちょっと考えてしまいます。そんな題材を敢えて描いたってことでもあるのでしょうね。
読了日:09月19日 著者:西尾 維新,VOFAN
朧月市役所妖怪課 妖怪どもが夢のあと (角川文庫)朧月市役所妖怪課 妖怪どもが夢のあと (角川文庫)感想
長屋歪が!!!悲しい(;_;)宵原くんがなんだかだんだん苦手になりつつ、でも妖怪課の人たちと併せての存在感がしっかりとしてきて、3冊かけてやっと皆さんをわかってきたかな?と思ったら終わり。ここで終わりは物足りないです。だから続きがでるのは嬉しい。
読了日:09月16日 著者:青柳 碧人
朧月市役所妖怪課 号泣箱女 (角川文庫)朧月市役所妖怪課 号泣箱女 (角川文庫)感想
妖怪は退治するべきものなのか封印までで留めるべきなのか。このふたつのことで揺れる朧月市。妖怪課の面々の奮闘はでも基本的にはこの騒動には関わりなく、うっすらと恋バナも絡めつつ日々は移る。秀也がだんだん妖怪の扱いに慣れてきてこれで四角四面な考え方から角が取れてきたらいいんだけどなぁ、などどほのぼの読んでいたらラスト。なんだかいやぁな陰謀とともにエライコトになってしまいました。市長が辞めたら妖怪たちはどうなるんだ!?←そこ?いややっぱり生物多様性が良いと思うの、ね?
読了日:09月13日 著者:青柳 碧人
魚舟・獣舟 (光文社文庫)魚舟・獣舟 (光文社文庫)感想
SF短編集。既読のシリーズ作品の前章譚ふたつ。「魚舟・獣舟」はとても大事な一点。そして「真朱の街」も同様に。なのでとても印象深い。描かれなくても充分成り立つ。でもこの一編で更にそれぞれの世界がしっかりと立つ。他の短編3作もそれぞれの世界がきちんと確立されてその上での人の姿。面白い。そして中編?ラストの一編は。正直キツかった。読み進める程に落ち込む。そんな中におや?っと重なった新井素子作「大きな壁の中と外」似て非なる世界だけれど仕組みはは似ている。こちらの方は救いがないけど。正直苦手。でも物語がとても→
読了日:09月11日 著者:上田 早夕里
新装版 虹の家のアリス (文春文庫)新装版 虹の家のアリス (文春文庫)感想
人は生きていればそれだけ、笑うけれども泣き喚き怒ることもある。安梨沙が話が進むほどにブラックな一面を次々覗かせはじめ、けれども笑顔だけは絶やさないその不自然さを最後に指摘して諭す仁木。探偵事務所に持ち込まれた生きていく上での隙間に起こる謎を一つ一つ丁寧に解きながら、この物語は安梨沙を人形から人に変え、また仁木も想像上の探偵から地に足を着けた探偵に変わっていく物語だったんだとラストに知った。そこにきちんと生きている普通の人。生きるということを改めて見て実感した気がする。ふたりと、そして周りの人たちのこの先→
読了日:09月08日 著者:加納 朋子
新装版 螺旋階段のアリス (文春文庫)新装版 螺旋階段のアリス (文春文庫)感想
表紙のイラストそのまんまな雰囲気の、でもちゃんと日常の謎を描いた探偵物。早期退職で探偵に転身した主人公と、そこに突然転がり込んできたアリスそっくりの少女。ルイス・キャロルのあの物語がふたりの会話の随所に散りばめられながら、探偵として持ち込まれた謎を解いていく。それは基本的にほっとする解決ではあるけれど決して安易なものではなく現実から目をそらさない厳しさも含む。生きるってそういうことだ、というのかな。でもだからこその読んでいて心地よい世界がそこに広がった。加納朋子さんだなぁ。仁木の妙に律儀な所も案外好み。
読了日:09月05日 著者:加納 朋子
朧月市役所妖怪課  河童コロッケ (角川文庫)朧月市役所妖怪課 河童コロッケ (角川文庫)感想
図書館)こういうお話にはとっても弱いです。もろに好み。妖怪と人との共存。昔ながらの日本の原風景をこの市だけは残さねば、なんて言われた日には、もーもー応援したくなるじゃないですか!(ラスト近くのちょっと不気味な市長さんの言葉)物語はまだ始まったばかり。秀也と妖怪課の面々がこれからどう動いていくのか先がとっても気になります。困ったな。本屋さん行くのかなワタシ(笑)渚シリーズから一変、全く違う分野ですが「らしさ」は読むほどに感じられ、面白い。このシリーズも追いかけたくなりました。
読了日:09月03日 著者:青柳 碧人

