のんびりぽつぽつ

日常のこと、本のこと、大好きなこと・・・
いろいろ、と。
のんびりと。

朗読劇「十二夜」

2010年10月10日 21時06分18秒 | 舞台、とか 音楽、とか。
お母さん仲間のお1人が、勉強をしていらっしゃいまして。
ワークショップの発表会のような、でももう少し、いやかなり、プロ寄りの舞台。
出演するから観に来てね、とお誘いを受けて出かけました。

近くの公民館的なところでの公演。13時30分開演。


「十二夜」
シェイクスピア作の喜劇でした。
海で遭難して離れ離れになってしまった双子の兄妹が、様々なことを経て再会するまでのお話。
朗読劇ってどんなものだろう???
と、そこからして初体験な私。
シェイクスピアだって初めて。カタカナ名についていかれるか?(そこか??)も不安…。
まして、お知り合いのお母様が出演とあって、妙な緊張感がありました。。


で。結果は。

予想以上に楽しめた作品でした。
朗読って、こうして舞台上に世界を作り上げるんだ!
と新鮮な驚きもあり、加えて、観客側の「想像力」もまた必要だなあ、とも思い。
時折イマドキの時事問題なんかも織り込みつつ、お話のあちらこちらでちゃんと笑える自分が嬉しかったりして。。(単純です!)


ろうろうと響く声で語られることば達。そして、ほんの少しの身体での演技。
それだけで、物語の世界を作り上げるというのは、普通の舞台での演技力以上のハードル高い世界ではないのかな~~~
と、
初めての世界にとっても楽しんで帰宅しました。


この演目は確か…?と思ったら、ああやっぱり。
来春最初のシアターコクーン舞台の演目だ。
松たか子さんで二役でやるんだね。うーん。面白いだろうな。。。でも1月か。。とまたまた頭を抱える私…です。



なんか、この3連休。芸術の秋を地で行ってしまいそう。
明日は。
某写真展に出かけてみようか?と思っています。これはK史君関係~(笑)

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舞台『キサラギ』 

2010年09月30日 22時40分54秒 | 舞台、とか 音楽、とか。
東京楽日 13:00開演
日比谷 シアタークリエ。

上手 後ろの方~~~にて観劇。

松岡充さん主演ってことで、いつだったかDMが入り、あ、浅利陽介君も出るんだ~と思って心の片隅でチェック。
楽日ですから、廻りはもう、何度も観に来てる人たちなんだろうなあ~~ な、雰囲気の中。 初見でわかんなかったらどうしましょ?って思いましたが心配無用!でした。

丁度1年前に突然自殺してしまったアイドル如月ミキ。
彼女の一周忌に集まった5人の男達。

家元(松岡充)
スネーク(浅利陽介)
安男(碓井将大)
いちご娘(中山祐一郎)
オダ・ユージ(今村ねずみ)

家元がつくるHP(掲示板?)に書き込んでいた人々。
楽しく悲しく如月ミキの追悼をするはずが…。
気付けばせりふの端々に散りばめられたキーワードを繋げて、
彼女の死の謎解きしていくお話。
そしてそれぞれの個人的な立場も謎解きされていきまして。。

その会話運びが。。

作った人が古沢良太氏。
どっかで聞いた名前だ。おかしい。知ってるこの人。。って思ったら。
あああ。
「ALWAYS 三丁目の夕日」!
あああ。
「相棒」!!

なるほどなあ。
そりゃあ、謎解きの持って行きかたが様々で面白い訳です。
自殺の真相もそうだけれど、それぞれの人たちの事情がわかっていく過程も。

面白かった~!

考えてみれば1人の人の「死」を扱ってるのに、こおんなに笑って楽しくていいのか?
なんて思ってみたり。。たまーにするんですけれど。
でも。。

笑った!
楽しかった!

