中国料理「くろさわ東京菜」 定期再訪。
しばらく間が空いてしまいましたが、A・Bランチのほかにコース仕立ての
Cランチも諸事情により価格改定。
平日はA又はBランチを利用のお客様が多かったので、
今まで(旧価格で)よく頑張っていたと思いますよ。
さて、私はいつものようにBランチ。もちろん、当店ではビールも飲んでしまうのだ。
注文を通したあとには
「こんにちは!」と店の奥から女性のお声掛けがあった。
いつもの方だ。勝手にスタッフさんと思っていたけれど、ひょっとしたら奥様なのかな。
雑談を交わし、リラックスして料理の出来上がりを待つ。
しかし、ジャージャー!ジュゥゥゥー!カンカン!
店内のBGMに混じり、厨房の心地良いサウンド音が聞こえ始めると、
自分は妙にそわそわし、待ち遠しくてたまらなくなる。
「お待たせしました」
スタッフのお兄さんが前菜を持って、ひと声掛けてくれる。
きっと、このときの自分は思いっきり目尻が下がっていることだろう。
――待ってました!!
前菜2種盛り
鮎のパテ 青トマトとジャムの和え物を添えて(左)、豚レバーのピリ辛ソースがけ(右)。
初夏を感じさせる鮎を使ったパテは、ねっとりとした舌触りでほろ苦く、酒との相性は抜群。
手もとのビールを進めさせる美味しさだ。
次に豚レバーに箸をつける。
臭みもなくとろけるような柔らかさで、これも人の舌を唸らせる旨さ。
シェフの前菜にはいつも感心させられている。
今まで一度として同じものが提供されたことはない。研究熱心で工夫しているのだ。
(ノブロー) どちらも丁寧な下仕事あっての味だで。オラ達、与えてもらっているものが大きいだ。
鶏肉・野菜黒胡椒炒め、メカジキの黒酢ソース、ツルムラサキと新ニンニクの塩炒め。
料理は1品ずつ出来上がり次第で運んでくれるけれど、
決してスープやご飯がそれより先に来て、待ちぼうけを食らうことはない。
ちゃんと1品、おかずが卓に登場してから。この決まり事は逸脱してはならないのだ。
前菜はビールのつまみで食べてしまったが、この時点で私の食事は出揃い、
こうして一堂に会すると、よい眺めだ。来店した甲斐があった。
緊張から解き放たれ、顔を綻ばせていると――。
「お久しぶりです」
手が少し離れたからだろう。シェフが厨房から挨拶に出てきてくれた。
気の利いた言葉がでない私はオウム返しの挨拶と「厨房は暑いのでは?」
などどありきたりの言葉を投げてしまった。
「ははは、これで外に出ると清々しいですよ」
料理にも体現されているけれど、自然体でいつも誠実な方だ。
たまにしか来れない私にも温かく接してくれることが嬉しかった。
鶏肉・野菜黒胡椒炒めには、生姜も効かせ、野菜はパプリカ(赤・黄)、ズッキーニ、ジャガイモ。
野菜の量に比べ、肉が少ないわけではなく、ぷりぷりとした鶏肉も十分に入っている。
全ての具材に均等に味がまわり、正しく白飯が進むチャーミングな主菜だ。
メカジキの黒酢ソースも旬のトウモロコシをまとわせて。ソースの加減も上々。
ツルムラサキのクセのある香りも新ニンニクとマッチして美味かった。
(ノブロー) くろさわランチは、肉・魚・野菜とバランスがええだ。
その日の食材の中で、ちゃんと考えて組み立ててくれてるだよ。
デザート
マンゴープリン。
ジューシーな果肉がしっかり入って、なんと甘さが心地良いのだろう。美味。
当店にお邪魔すると、私の舌は安心してくろさわモードに入る。
野菜が豊富でちょっぴり味の濃いご飯に合う味つけに――。
久しぶりの訪問でじっくりメニューを見た。
すると、いつの間にか当店でもテイクアウトの焼売が紹介されていた。
ファンとして、これは買って帰らねばならない。
その記録はまた明日。今日もご馳走さまでした。
中国料理くろさわ東京菜
東京都大田区山王2-36-10 石毛第2ビル
TEL 03-5743-7443
営業時間/ 11:30~14:00(13:30LO) 18:00~23:00(22:00LO)
定休日 月曜日 ※祝日の際は翌火曜日
※ランチ満足度数は、3.8~5.0 必・定期訪問(*^・^)ノ