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8月の読書 読めないなりに楽しんで

2017年09月02日 14時15分02秒 | ★★★毎月の読書まとめ
図書館利用に大人買い一歩手前(!?)
8月の所用立て込む中でも結構読めたな~。

それにしても私のPCさんがかなりヤバイ。
重すぎて画面を開くのがやっとになってきてる。
困ったもんだ。あっちもこっちも
がんばれ~~!まだ当分このまんま使う予定なんだから~~~

似鳥さん熱や有栖川せんせ熱が再発しそうな月でありました。

8月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:2858
ナイス数:837

江神二郎の洞察 (創元推理文庫)江神二郎の洞察 (創元推理文庫)感想
とても久しぶりの学生アリスシリーズ。短編9作で有栖川有栖大学入学から2年の始めまでの学生生活、推理小説研究会でのエピソードが描かれていてそれぞれの作品をみんなとても楽しめた。夏のキャンプ(「月光ゲーム」)以降のアリスの葛藤とかなんだかこれはシリーズ読み直しなさいって言われてる感じ(笑)。あとがきでまたはっきりと残りは長編1冊と今回のような短編集1冊と話されていて、分かりました、ながーく待ちましょう!と決意も新たにできました。
読了日:08月31日 著者:有栖川 有栖
モノレールねこ (文春文庫)モノレールねこ (文春文庫)感想
お薦め頂いていた作品)生き物の「命」を中心に配置した短編集だった。永遠の別れも、かな。加納さん特有の視点で描かれるそれぞれの作品は何とも言えない切なさと幸せと悲しみと居心地の良さと真逆の悪さも感じさせられ、溢れる魅力を持っていた。「モノレールねこ」と「バルタン最期の日」は涙腺決壊。モノレールねこは予想外の場所でも堪えられないんだから涙もろくなったものだ。バルタンはその視点でこの問題を描くのか!と驚きもあった。「パズルの中の犬」「マイ・フーリッシュ・アンクル」もいいなぁ。何度でも読みたい一冊がまたできた。
読了日:08月25日 著者:加納 朋子
もし文豪たちが カップ焼きそばの作り方を書いたらもし文豪たちが カップ焼きそばの作り方を書いたら感想
図書館)次をどうしよう?と思ったらタイミング良くこの本が手元に。読み始めたらなぜか止まらなくなって(笑)ご縁のある作家さんや人でない方々なんかでクスリっと笑い、ご縁を持たない方々のなかで「この人読んでみたいな?」なんて思う出会いもあり。でもこれ全て二人の人の書いた文章なんですよね。真っ正直に真面目に遊ぶ。そんな場面を垣間見た気がします。俵万智さん(本物)読みたいな。星野源さん読んでないけどなんかそっくりかも。文豪さんたちは薄いご縁だけれどそうそう!と思う所があってちょっと嬉しい。そしてラスト。読んだこと→
読了日:08月21日 著者:神田 桂一,菊池 良
掌の中の小鳥 (創元推理文庫)掌の中の小鳥 (創元推理文庫)感想
ミステリ、と言ってもここには特別な事は何もなく在るのは日常の生活。その中のほんのちょっとした謎をスルリ、と解く場所、エッグ・スタンド。まっすぐでたっぷりと恋物語でもあるのに素直に読めるのは、このミステリの存在とその謎解きがメインだからかな。とにかく優しい物語。登場人物たちはそれぞれなかなか過激なんだけど、でも穏やかなお話。そんな作品でした。まだまだ謎もあるしこの先どうなるのだろ?と気になる部分もあるけれど、今は、ラストの彼女のストレートな嫉妬の可愛らしさにすべて持っていかれてしまった気分です。
読了日:08月20日 著者:加納 朋子
迷いアルパカ拾いました (文春文庫)迷いアルパカ拾いました (文春文庫)感想