ってのが一番の感想なんですよね。


家元っていうかマサオっていうか、な、松岡さん。
「リンダ リンダ」しか観ていない私でしたが。
もちろんマサオもそれなりに歌手の人とは思えない演技力だったと思うのですが。

今回の松岡さん。
確実にキャリアアップしてらっしゃるんですねぇ。
なんていうか、全体とっても落ち着いていて、緩急自在でおおらかで。
歌わないけど(笑)、すっごく光ってたと思います。

そして、今村ねずみさん。
この方がめちゃくちゃ楽しい!
私はなにしろ右も左もさっぱりな初心者ですが、その上手さ、器用さ、何もかもが全然違って。
舞台を自在に使ってオダ・ユージになっていらっしゃって。
別の作品も観てみたい!…そう思わせられました。
踊りなんて。下手したら一番上手いんじゃないか?キレのある見事なダンスシーンでしたし~。
(小技も沢山でほんっと。。楽しかったなあ)

ちょっと残念だったのが浅利さん。
最初の声を聞いた途端、「え??こんな声だったっけ???もしかして違う人?」
と、オペラグラス覗き込んでしまいました。
のどを、、痛めちゃったのか、声が出なかったみたいです。(松岡さんがカテコでおっしゃってました。)
マイクなかったし、、それで充分に届くキャパなハコだけど辛い状態だったんでしょうね。
進行していって聞きなれてしまったら、ガラガラ声は皮肉にもスネークさんには合ってたと思うんですが。
(演技力がダウンしてるわけではありませんから!そこは見事に魅せてくださいます。)
元の彼の声が。。いま浮かばない(^^;)周平くんを観ないとなあ~。
この後地方公演です。それまでに完治なさいますように…(祈)

安男@碓井くんは若さ満点な中にも力いっぱい楽しませてくれ、カテコでテレながらお客さんの要望に答えてくださった姿は、ああ、18歳!
中山さんは、HN女の子だけどリアルは男性って、、なんていったっけ?
ベタな役を見事に演じてくださいました。その事情には、涙腺が緩みそうになってた私。

なんかなあー。
確実に自分の胸に響く内容が変わってきてるような…気がします。年々…。



東京楽日(追加公演は除いて)だったから、なのか、でも毎回だそーですが。
スタオペ&カテコ4回。(あれ?5回だったっけ?)

いやー、楽しかった。
なんか。
とっても素直に描かれる世界に入り込めて、
とっても素直に理解ができて。

ま、「オタク」って世界はある意味、リアルに未知の世界ではありませんからねぇ~(w)

松岡さんがおっしゃいました。
誰でもある意味「オタク」な部分を持っている。「これが大好きだ!」っていうものがあるのは幸せなことだってことを。
それを伝えたいと思って毎回舞台に立っています、と。

はい。
そうだよね。
うん。
本当に、いま幸せですもん!


それにしても。
なんで、楽日が取れたんだろう~~~???当日券ブース並んでましたよ?
追加公演まで決まってる人気の舞台なのに、一般チケットで遅れてポチっとできたなんて…。
おまけに座席も選べた。。(数席からだったけど)
後方でしたが、わりとこじんまり(トラムほどじゃないけど)した劇場だったから、
充分に楽しめました。
ま、表情はオペラグラス越しじゃないと私にはきつかったけど。。舞台上を縦横無尽に使うから、このくらいの広さはとってもいいな、と思います。

メルパルクTOKYO。
まだチケット購入可能ですよ~。
よろしかったらどうぞ。
浅利くんの声もきっと復活してるだろーし。。

ってか、メルパルクって五反田じゃないの?松岡さんが一端五反田っていってから芝公園に訂正になったけど。
いつの間に??いつの間に~~???
知らなかったあ~!

