恩田 陸 著 講談社文庫。
「三月は深き紅の淵を」の内側のお話・・・?
先日の四部作の4作目に織り込まれてダイジェストのように出てくる物語。
3月意外の転入生は破滅をもたらすといわれる北国にある全寮制の学園。そこに2月最後の日に転入した理瀬を主人公に、その閉ざされた学園での不可思議な出来事や殺人事件などなどを追っていくお話。
ラストまでいく前にある程度「あ、もしかして」と思っていたことが、半分は当たっていて、半分はとても驚かされた物語です。
そして、この「学園」を描く、古くそしていつの間にか紛失してしまった本のタイトルが「三月は深き紅の淵を」なんです。
ストーリーを話すのは、今回しないでおこうと思います。
説明しちゃうと、この「世界」の感覚が崩れてしまいそうなので。
先日読み終えた「三月は~」でおおまかなあらすじを読んでいるためか、理瀬の性格やそのほかの人々の不思議な景色を読み進むうちに、まるで、昔知っていたお話をとても久しぶりに思い出しつつもう一回読み直しているような、そんな懐かしさを感じました。
理瀬の気持ちや行動に私の心を重ねて、ああ、こんな時代、私もあったなあ・・・などなどと突拍子もない空間の不思議な世界なのにどこかきちんと現実に気持ちを通わせられる場所があって、そういうところは、完全に「ありえない」お話ではない、隣にある物語としての位置づけがきっちりとあります。
そしてラストでギャフン・・とさせられてしまったんですけど、、ね。
あまりの理瀬の変貌振りに読んでる私が茫然自失状態・・・(爆)
そこまで入れ込んで読んでいたのかーと、そっちにもびっくり・・・(苦笑)
そうそう。
読み終わって思いました。
前出の「三月は深き紅の淵を」の第二部の物語のなかで、編集者の女性の一人がこういっています。
「物語というのは、物語のために存在するんだ」と。
なんとなく、この意味がわかる気がします。物語のために存在する物語。それが「三月は深き紅の淵を」なんじゃないのかな、と。
「三月は深き紅の淵を」の内側のお話・・・?
先日の四部作の4作目に織り込まれてダイジェストのように出てくる物語。
3月意外の転入生は破滅をもたらすといわれる北国にある全寮制の学園。そこに2月最後の日に転入した理瀬を主人公に、その閉ざされた学園での不可思議な出来事や殺人事件などなどを追っていくお話。
ラストまでいく前にある程度「あ、もしかして」と思っていたことが、半分は当たっていて、半分はとても驚かされた物語です。
そして、この「学園」を描く、古くそしていつの間にか紛失してしまった本のタイトルが「三月は深き紅の淵を」なんです。
ストーリーを話すのは、今回しないでおこうと思います。
説明しちゃうと、この「世界」の感覚が崩れてしまいそうなので。
先日読み終えた「三月は~」でおおまかなあらすじを読んでいるためか、理瀬の性格やそのほかの人々の不思議な景色を読み進むうちに、まるで、昔知っていたお話をとても久しぶりに思い出しつつもう一回読み直しているような、そんな懐かしさを感じました。
理瀬の気持ちや行動に私の心を重ねて、ああ、こんな時代、私もあったなあ・・・などなどと突拍子もない空間の不思議な世界なのにどこかきちんと現実に気持ちを通わせられる場所があって、そういうところは、完全に「ありえない」お話ではない、隣にある物語としての位置づけがきっちりとあります。
そしてラストでギャフン・・とさせられてしまったんですけど、、ね。
あまりの理瀬の変貌振りに読んでる私が茫然自失状態・・・(爆)
そこまで入れ込んで読んでいたのかーと、そっちにもびっくり・・・(苦笑)
そうそう。
読み終わって思いました。
前出の「三月は深き紅の淵を」の第二部の物語のなかで、編集者の女性の一人がこういっています。
「物語というのは、物語のために存在するんだ」と。
なんとなく、この意味がわかる気がします。物語のために存在する物語。それが「三月は深き紅の淵を」なんじゃないのかな、と。