私は、昨夜のNHKのニュースで、
菅首相が、原子力発電所の再稼働に向けた新たなルールを策定する考えを打ち出したことを知り、
ますます原発の難題に更に混迷を深めると、憂いたひとりである。
これに関連して、先ほど読売新聞の基幹ネットの【YOMIURI ONLINE】のひとつのニュースを見て、
政治に疎〈うと〉い私でも、困惑したのであった。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866922/news/20110707-OYT1T00234.htm
☆【YOMIURI ONLINE】<==〈経産相、ハシゴ外されメンツつぶされ…新指針〉☆
私は過ぎし3月11日に東日本大震災に伴い福島原発に関して、
無力な素人の身ながら、少しばかり学び、根源の問題は原子力の行政がもたらした人災と確信を深めていた。
そして、ここ10日前に、武田邦彦・著の『エネルギーと原発のウソをすべて話そう』〈産経新聞出版〉を精読し、
多々教示されて、具体的な問題点が明確になった。
《・・
かっては、原子力というのは巨大な技術なので、
「推進」と「安全」を二つにわけておいたほうがよいと、
原子力委員会〈推進〉と原子力安全委員会〈安全〉の二つの組織がつくられました。
推進側の原子力委員会が問題のある原発を進めようとしても、
安全委員会が待ったをかけることができるので、
国民は安全だという仕組みだったからです。
それがいつの間にか〈2001年〉、
経産省に原子力安全・保安院なるものができ、独自の動き始めました。
福島原発の事故でも、原子力委員会も安全委員会も表に出ず、
保安院がシャシャリでてきたのは、まさに現在の日本の原子力行政をよく示しています。
保安院が力をもってからというもの、安全委員会には何の情報も入ってこず、力もありませんでした。
保安院という組織は、「原発の安全」などには、まったく関心がありません。
ただ「原発を動かすこと」だけが目的ですから、
「本来、耐震指針は何を目的とするべきか」などという議論が入り込む余地はありません。
・・》
注)本書156、157ページ
原文をあえて改行を多くした。
〈・・
経産省に原子力安全・保安院・・日頃から東京電力の施設を認可し、運転状況を監視し、
国民に代わって原発の安全を守るということだけをいわゆる「指導」しているのですから、
事故が起こったならばその全責任は保安院にあります。
・・〉
注)本書155ページ
原文をあえて改行を多くした。
〈・・
三陸沖で地震がおこり、間もなくその地震波は福島原発に到着、原発は大きく揺れました。
〈略〉
・・地震直後に原発が破損していたことが明らかですが、
設計時の耐震基準が震度5だったのですから、
震度6に見舞われた福島原発に異常が生じても何らおかしくありません。
もともと、原発の設計基準は地震で加わる加速度などで決めるので、
もしかすると、保安院がここに書かれているのを見て、
「震度5などで設計してはいませんよ」と言うかもしれません。
震度5で設計して、震度6で壊れたなら地震に対する見通しが悪かったということになりますが、
もしも震度6以上で設計しても壊れたのなら、設計ミスか手抜き工事です。
いずれにしても、そのような言い訳を聞きたいのでなく、
なぜ震度6のような普通の地震で壊れたのか、その理由を聞きたいのです。
・・〉
注)本書136ページ
原文をあえて改行を多くした。
このようなことを私は、本書から多々学んだりしたが、
少なくとも国家の最高権力と責務を有する菅首相は、機密でもないこの程度のことは、
当然としてご理解されていると思われるのである。
菅首相の福島原発に対する対処は、首相としての責務の言動が何かしらその場しのぎで、
整然とした一貫性が感じられなく、今回のようなことも突如として策定されるのに、驚ろきながらニュースを視聴した。
こうした言動では、肝要な閣僚でも動揺するのは当然である。
菅首相の言動は、特に大震災後、そして福島原発以降は異常であり、
原発の度重なる難題を小出しして、混乱させて、梃子〈てこ〉にしながら政局の動向に利用して、
ご自身の総理として延命を図っている、と数多くの方たちが感じとられてもおかしくないのである。
このように大震災以降は国難な時節に、
政局はもとより国政まで混迷を深めている責任は、政権与党として総理としても責任は大きく、
国家に復興の時間と機会を遅らせ多大に損出をもたらしたので、
やむなく、菅総理は非国民である、と私は思ったりしている。
このようなことを政治にも疎く、無力な私は妄想を重ねたりしている。
