中国料理 「彩龍」 (サイリュウ)
当店は2014年7月4日、リニューアルデザインを行い、メニューや内装を一新し、
中国料理総料理長に日本の広東料理界の重鎮、陳 啓明(ちん けいめい)氏を迎えた。
同氏は前職のウェスティンホテル東京中国料理「龍天門」でミシュランガイド、
2010年、2011年と連続一つ星獲得に貢献された輝かしい実績を持つ方である。
場所は、横浜駅西口徒歩1分。横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ 3F。
実は以前、当店を訪れたことがある。
そのときは、ヨシキリザメのふかひれの姿を、オイスターソースベースの醤油で煮込んだ
あんかけ麺を目当てに来たのだけれど、満席で入店が叶わなかった。
1人の場合はピークタイムを外して向かうべし。ここでの教訓だ。
それを守り、遅めの訪問。
3Fホテル通路からガラス越しに少し中が窺えるので空席を確認し、エントランスをくぐり、
左手のレセプションで1人の旨を伝えると、スムーズに案内してもらえた。
HPによると、当店の席数は140席、個室は6室。
クラシックなBGMが流れる店内は、
照明の明るさを抑えることで、より落ち着いた雰囲気を作り上げている。
利用は左手のメインダイニング、窓際の2人掛けテーブル席。
運が良いことに端の席で隣は空席。リラックスして食事が取れそうだ。
テーブル・セッティングは、位置皿、リング留めナプキン、カトラリーレスト、スプーン、
箸(縦置き)、卓上簡易メニュー(デザート)。 テーブルクロスは2枚重ね。
着席時にはお店の方がスマートに椅子をひいてくれた。
メニューが手渡され、タオル地おしぼり(トレー置き)がセット。
厚いメニューをめくり、ふかひれあんかけ麺を探すも、メニューが一新されているため見当たらず、
ページをめくっていたところ季節のおすすめ冷製担々麵に目が留った(温かい担々麵の用意も可)。
注文を伝えると
「お飲み物は何か?」
と聞かれたため、要りません、と返答した。
「お茶をお持ちしましょう」
と卓上にティーポット(ティーバッグ入り)と茶杯(ソーサー付)がサーブされ、
「いま、湯を入れたばかりなので、少し時間をおいてからお入れください」とサジェスチョン。
さすが、ホテルスタッフならではのホスピタリティ。安定し行き届いたサービスだ。
海老入り蒸し餃子(蝦餃)4個 @1,000(税別・サービス料込)
ともにオーダーしたのは点心。
蒸し時間は要したが、麵より先に運んできてくれた。
「お味はついていますが、お醤油やからしははどういたしましょう?お持ちしましょうか?」
もちろん、このままでいただく。
半透明の皮からは、海老の色味がくっきりと透けて見える。このシースルー感はかなりのものだ。
もっちりとした皮を噛み切ると、中にはぷりっぷりの海老ががっつり。
餡には塩味が効いていて、ごまかしたたところのない素材の力強さが満足感に繋がった。
冷製担々麵@1,980(税別・サービス料込)
待望の冷製担々麵との対面だ。
オレンジがかった色味のスープの中央には、粗々しい形状の炸醤肉(肉そぼろ)と
花椒をふった白髪ネギが小さな島を成し、周りに散らされた葉ニンニクと辣油が彩を添える。
レンゲでスープを掬い、口に運んだ。
――あ・美味い!
それは新鮮な衝撃だった。
コク深い冷たいスープは旨味の層が深く、ゴマの風味の中に爽やかな甘酸っぱさを感じ、
ビリビリとした辛さが追行してくる。
きりっと氷水でしめた冷たくコシのある縮れ麺との相性も抜群で、
品の良い味わいながらもキレがあり、パンチを持っている
なんというバランス感なのだろうと至極感心した。
後に聞いたところ、これは料理長の得意とする料理の一つだとか。流石です。
食後はデザートも聞かれたのですが、私自身の時間の都合もありこれにて終了。
会計はテーブルチェックでお願いした。
消費税・サービス料10%を入れた合計で3,210円。
料理長が変わられたことで、今後の展開が気になる1軒であります
中国料理 彩龍 (サイリュウ)
神奈川県横浜市西区北幸1-3-23 横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ 3F
TEL 045-411-1144
営業時間/ 月~金 11:30~14:30 土日祝 11:30~15:30
月~土 17:30~21:00 日祝 17:30~20:30
定休日 無休
※ランチ満足度数は、4.2~5.0