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アット・ホーム・アット・ザ・ズー

2010年07月08日 21時32分24秒 | 舞台、とか 音楽、とか。
シアタートラム 15:00開演 マチネ キャンセル待ちチケット立ち見席(下手)

昨日のお昼。40分かかって「キャンセル待ち番号」をゲット。
これは・・・無理か?と思いましたが、立ち見席ですけれど入れました。
下手側。
階段一段一段が立ち見席になるんですね。でも・・・・
劇場がそもそも小さいから。
まったく不都合なく非常に近く作品を観る事ができました。

えーっと。
堤真一・小泉今日子・大森南朋 という3人の役者さんで前半は堤さんと小泉今日子さん。後半は堤さんと大森さんという二組の二人芝居を観ることになる構成。
膨大なせりふの量を小泉・大森のふたりはこなし、堤さんは基本的にすべてを受取る側。

前半。
夫婦の会話に「!!!???」となり、どこか納得(え?)どこか苦笑(はい?)
基本、小泉@アンの夫ピーターに対する愛情と、だからこそ感じている(のかな?)不満?
それをぶつけられた堤@ピーターの戸惑いと、一応夫として理解した(ような気がする)後の衝撃(!?)の告白。
延々と続く会話のみの世界。でも飽きさせない世界。
これは絶対舞台ならではの作品だわな~と納得し。

そして後半。
こちらがね・・・。さっぱり判らなかった。
正直「?????????」状態。

妻に見送られていつものセントラルパークで読書をするピーター。
そこに突如表れて「動物園に行ってきました」と宣言する大森@ジェリー。
たまたまそこで一方的にしゃべるジェリーに押し切られる形で付き合っていただけのピーターが、、、

まさかそんな終わり方とは・・・。

必死でジェリーの言葉を追い続け、良く判らなくって混乱してる間に・・・

「え?」

って状態でお話が終わってました。


これは正直・・・
初見ではキツかったです。訳がわからないうちにお話が終わってしまって・・・。
本当は、ね。「受け手」に徹している堤さんももっと観たかった。
だけど、大森さん・・・ジェリーの口からあふれ出す言葉のシャワー・・というか滝のような状態に着いて行くだけで精一杯で。
というか、着いていかれなくて置いてかれちゃってて・・・

ラスト直前まで、後半のピーターはちゃんと観ることできず。
(でも、言葉の嵐を受け止めているってことは判っていたから。もしかしたらそれでOKなのかな?ジェリーの言葉に反応しながら、ただ聞くしかできない彼は何となく前半の状態から想像できたし。)


不思議な世界。不思議なお話。
だからなに?って実は聞きたくなるというか、世界が理解できないままぶった切られた・・・というか。。。

感想聞かれるとこれしか答えられない状態です・・・・。ナサケナイ・・・・。


だけど。

すごいね。
特別なアクションがあるわけでもない。
特別にぎやかな演出があるわけでもない。
ただ。
それぞれの「ことば」のみで成り立つ舞台。

ある意味。セットもいらないんじゃない?とまで思いました。

難解な本を必死で読み解いていくような・・・作品・・・かなあ。
再読しないときっと世界を理解できない。
でも読めば読むほど違う感覚を持って更に迷路に迷い込む。

そんな舞台なのかもしれません。

わかんないんだけど、、ね。ストレートプレイ。。。ドリアン以来かしら?私ったら(^^;)な初心者だもん。
ピントはずれかもしれないけれど、率直な私の感想。
(あ、「バンデラスと憂鬱な珈琲」があったっけ。昨年秋。でもあれはコメディーだったからな。。)


にしても。
あの終わり方。

「動物園に行ってきました」ってせりふは一体どこにかかっていく言葉だったんだろう?????




余談
 
「動物園~」と最初に言って登場した大森南朋さん。。。か・・わいい・・・とか思った私は大莫迦者ですか・・・ね
そして、物語ラストのジェリーの姿にドリアン・グレイを思い出し、魂すら絵に吸い取られた彼が脳裏に・・・・完全に大莫迦者です、ね。

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ランチタイム・パイプオルガンコンサート

2010年06月24日 23時47分11秒 | 舞台、とか 音楽、とか。
東京芸術劇場 大ホールにて

ランチタイム・パイプオルガンコンサートに行ってきました。
何と、無料!!
4人でおしゃべり大会をしようという日にプラスワンの企画。
色々なことを知っている友人に感謝です!



