のんびりぽつぽつ

日常のこと、本のこと、大好きなこと・・・
いろいろ、と。
のんびりと。

「武士の一分」

2007年01月31日 15時03分58秒 | テレビとか、映画とか、
今日は仕事がお休みの日で。
数日前にふと思い立ち、映画館を調べたら、渋谷で私が自力で行けそうな場所に上映館があったものですから、、

行って来ました。突然映画!

「武士の一分」
山田洋次監督作品。木村拓哉さん主演。

下級武士が、慎ましい幸せをただ願う。
それだけのお話なんですね。とても狭くて小さな世界。
でも、それがきっと日々を暮らす私たちの世界でもある。

とても、等身大なお話でした。
そして、とても静かな物語。

事前の情報は、お友達のブログにあった感想だけだったので、見ている最中次々にドキドキして、でも、それがとても、とても身近ですぐ隣の世界。
時代劇ではあっても、庶民の慎ましい暮らしそのもの。

幸せを願うのは、いつの時代のどんな場所、どんな状況でも一緒。
何だか、途中でとても切なくなってしまいました。

で、ね。
レディースデイだったので浮いた800円でパンフも買ったんだけど、、(庶民っす~)
キムタクさんが、ね。
「変に大きな期待を劇場に持ち込まないでください」と、「携帯の電源をお切りください」の後に付け足したいってお話されていて。

ああ、そうだなあ、と思います。
ほんとうに、彼。かなり印象が変わってました。
私は、キムタクさんの時代劇を観るのはこれが2作目なんだけど・・以前観たTV番組は、、何の役だったかも記憶にないのですが(爆)、どうしようもなく、だめだった。刀姿が似合わず、それ以前に立ち居振る舞いが・・だったのですね。
ところが。

やっぱり、年齢と共に変わるということでしょうか。
今回は、非常に見目麗しい武士になっていて・・(笑)
しかも、彼独特のあの妙な派手さ(失礼・・)が全く無い。もちろん、目を惹く華やかさ(主役という以前に)はあるんだけれど、あくまでも下級武士で理不尽な状況にある男、なのね。
ハウルでも思ったことだったのですけれど、ここ数年の木村拓哉という人は、少し変わってきているのかな?

今回の「武士の一分」
随所に山田流といっていいのでしょうか、「笑い」が含まれていて。
それもすごく、楽しめました。
笹野高史さん演じる徳平がねー。ほんとにいい味だしていて!!随所にやさしい笑いがあって。そこに生きているんだよ、っていう雰囲気を味あわせてくださって。あちこちの山田作品でお姿を拝見しますが、こんなにしっかり出演されてるのって初めて?すっごく、良かった!
緒方拳さんも、「隠し剣」と全く違って味方役だったからうれしかったし、立ち合いはとても迫力満点で、重厚な師匠で。

ふらり、、と映画館に行くなんて、実は初めてだったんだけど、、そう。私は前作「隠し剣鬼の爪」が、邦画デビュー作品だったわけで、そんなこんなで、幸せな午前中を過ごしました。

水曜日が休みになったら、また映画館行こうかな。1000円でこんな幸せもらえるのなら(といっても、滅多に休みにはならないんだけど、、ね。。)
そうえいば、「どろろ」とか「マリーアントワネット」とかもやってましたね。「どろろ」は行列になってたよー。柴崎コウちゃん。。ちょっと興味あるかも。
夜まで1人なら映画ハシゴも、、いずれ、、してみたいな・・・

帰りに、ついつい、、、DVDでその「隠し剣~」を購入。そこにTSU○○YAがあるからさあ~~~

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4 コメント

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キムタク (猫道)
2007-01-31 15:28:07
いまドラマでも主演してますが、それを観ていても「“何を演じてもキムタクにしか見えない”臭み」が無くなっていて、ギバさん目当てに「主演はキムタクやけど我慢せなしゃあない(ファンに石を投げられます)」と腹を括って観始めたのに、いい意味で肩透かしを食らった気分。
アイドル・キムタクじゃなく、俳優・木村拓哉です。

『武士の一分』は評価されてるみたいですね。勿論原作の力もあるのでしょうが、原作に力があればあるほど難しいのが映像化なので、この映画にそれぞれの立場で携わる方たちが、皆さんいい仕事をなさっているんでしょうね。
私はテレビかネットに出るまで待つかな。
特にキムタクファンではないせいもあるけど、田舎に住んでると、映画を観に行くのも日帰り旅行なんですよねぇ。時間と体力が要るのです
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そうなんだ~ (さかな)
2007-01-31 20:47:44
藤沢周平原作の映画ですよね。
前々作の『たそがれ清兵衛』が
だいぶ原作と違っていてびっくりしたので、
観ようか観まいか迷ってたんですが…
そんないい映画だったなら観に行こうかな~

『隠し剣 鬼の爪』は永瀬さんがかっこよくて好きです♪
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猫道さん~ (ゆき@管理人)
2007-01-31 22:03:09
そういえば、主演してましたっけ。キムタクさん。。今回のドラマ群は全く観てなくてー。ギバちゃんも出てたんだ。あれに。・・・華麗パンは食べたんだけど・・・(爆)

なんかね。にわかには信じられなかったの。巷のうわさ。彼の侍役なんてホントに良いのかなあ???って。何しろ一回私はがっくりきてましたし。
でも、そうだね。俳優木村拓哉、ね。そうかもしれない。
山田組だっていう事も、この映画のみに関しては大きいとは思うけれど、それにしてもここまで「自己」を押さえることが出来るようになってたのね、ってちょっと見直しました。

原作を元に作り直されているようですが、非常に淡々としたいい作品じゃないかな、って思います。山田流の『笑い』もしっくり馴染んでいてそこも好き。テレビに出たら、チェックしようねー(^^)

映画館ツアー。こんなに不意に思い立って行かれるものなんだーと、今回目からうろこな私です。一体何年この場所に住んでるんだか・・なんだけど、とにかく「出不精」の権化なので・・・
でも、こんな休日の使い方。心にもいいかもなーと、思いました。(数日前から「行くか?行かないか??」ってやってたんだけど、、ね。たはは~~)
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さかなさん~ (ゆき@管理人)
2007-01-31 22:10:28
今回も、隠し剣の中の一作を広げた形で作られたようです。原作はあくまでも原作。でも、その雰囲気を壊さないこともまた、山田監督の力なんでしょうか?藤沢周平氏に生前お会いしたこともあるそうだし、きっと世界観をきっちりと理解して作っているのでしょうね。

意外な驚きでした。
私もTVになるまで観るつもりなかったから。。
ちょっと・・・観てもいいかな、って思います。
あ、「先入観」を持ち込まないでね~(といっても、なかなか無理ですよね。山田洋次にキムタクだもんねー/^^;)

「隠し剣~」は実は舞台挨拶に初めて行った作品なんです。吉岡さん絡みで・・ね。そこから今の邦画を見る私が出来上がってるわけでして、そういう意味でもかなり思うところのある作品だったりします。
山田洋次監督の様々な力を最近見せ付けられてるなあ。。と思ったり。。。
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