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8月の読書

2012年09月03日 20時45分58秒 | ★★★毎月の読書まとめ
8月は一冊も購入はしない、と密かに決意して過ごしたのでした。
んが。

告白します。

最終日。本屋さんにて連続物を発見して2冊買っちゃったー。
連続物、、しかももんのすごく久々の本だったりしたから、許してくれる?か、、な?(って誰が!?)

積読本を消費しなくちゃいけないのは9月も同じ。
できるだけ、、連続物以外は新刊は手にしないようにしたいなあと思っています。
(でも、本屋さんに行くたびにほしくてしかなない作品はあるのだ。いつまで我慢できるかなぁ)

とはいえ、
今月はエンターテインメント月間になるので、活字の世界は触れない日はないけれどペースダウンすると思われます。



8月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:4254ページ
ナイス数:619ナイス

あんじゅう (新人物ノベルス)あんじゅう (新人物ノベルス)
再読)第三話「暗獣」を家族の前で読んではいけなかった。分かっていたけれど大丈夫かな?は甘かったー。か細い歌声が響く夜の庭。慌ただしく紫陽花屋敷を去る二人。孤独ではあるけれどもう独りぼっちではない。暖かく切なく哀しく、限りなく優しいその言葉。涙なんかじゃ済まなくて、嗚咽状態でございました。。百物語は人の想いを集めることになる。それでもその中から前を向き始めたおちか。ゆっくりとゆっくりと。
読了日:08月31日 著者:宮部 みゆき
ばんば憑き (新人物ノベルス)ばんば憑き (新人物ノベルス)
ホラーは苦手というより無理。けれどこういう人の営みの中から生まれてくるあやかしの世界は抵抗なく入り込み、そしてとても胸を打たれる。おでこの登場する話では涙が止まらなくなり、青野利一郎登場の回では理不尽さに腹を立て、、。各話ともにゾクっとする場面の裏側にいつも「人の業」が存在し、生きていく辛さもにじみ出る。最後の1話。付喪神のできる謂れに衝撃を受け、その悲しさと送り火の暖かさにまた胸を打たれて本を閉じた。
読了日:08月23日 著者:宮部 みゆき
天狗童子 (講談社文庫)天狗童子 (講談社文庫)
ああ、面白い。ふっくらと包み込まれるように物語の世界に入り込んで、穏やかにゆったりと、先が気になり夢中で読み進む。コロボックルシリーズとはまた一味違う昔話に、いまも心の中があたたかい。きっとね。みんなこうして本を好きになる。物語を好きになる。そんな昔むか~しの子供時代のこころを思い出させてもらえる一冊でした。初めての物語でまた、佐藤さとる先生の世界の大きさ、おおらかさ、暖かさを感じられてすごくいま、幸せな気分。
読了日:08月21日 著者:佐藤 さとる,村上 豊
ヘンたて 幹館大学ヘンな建物研究会 (ハヤカワ文庫 JA ア 7-1)ヘンたて 幹館大学ヘンな建物研究会 (ハヤカワ文庫 JA ア 7-1)
渚の計算ノートシリーズとはまた一味違った物語。ヘンな建物研究会って大学サークルらしくて面白い。しっかしまさか、目一杯恋愛が絡んでくるとは思っていなかったので、ちょっと4章では面食らいましたが。それぞれこんな建物が本当にあったら。。そりゃびっくりするだろうなあ(笑)
読了日:08月19日 著者:青柳 碧人
浜村渚の計算ノ-ト 2さつめ ふしぎの国の期末テスト (講談社文庫)浜村渚の計算ノ-ト 2さつめ ふしぎの国の期末テスト (講談社文庫)
再読してもn進法に大混乱している・・・う~んやっぱり「わかったつもり」なのだ(爆)というわけで最後の章は苦手なのだが図形は好きだ!
読了日:08月18日 著者:青柳 碧人
浜村渚の計算ノート (講談社文庫)浜村渚の計算ノート (講談社文庫)
一日一冊再読コース!?(笑)すでに内容を判っていても・・でもやっぱり四色問題での人の死には苦痛を伴う。でも基本的にとても楽しめる現実とはちょっと違うあちらの世界。文系女子も判ったつもりになれる「数学の世界」がやっぱり嬉しいなあ。
読了日:08月16日 著者:青柳 碧人