演目

 1 バッハ      カノン風変奏曲
 2 レジス・カンポ   2つのファンファーレ
 3 安野太郎  横浜パッサカリア

演奏者  原田靖子氏


1.2の2曲はバロックタイプのオルガンを使用
3はモダンタイプオルガンを使用

芸術劇場はこの2タイプのオルガンが背中合わせに設置されていて、回転して入替えられるようになっています。
とても大きく迫力があると同時に、美しい姿。
素人耳で聴いた限りでは、私はバロックタイプのオルガンの音色が好きでした。



パイプオルガンは、観たことはあっても実際に演奏を生で聴いたことはありません。
しかも3曲だけのミニコンサートとはいえ、芸術劇場で無料ですよ!もったいないったら!じゃなくて、ありがたいことです!
会場は、結構ご存知の方々もいらっしゃるのか、8割方席が埋まっておりました。

大きくて立派なオルガン。
聴き入った演奏。

楽曲は少々難しく、私のようなクラシックさっぱり~な人間にはちょっと大変でしたが、
音色が。。思いのほか楽しめました。
パイプって管でしょう。
わが家、かなりブラスバンドは聞き込んでおりますから。。といっても学生バンドですけれど。
それでも、何ていうか、パイプオルガンの音色が、
「あ、フルートだ。5本はありそうな重なり!」
「今はクラリネットの4重奏みたい・・・」
「いやいやここはペット?ボーンかな?のミュート演奏!おおお~低音域(足での演奏)は絶対チューバ!!」
なーんて。
素人耳で心の中で色々想像をしていたら、すごく楽しくなっちゃって。

もちろん、管楽器に置き換えられない、とても複雑な音もたっぷり(汽笛の音と表した方もいたとか)、
身体に響くような大きな音色から、ささやくような軽くて弾む音色まで、45分じっくりと堪能させていただきました。

パイプオルガンって教会の聖歌のような曲ばかりをイメージしていましたが、
こんなに楽しいものなんですね。
子ども達に、いいなあ~~~と羨ましがられました!
・・・と言っても、私の楽しみ方は・・・かなり邪道だろうなあ・・と思いつつ・・・・・コンサートに行ってみたいね、と話しています。
(ランチタイムは・・学生は無理ですぅ~!)
コメント (2)
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ザ・ミュージックマン

2010年05月13日 22時47分43秒 | 舞台、とか 音楽、とか。
新国立劇場 中劇場 マチネ 2F2列目。


これは西川貴教さんが主演ってことで、昨年夏、ドリアン・グレイに通ったときにフライヤーを貰い、「よし、行ってみよう」と思っていた作品。
その後、思いっきり時期がK史くん(なぜ伏字?)と重なるっていうか連続になっちゃって躊躇したんですが、初志貫徹しました。
山本耕史(ってオープンにしてるじゃん!)以外の、初めてのミュージカルです。

以下、そんな超初心者の戯言・・・な感想文。
ネタバレは殆どないとは思いますが、まっさらで出かけたい方はご注意ください・・・・。


ブロードウェイミュージカル「ザ・ミュージックマン」。古いんですね。初演。
背景も何にも知らないまま。
ただ、ハロルドが一風変わった詐欺師で、楽器とスコアとユニフォームを売りつけては消えるセールスマンだってことだけが予備知識でした
でも。
それで充分でした。

華やかでした。
賑やかでした。
すっごく豪華でした。
楽しかったです。
おもしろかったです。
あー、演劇だ!って思いました。

なんか、沢山の人々が老若男女入り乱れてる舞台っていうのも、初めて。
ミュージカルの歌声(?)っていうのも・・・初めて。
でも、西川ちゃんの歌声はどこか耕史くんに近かったように感じる。
身近な、声。
言葉に聴こえてくる耕史くんとはまた違う、確かに歌なんですが。
せりふと全然違うんですが。
なんか、身近。

他の人たち(がどういう俳優さんたちなのか、未熟者なので判らないんだけど)が、明らかにきっちりと「歌い上げる」のに対して、彼はかなり砕けた感じがあって。
それが私には慣れているのか、心地よいものでした。

正統派(?)とはちょっと違うのかな。この作品も。
それとも「西川貴教」だから、なのかな?

