ゼロかな、とおもったら月初めに読み終えた畠中さんがあった。若だんなも遠くまで来たなぁ。
「剣樹抄」の最終巻を次に読んでいたのだけれど、どうにも前作までの記憶が曖昧でそれが気になって世界に入り込めず、足掻いたあげくに一旦お休み。そんなこんなで読み終えた本が無くなったのでした。
9月はもう少し読みたいな。
8月の読書メーター
読んだ本の数:1
読んだページ数:336
ナイス数:66
もういちど (新潮文庫 は 37-22)の感想
生き直す。文字通り赤子からもういちど。天の代替わりに巻き込まれて赤子に戻ってしまった若だんなの成長の時々でのでき事の巻。元気に泣きお乳をもらう赤子から同い年の子と元気に過ごす日々、その折々目一杯身体を動かして(なんなら剣術の稽古までして!)謎を解き生き生き過ごす若だんなが見られるとは。このままでもと思ったけれどラストの「いつもの日常」筋金入りの病弱で布団から出られない彼の姿と謎解きと涙に、あーこれが長崎屋の若だんなだとほっとしてちょっと淋しく読み終えた。得られる喜びと失う悲しみ。なんだろな、いい一冊だった
読了日:08月03日 著者:畠中 恵