再読)シリーズ3作目。斎藤さんとボロ。ボロの出自を忘れていたので最後にかなりショックだった。楓ヶ丘に引き取られて本当に良かったね。経営する側にも来園する側にも人の勝手さを現して厳しいものを提起しつつ、でもコミカルに楽しんで読めるこのシリーズ。ああ楽しかった。良かった。と思って本を閉じられるのが絶妙のバランスのよさ、なんですね。示された苦さを忘れずに動物園の楽しさも忘れない。動物園。子どもが大きくなってしまって随分行ってないなぁ。久しぶりに遊びに行きたくなっています。
読了日:08月16日 著者:似鳥 鶏
ダチョウは軽車両に該当します (文春文庫)ダチョウは軽車両に該当します (文春文庫)感想
再読)シリーズ2作目。ダチョウの脱走が本当にニュースになったのはいつでしたっけ?その時も真っ先に浮かんだのはこの一冊。そして「あ、軽車両」でした(こらっ!/笑)改めて読み直しているとミステリーと動物園っていう組み合わせがきちんと合わさって違和感なくそれぞれの世界が成り立っているんだなぁ、と思う。メインキャストがどんどん明確な性格を持ってきて楽しく面白く、そしてラストにはしっかり苦さも味わいました。鴇先生、ここでの素性公開はまだまだ序の口だったんですね。
読了日:08月12日 著者:似鳥 鶏
午後からはワニ日和 (文春文庫)午後からはワニ日和 (文春文庫)感想
再読)4作目が久々で、そしたらついつい再読コースに突入。そうでした。始まりはこんなお話でした(忘れてる部分多し/汗)七森さんを疑うあたり、今ではあり得ないので逆に新鮮だったり、事件はラストにとてもシビアで苦いものなのは始まりから変わらず。それでいてホントに動物たちを好きな人たちのお話なのだ、ってところも外さない。楽しいのにハードボイルドでお笑いだけど物凄く真面目。似鳥さんは力加減がとても巧みなのですね。つぎ、いきます。
読了日:08月10日 著者:似鳥 鶏
モモンガの件はおまかせを (文春文庫)モモンガの件はおまかせを (文春文庫)感想
シリーズ4作目。久しぶりの飼育員メンバーは全く変わりなくそれぞれに独特な個性で、軽快な文章に引き込まれて楽しく読めます。が、きっちり突きつけられる現実。ペットブームな現代に厳しい一刺し。ペットショップでケースに並ぶ彼らも、別方向から見れば酷いことなのだ、と気付かされました。そしてラストの物語は更に踏み込んで。売る側もだけれど、飼う側。飼えなくなったから捨てる、手離す。それがどれほど無責任で残酷か。どんな生き物と同居する場合でもその最期までを考え責任を持てることを自覚して決めねばならない事を心に刻みました。
読了日:08月08日 著者:似鳥 鶏
海の家のぶたぶた (光文社文庫)海の家のぶたぶた (光文社文庫)感想
海なし県出身で日本海の海にしか行ったことはなく、海の家は利用したけどお弁当持参(友達と行くようになっても)だったので食事ってしたことなく(笑)今回のぶたぶたさんはある意味今どきの海を教えられて「そーなのか~!」でも彼のいる家は昔風。その空気感は想像できて潮の香りな空気の中で美味しい香りも満載なごちゃごちゃ暑い濃密な空間を頭の中で体感しつつ一気に楽しんだ。きっと心が餓えていたんだろうなぁ。読み出したら止まらなくて染み込んでくるぶたぶたさんオーラに、あまり馴染みのない場所なのに心底本当にほっとさせてもらった。
読了日:08月04日 著者:矢崎 存美
くらのかみ (ミステリーランド)くらのかみ (ミステリーランド)感想
出だしはホラー系のお話ですか!?と恐れをなし、少し進んだら主体はミステリーだった。知らないうちに増えた子は誰なのか?本家の相続はどうなるのか。子どもたちが頑張っていく物語だけれどかなりややこしい。私は混乱しました。ラストは大人の心の面倒な部分や汚れた部分がハッキリと見えて少し厳しいし苦い。それでも夏休みのひととき、大きな古い家に集まった子どもたちは楽しさもまた心に刻んでくれるかな。ひとつちょっと淋しいなぁと思ったのは座敷わらしだった子。蔵の中の厨子に帰っていった後の人の子たちの考え方がちょっと、ね。
読了日:08月03日 著者:小野 不由美