だから親しめて楽しかったのかもしれない、かな?

うつみ宮土理さんの絶妙な「笑い」
子役の子のきれいな歌声と見事なタップダンスも楽しかったです。

ところで。
カテコがまた面白かった。

普通にご挨拶が順番に済んだ後。まだステージの照明が消えないな?って思ったら、
再度幕が開いたらみんなマーチングバンド姿!
ハロルド@西川ちゃんのタクト(えーっとなんていうんだ?)で一曲演奏。
その時は上部両サイドのバンドの方々も見学者になっていて、
キャストの皆さん、楽器も吹けるのにびっくり。

こんなカテコもあるんですね。

さらにその後。
拍手が続いて幕が開き、流れてきた曲は・・・
「ハッピバースデイトゥーユゥー♪」
西川貴教さん、誕生日おめでとう~~~!!じゃなくて、TMRの誕生日だったんですね~。
どちらにしてもめでたい日!!
全く知らずに行ったから、なんかこっちまでご褒美貰った気分です。
すでにオペラグラスしまっちゃっててケーキは四角い~としか判らなかったけど、
なんか。。
完全に別枠のイベントみたいだった(笑)。

西川ちゃん、驚きつつも御礼とご挨拶してくれて、ラッキーだった、かな?

やっぱり、まんまな人ですね。この方。
身体は小柄。でも歌声は大きく自由で。
ってか。。
あのね。1つだけ疑問。
あの、ファンの方々が叫んだことば。お誕生日おめでとーのとき。
あれ、なに?あほな私は残響のせいか言葉が聞き取れなかったのですよー。
舞台と全く関係ないけど・・・気になる・・・
コメント (6)
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揺れと確信

2010年04月16日 09時29分44秒 | 舞台、とか 音楽、とか。
少し前に考え込んだこと
初めから作品を「複数回観る」という事への不安。

4月。
1日から通い詰めた渋谷シアターコクーンで、完璧に粉砕された。
複数回チケット取っていたくせに、更にチケット追加してる、
「恐ろしく自制の効かない自分」ってのを改めて発見して・・・。
(この後行ってみようかと思ってた某舞台作品は行かれなくなりました・・とさ!)
さすがに遠征は絶対出来ないんだけれど、地方公演の日程をチェックしてみて、
「小松」は日曜日じゃないか?と、路線検索しちゃったし。
(飛行機使えばゆったり日帰りできるのですねー!!!小松は個人的にもお邪魔できたら嬉しい場所なんですけど・・・ね・・・)

今日の富山はもしかして「雪」か?と心配してみたりして。

そんな今の状況を思うとき、
あの日、とても迷って不安になったこと。考え込んだこと。
それは去年、とても贅沢な夏を過ごしたんだってことの反比例かな?と気付いた。

ある意味、昨夏に感じることのできた状態は、私にとってとても贅沢なことだったのだ
あれは、観劇の世界で、一度だけ味わえる、とても貴重な体験だったんだろうな、と。
舞台を観にいくこと自体が初めてで、作品の内容も(一応原作は読んだけれど)
難しい世界で。
私に馴染むことができるのか不安なまま足を踏み入れた世界。
そこで一気に、惹き込まれた瞬間と、その時押し寄せた様々な感情。
直に感じるってことはこういうことなのか、と初めて知った一瞬。

これは、たった1回だけ感じられることだったんだ。

だって。
今の私に舞台に対して「まっさら」は無いから。
観劇に対する不安も、少しは薄れて、いるから。
こと、「山本耕史」という人に関しては、もう「ゼロの状態」はありえないから。
現時点で3作品の舞台を観てきて、彼の演技で魅せられた数々のことを思ったら。
今回、微妙に揺れた自分の気持ちを吹き飛ばし、その思いに確実に答えてくれる姿を見せ付けられたら。
あの、体調等、様々に過酷な中でも、「舞台上の彼が最強だ」という言葉どおり、毎回全力で役として生き抜く姿を見せて貰ったら。