浜村渚の計算ノート 3と1/2さつめ ふえるま島の最終定理 (講談社文庫)浜村渚の計算ノート 3と1/2さつめ ふえるま島の最終定理 (講談社文庫)
短編連作だったこのシリーズ初の長編数学ミステリー。って言っていいんだろうけれど、数学ってなんですか!?な私でも目一杯楽しめた。それは懐かしい定理~とかそういうものが一切ないにもかかわらず(爆)、なんていうか、夏の海!の「のびのび感」というかなぁ。ホントに「面白いっ」と思って、ややっこしい数学関連にしてもニコニコ読めてラストまで止まらず。そして思わず第1巻から初めて再読コースに入ってます。渚の「勉強はしていない、数学をしてた」っていう主張にすごくこの子は幸せな子だなあ、と思いつつ。
読了日:08月15日 著者:青柳 碧人
0能者ミナト〈3〉 (メディアワークス文庫)0能者ミナト〈3〉 (メディアワークス文庫)
最初の「蘇」がいい。ユウキが頑張ったっ!ただ、確かにこの子にこの事件は情操教育的にどうだろう?とは思うけれど、それ以前にすでに「死」「霊」のようなものを隣に感じて生きている子だから。ラストは思わず涙を誘われたけれど、同時に救いだった。ユウキのこころは柔らかいね。続く「夢」はまたまぁえーっと。いいけどこれ、どの年齢以上対象?(爆)1巻にくらべミナトは随分優しくなってる気がします。
読了日:08月14日 著者:葉山 透
水神(下)水神(下)
筑後川の堰作り。土地も何もかも知らない場所だけれど情景が目の前に浮かび、描かれる人々の気持ちが苦しいほどに伝わってくる。それぞれの人々がそれぞれの立場で命をかけた水との戦い。それを通してつながっていく人々の想い。ひとりの老武士の命とともに強く心に残る。戦場でなくても人は命をかける。それが100年200年後のこの場所のためでもある、と思いながら。時代小説、このところ捕物帳みたいなものや武士の世界の物語ばっかりだったけど、この作品は全く別の意味で心を打たれる一冊でした。良作!お薦め!!
読了日:08月13日 著者:帚木 蓬生
水神(上)水神(上)
眼下をとうとうと水をたたえて流れる筑後川。けれども高台にある村々にはその恩恵はない。この状態をなんとかしようと立ち上がった五庄屋。その声を上げた中心の高田村の庄屋と、そこで打桶という水を組み上げる仕事を担う右足の不自由な元助を一応の視点にして、農民と庄屋、武家側、そして町家の人まで、筑後の人々を描く。川に堰を築いて水を村に流すことができるようになるのか。「冬蛍」の章にじ・・・・ん・・・・ときて涙が出た。治水事業を農村側から藩に働きかける。その大変さと覚悟の重大さを知る。
読了日:08月12日 著者:帚木 蓬生
0能者ミナト〈2〉 (メディアワークス文庫)0能者ミナト〈2〉 (メディアワークス文庫)
ネタバレ))最後がなんだかとても切ない終わり方だった。この物語も根底に人の想い、執着があるんだなぁ、、と感じる。足の悪い絵師のこころが作り出した蜃・・・。最後の最後までその「役目」を果たそうとしたモノに、なぜか御影蔭神道や総本山よりもずっと優しさを感じてしまった。
読了日:08月09日 著者:葉山 透
陰陽師 鳳凰ノ巻 (文春文庫)陰陽師 鳳凰ノ巻 (文春文庫)
一番怖いのは人の執着心。つくづく・・・あはれなり・・・かな。ほろほろと飲む酒がすこぉし苦く感じる。でもその「想い」が橋を守ったりもする、負だけではなく正のおはなしもあるのがまた、1冊の中でいい塩梅になっており、ほっとさせられた。手持ちの本はこれで終了。うーんそれにしてもいいなぁ。清明と博雅。
読了日:08月07日 著者:夢枕 獏
陰陽師―付喪神ノ巻 (文春文庫)陰陽師―付喪神ノ巻 (文春文庫)
残酷な描写も含まれているのに、なぜかこのシリーズは抵抗感なく読めてしまう。くすりっっと笑ってしまう清明と博雅の掛け合いに救われるのか?あやかしと闇の世界だから、ということも大きいけれど、、つまるところ、一番怖いのは人の世界なんだなあ、とも改めて思う。「想い」の怖さも合わせて。
読了日:08月03日 著者:夢枕 獏

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