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菅首相が、原子力発電所の再稼働に向けた新たなルールを策定する考えを打ち出したことを知り、
ますます原発の難題に更に混迷を深めると、憂いたひとりである。
これに関連して、先ほど読売新聞の基幹ネットの【YOMIURI ONLINE】のひとつのニュースを見て、
政治に疎〈うと〉い私でも、困惑したのであった。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866922/news/20110707-OYT1T00234.htm
☆【YOMIURI ONLINE】<==〈経産相、ハシゴ外されメンツつぶされ…新指針〉☆
私は過ぎし3月11日に東日本大震災に伴い福島原発に関して、
無力な素人の身ながら、少しばかり学び、根源の問題は原子力の行政がもたらした人災と確信を深めていた。
そして、ここ10日前に、武田邦彦・著の『エネルギーと原発のウソをすべて話そう』〈産経新聞出版〉を精読し、
多々教示されて、具体的な問題点が明確になった。
《・・
かっては、原子力というのは巨大な技術なので、
「推進」と「安全」を二つにわけておいたほうがよいと、
原子力委員会〈推進〉と原子力安全委員会〈安全〉の二つの組織がつくられました。
推進側の原子力委員会が問題のある原発を進めようとしても、
安全委員会が待ったをかけることができるので、
国民は安全だという仕組みだったからです。
それがいつの間にか〈2001年〉、
経産省に原子力安全・保安院なるものができ、独自の動き始めました。
福島原発の事故でも、原子力委員会も安全委員会も表に出ず、
保安院がシャシャリでてきたのは、まさに現在の日本の原子力行政をよく示しています。
保安院が力をもってからというもの、安全委員会には何の情報も入ってこず、力もありませんでした。
保安院という組織は、「原発の安全」などには、まったく関心がありません。
ただ「原発を動かすこと」だけが目的ですから、
「本来、耐震指針は何を目的とするべきか」などという議論が入り込む余地はありません。
・・》
注)本書156、157ページ
原文をあえて改行を多くした。
〈・・
経産省に原子力安全・保安院・・日頃から東京電力の施設を認可し、運転状況を監視し、
国民に代わって原発の安全を守るということだけをいわゆる「指導」しているのですから、
事故が起こったならばその全責任は保安院にあります。
・・〉
注)本書155ページ
原文をあえて改行を多くした。
〈・・
三陸沖で地震がおこり、間もなくその地震波は福島原発に到着、原発は大きく揺れました。
〈略〉
・・地震直後に原発が破損していたことが明らかですが、
設計時の耐震基準が震度5だったのですから、
震度6に見舞われた福島原発に異常が生じても何らおかしくありません。
もともと、原発の設計基準は地震で加わる加速度などで決めるので、
もしかすると、保安院がここに書かれているのを見て、
「震度5などで設計してはいませんよ」と言うかもしれません。
震度5で設計して、震度6で壊れたなら地震に対する見通しが悪かったということになりますが、
もしも震度6以上で設計しても壊れたのなら、設計ミスか手抜き工事です。
いずれにしても、そのような言い訳を聞きたいのでなく、
なぜ震度6のような普通の地震で壊れたのか、その理由を聞きたいのです。
・・〉
注)本書136ページ
原文をあえて改行を多くした。
このようなことを私は、本書から多々学んだりしたが、
少なくとも国家の最高権力と責務を有する菅首相は、機密でもないこの程度のことは、
当然としてご理解されていると思われるのである。
菅首相の福島原発に対する対処は、首相としての責務の言動が何かしらその場しのぎで、
整然とした一貫性が感じられなく、今回のようなことも突如として策定されるのに、驚ろきながらニュースを視聴した。
こうした言動では、肝要な閣僚でも動揺するのは当然である。
菅首相の言動は、特に大震災後、そして福島原発以降は異常であり、
原発の度重なる難題を小出しして、混乱させて、梃子〈てこ〉にしながら政局の動向に利用して、
ご自身の総理として延命を図っている、と数多くの方たちが感じとられてもおかしくないのである。
このように大震災以降は国難な時節に、
政局はもとより国政まで混迷を深めている責任は、政権与党として総理としても責任は大きく、
国家に復興の時間と機会を遅らせ多大に損出をもたらしたので、
やむなく、菅総理は非国民である、と私は思ったりしている。
このようなことを政治にも疎く、無力な私は妄想を重ねたりしている。
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