「山本耕史」という役者に関する限り、私にはもう「まっさら」は、ない。
それは否定的な感情じゃなくて、すごく前向きに、ない。

だったらそのまま素直に感じたらいいんだ。
間違いなく、この人なら毎回その場の一瞬を感じさせてくれるから。
それを信じられるから。

そして。
初めて行った1回目で打ちのめされて、更に行きたいと思う。
それは予定として組み込まれていても、感情としてちゃんと感じることができるのね。
なんか、もう少し、自分の感覚も信じてもいいのかな。
絶対的に信じられないのが自分自身の感覚っていう余裕の無さも、揺れた原因なのかもしれないな。

理屈じゃないー!!!

と、叫びたい。
理屈っぽい性格は直らないけど、でも理屈じゃない。

「感じること」
これからも沢山。

様々な場面で、様々な姿で。沢山、生きる姿を感じさせてほしい。

こころからそう思った。


地方公演、かあ。
飛行機、かあ。
(新婚旅行以来乗ったこと無いぞ。チケットってすぐ買えるのか??もワカラン・・・)


まだ、耕史@ジェイミーに巻き込まれた状態のまま、
もう会えない・・・とてつもなく大きな淋しさを覚えながら、
こんなことをつらつらと考える。

とりあえず、1つの区切りとして。
まとまらないけれど、1つの答えとして。


ラスト・ファイヴ・イヤーズ 地方公演の成功をここでも祈ってしまおう
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ふと、おもう。

2010年03月02日 23時27分40秒 | 舞台、とか 音楽、とか。
去年の夏。
初めて1人で舞台を観て、
私はその後、追加追加・・・と行ける限りの4回通った。

あの衝撃。
あの興奮。

あの、感動。

あの新鮮さを、今度も持てるだろうか?

始めからもう、複数回行くことを前提にしている自分に、
ふと、不安がよぎる。

なんだろう。
ちょっと忙しすぎて頭パニックだからかな。


純粋に楽しむ。

できている?
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「バンデラスと憂鬱な珈琲」

2009年11月24日 21時55分13秒 | 舞台、とか 音楽、とか。
今日はまた三軒茶屋の世田谷パブリックシアターに行って来ました。

「ドリアン・グレイの肖像」で通ったときフライヤーをいただいた一作。
「バンデラスと憂鬱な珈琲」を観にいったのです。
正規?な座席は取れず、追加追加で発売されたチケットに滑り込み。
本日マチネ(でいいんだよね。昼の部)。
補助席。1F最後列の更に後ろに用意された腰高椅子。
中央より少し下手の席でしたが、
案外前の方たちの頭も気にならず(座高が高くなれたから/^^)
全体を見渡せていい場所でした。
そして、最初から最後まで笑ってきました。

楽しかった。
笑った笑った。
一人だっていうのに爆笑しちゃう場面もあった。

ある、実にくだらない、、というか情けない、でもあるよねこういう事!な理由が、世界滅亡か??な状態に飛躍してしまう、トンでもない設定。
ネゴシエーターのバンデラス。イヤって言うほど邪魔されて、
イヤって言うほど余計なところでその才能を発揮して、、
出演者の皆さんが1人何役もこなしている、
それがラストに上手く生かされて、

うまいなあ~と思って爆笑・・・・・

ほんとに、なんだか笑ったって感想しか書けないような・・・
笑う舞台・・・・・

でも、なんかね。印象が。
「映画」を観ているような感じ。
映像との組み合わせ方がおもしろいんだけど、
でもとても自然に組み合わされていたから、かなあ?
それとも、とにかく「笑い」が目標の舞台だったから、かなあ?

ドリアンの時思った、「2Fからも観てみたい」とか「ヘンリー卿の印象の恐ろしい変化」とか「バジルの苦悩と伝わらない思い」とか、、なんていうか更に今度はそこを観よう!と、耕史@ドリアン抜きでも思った、そんな各共演者の方々の迫力?それが、なかった・・・ような?