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7月の読書 幅広く♪

2017年08月07日 13時49分34秒 | ★★★毎月の読書まとめ
重いものから軽いものまで、かなり幅広い読書になりました
読み応え充分すぎて疲れきってしまうものもあったけれど
基本的に楽しく。
夏の各社フェアも今回はちょっとチェックしてみて、思いがけない収穫もあり、
夏読書は結構はかどっております。。。かも。


7月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:3793
ナイス数:982

被害者は誰? (講談社文庫)被害者は誰? (講談社文庫)感想
再読)何にも考えないでサラリと読めるミステリー…なんて言ったら推理ものじゃない?いやいやちゃんと推理小説。でも考えるのは名探偵さんだしそれがトンでもない人でとにかく笑ってるうちに事件は解決(笑)ひょっとして間違えちゃうことまであったよーな?だからっていい加減じゃない。見事に読者の裏をかく短編集なのです。楽しかった。安心して笑えて考えすぎずにさらっと流せて、それでいてきちんと満足させてもらえる。何度読んでもさすがだと思います。
読了日:07月31日 著者:貫井 徳郎
おこだでませんようにおこだでませんように感想
図書館本)借りて直ぐに図書館で読む。泣きそうに、なる。こういうお話だったのか。おかあさんや先生側の私は人間で、そして一応の子育ては既に終わっているけれど、一枚の短冊に書かれた一生懸命のひらがなのことばが胸に刺さった。昔むかし、自分が子どもだった頃に同じような思いをしたことも思いだし。確かにこれは子どもたちよりも昔子どもだった大人たちの手にしたい絵本かもしれない。力強くそれでいてやわらかい線と色使いの絵がまた、とてもぴったりでよいです。
読了日:07月30日 著者:くすのき しげのり
おちくぼ姫 (角川文庫)おちくぼ姫 (角川文庫)感想
「とりかえばや物語」についで2冊目の田辺さん流古典。著者のアレンジ絶妙でサクサクすらすら一気に読んでしまった。どこか氷室冴子作品を思い出しつつ。あの時代に一人の姫と添い遂げて他に通う妻を持たないって設定あったんだなぁ。帯刀と阿漕カップルが楽しい。シンデレラと王子様も楽しい。悪役継母さんですら最後は受け入れられて、古典版ハッピーエンドはとても心地よく爽快に読めました。田辺さんの古典、もっと読んでみたくなっています。
読了日:07月28日 著者:田辺 聖子
ある奴隷少女に起こった出来事 (新潮文庫)ある奴隷少女に起こった出来事 (新潮文庫)感想
奴隷制度について知らないわけではない。けれどその当事者からの生きてきた時間を語る言葉は想像を絶する過酷さで、自分がどれだけ甘いかを突き付けられる内容だった。著者が語る、人をただの物とする考え方や差別、迫害に暴力。そのために仲間でも信じられないところに追い込まれる環境。そこで必死にその時々に道を自ら選んで生き抜いた著者の姿と周りに集う同じ心を持つ人々。社会制度を当然の事と受け取ってしまうのは、結局はその制度に恩恵を受ける立場の者だからだろうか。疑問に思う瞬間はないのか。人としての様々なことを考えさせられる。
読了日:07月26日 著者:ハリエット・アン ジェイコブズ
トオリヌケ キンシ (文春文庫)トオリヌケ キンシ (文春文庫)感想
ひとつひとつ、それぞれに。抱える悩みや病。そのひとつひとつをどうやって克服していくのか。それぞれが自ら、また周りから差しのべられる手によって。加納さん自身の体験されたことをも含めて語られるそれぞれの短編が心に染みて力強くやわらかく包み込まれた。不器用にでも確実に目の前の地面を踏みしめて歩いていくしかない。そんなことも思う。人は弱いけれどきっとつよい。そう信じたい。切ないけれど。辛いけれど。それでもこんなに温かくやわらかいのだから。
読了日:07月23日 著者:加納 朋子
華竜の宮(下) (ハヤカワ文庫JA)華竜の宮(下) (ハヤカワ文庫JA)感想
圧倒されて疑問もあって納得もするけど許容できないものもある。来る未来は変わらず、その中でどう生き延びていくかが描かれて希望と絶望とを同時に味わっているような読後感。苦しい。けれどもイヤな感覚ではなく心地よい部分もある。語彙力なくて表現できないのだが、掲げられたものに真っ正面から挑んでこうなったのならば、と納得する所と全く受け入れられない部分が混じりあって混乱、かな。「僕」が見たこの星の最後の姿。ひとつの約束を抱いて行く先に希望を求める。切ない。哀しい。骨太なSF作品。また、読もう。
読了日:07月21日 著者:上田 早夕里
華竜の宮(上) (ハヤカワ文庫JA)華竜の宮(上) (ハヤカワ文庫JA)感想
未来。地球規模の大災害。広大な海に変わったこの星で生き延びている人類。これだけの激変を倫理観を変えてまで生きてきたのに、それでも平穏な日々になると人がやっている事は良くも悪くも変わらない。新たな世界、仕組みの変化、人類の変革。その描写が細かい所まで見事で、苦手な科学的、化学的説明も何となく分かりながら次はどうなる?と読むことを止められない。恐怖心も抱きつつ。これはハードSF、ですよね?こんなに面白く読んでいいのかな。心をゆさゆさ揺さぶられながら下巻に行きます。この先一体どうなる?正直、怖い。
読了日:07月18日 著者:上田 早夕里
死神の精度 (文春文庫)死神の精度 (文春文庫)感想
再読)「死神の浮力」からの遡り。短編集ではあるのだけれど、ラストに仕掛けられることで優しく穏やかな繋がりを知る仕組み。千葉さんが色んな年齢のいろんな人になっていたんだな、と、すっかり忘れていた死神のルールを思い出す。人ではない千葉さんが一週間とはいえじっくりと「人」と関わり観察する。だからこそのとことん人の物語。読み終わるとき人の死を扱っているのにこんなに温かい気持ちでいられるのはなぜだろう。
読了日:07月13日 著者:伊坂 幸太郎
カドフェス 発見!角川文庫 2017カドフェス 発見!角川文庫 2017感想
なんだかんだいいながら、一番読んでる本が多いのかなぁ。それにしてもメディアミックス多い…(^^;田辺聖子さんの「おちくぼ姫」カバーも素敵だし読みたいな。あーとはー既読本以外はうーん。。あ、「鹿の王」の1,2巻は先日購入したから和柄のカバー2枚はゲットいたしました。
読了日:07月11日 著者:KADOKAWA
とんがり帽子のアトリエ(1) (モーニング KC)とんがり帽子のアトリエ(1) (モーニング KC)感想
初作家さん)とても久しぶりに初漫画家さんの作品。長く積んでしまってありました。が。魔法使いの物語。今風?な運びと一緒にファンタジーの昔からの定番路線かな?もあり。可愛いのにちょっと不気味でもある絵柄も雰囲気を出して楽しんで読み終えて早速続きが読みたくなりました。あ、2巻が出ますね。読みます買います(笑)
読了日:07月10日 著者:白浜 鴎
死神の浮力 (文春文庫)死神の浮力 (文春文庫)感想
久々の千葉さん。ああ、そうだ。こんな人…じゃなくて死神さんだったな、と不思議な懐かしさを覚えつつ、でも物語の中身はかなり過酷。娘を殺され更にはその場面まで見せられながら犯人は無罪判決。その犯人に復讐することのみを糧に生きてきた両親のところにこの千葉さんが現れるんだから。。紆余曲折、笑いも残酷さも混じり合わせながら進むその先には。ああ。でもやっぱり死神業を全うする千葉さんがいた。何ともいえないやりきれなさと背筋が凍りつく恐ろしさ疎ましさと、そしてそこはかとない笑いも人の温かさも感じる世界がそこにありました。
読了日:07月09日 著者:伊坂 幸太郎
Dr.クージョ危機一髪!! 1 (花とゆめCOMICS)Dr.クージョ危機一髪!! 1 (花とゆめCOMICS)感想
実家で朝読書(笑)いやはや懐かしいー!軽く一巻を読んで大笑い。そか。まだ一巻ではあのとんでもない車両は出てこないね。うーん。持ち帰りたいけど自力で6冊は無理!
読了日:07月09日 著者:星崎 真紀
ナツイチ2017 ひとりの時間を、ひとりじめ。ナツイチ2017 ひとりの時間を、ひとりじめ。感想
リバーシブルブックカバーが欲しい~(笑)恩田陸さんを今版に買い直す、東野圭吾さんずっと迷ってた作品に手を出す、さてあと一冊は?今はファンタジーか推理小説の気分、です。今はみんなネコなのかなー。ハチさんもスタンプとか好きだったなー。
読了日:07月05日 著者:集英社
無菌病棟より愛をこめて (文春文庫)無菌病棟より愛をこめて (文春文庫)感想
たまたま本屋さんにあって何も考えずに買ってきて開いてびっくり。ノンフィクション。ご本人の闘病記でした。急性骨髄性白血病を発症してから弟さんからの骨髄移植を受けるまで。とてもリアルで何度も身がすくむような場面もそして涙する場面もありながら、ご本人の「いいとこ探し」にこちらも支えられて読了。その言葉選びがとても分かりやすく想像できる余白を持ち、さすがは作家さんだ、とも思う。あとがきと文庫版あとがきの2編にもまた衝撃を受け言葉で不特定多数の人に伝えようとする事の難しさも実感した。でもとにかく。→
読了日:07月03日 著者:加納 朋子
新潮文庫の100冊2017冊子新潮文庫の100冊2017冊子感想
開いてびっくり。今年は物語形式、ですか?キュンタがとっても可愛くておじいさんの語りかけが素敵で、ほんと、絵本にしませんか?と思う。で本題の読み物紹介は。「泣ける本」が一番多くてびっくり。「恋する本」は読んだけど…が一冊だけはわかるな(^^;そしてやっぱり泣ける本に手にしたい作品があります。
読了日:07月02日 著者:新潮社

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