ひたすら笑って気付いたらカテコは3回したけれど「本日おしまい!」はいはい、って感じで席を立ってる自分がいました。

なに?
このあっさりとした見方。。

山本耕史がいないから?
でも、「笑」を取ることが一番大変だって。
演じる方々はおっしゃいますよね?
これじゃ申し訳・・ない?

満足はしたんだけれど物足りない・・そんな気分で、帰宅しました。

おもしろいのは確かなの。
最初からほんとに笑えるの。それも声を出して!

こんな舞台、耕史さんが演じたらどんな印象持つのかなあ。

・・・そう思ってしまうこと自体が、私にフィルターかかっちゃってるのかなあ。
それは、それで複雑だなあ。。。

各俳優さんたちは堤真一さんをはじめ、とても上手い人たちだと思ったし、
笑いの取り方も絶妙。
計算されたことにちょっとしたハプニングもあった・・のかな?
舞台の上を自由に動き回る人たちに飽きることはなかったのです。
が・・・・・。


単純なことでもいい。
「これを伝えたいんだよ」
っていう核になる部分。

それが私には受取れなかった。それが最大の何か足りなく感じた理由かな、と帰宅後に気付いています。
これが2度目の観劇作品で、受け手の私が未熟なのかな。。。
「笑い」が核・・・だったのか、な。

高橋由美子さんがすっごく上手かったなあ。
いろんな年齢層の役柄を、ほんとに見事に使い分けて演じてた。
私、ミスドのCM以来、全く印象ない女優さんで・・・・
舞台をたくさんやってらっしゃるんですね。
また彼女の出演する舞台を観てみたいな、なんてことは思っています。
(あ、少しまた裾野が広がる、かな?)
コメント (4)
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「打男-DADAN-」

2009年09月21日 22時19分12秒 | 舞台、とか 音楽、とか。
「だだん」と読みます。
知ってる人はとってもよく知っている、
知らない人も『鼓童』といったらどこかで耳にしているかもしれない、

和太鼓のステージです。

6月ごろだったと思うけど、、、
ひょんなことから上の子の幼稚園時代からのお付合いのお母様、っていうか
もう、私の大切な友人のひとり!な、人からお誘いを受けまして、
「おお~ドリアングレイと同じところだよ~」なんていいつつ楽しみにしていたステージ。

この前の記事にも書きましたとおり、誘ってくれた友人が行けなくなって、
だーさんと行ってきました。

んで。

骨がビンビン振動してまいりました・・・・(!!!)

坂東玉三郎さん演出。
鼓童メンバー7人による演奏とパフォーマンスだったのですが。

迫力!
も、トンデモナク和太鼓ってエネルギーがすごい。
「音」が振動になって身体全体で受け止めないといけない感じ。
そこにあるものとして「音」を感じる、そんなイメージ?
判るでしょうか。。。
クラシックとかブラスバンドとか合唱とか・・・
そういう音楽のステージは経験があるし感動もしてきているけれど、

まったく、違う。

1時間半があっという間で、
そして、何だか押し寄せてくる『音』の波を
全身で受け止めて感じて聴いた・・・そんな時間を過ごしてきました。

おもしろかった!
です。

このステージ。
多分1F最前列の方々はなかなかハードではないでしょうか。
ある程度、音楽って分野は離れて聴いたほうがきれいなものですけれど、
今回はそんな生易しいものじゃない。

音の礫が飛んでくる!

私は2Fのど真ん中。
多分、音響的に最適なところに居たように思うのですが、(だからか、な?)
心臓の鼓動が変わっちゃうんじゃないか?っていうくらい、
身体に響いてきましたので。。
何回も私、自分で自分を抱きしめましたよ。
あの迫力は最前列では耐えられなかったかもしれない・・・

と、同時に。
楽しみ方に最初ちょっと戸惑いました。
笑っていいのか?
拍手をこんな演奏途中でしちゃっていいのか??
って。。。

音楽だけではない。
でも演劇でもない。

不思議な空間でもありました。

また、機会があったら行って見たいな。
今度は、戸惑うことも少しは減るかな?(^^;)

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