昨日の青空も一転、一夜で庭に雪のモンスターが出現しました。11月の休日にせっせと雪囲いをしなければならない理由が、この雪を見ていただければご理解いただけるでしょう。しかし、雪はまだまだ降り続くのであります^^;
「かあさんが麻糸つむぐ♪一日つむぐ~ おとうは土間で藁打ち仕事 おまえもがんばれよ~♪」突然ではありますが、窪田聡さん作詞・作曲の「かあさんの歌」であります。3連休の締めは、正月用の門松を造って遊びましょう…ということで、作業小屋から藁を持ち出して『第2サティアン』で、おとうは藁仕事であります。作業始めは、歌詞にも出てくる藁打ちであります。一本の丸太から出来ている『槌棒』と呼ばれる道具で藁を打って、柔らかくします。
今では、稲もコンバインで刈り取って、カッターで粉砕してしまうので、藁も貴重品になってしまいました。画像の藁でさえ5年程前に古老がどこからか調達した藁であり、園芸店で購入すると一束300円位するのではないでしょうか?昔は家畜の敷き藁にしたり、「つなぎ」と呼ばれる結束材やビニールマルチのように被覆材に使ったりと無駄なく使われたものなのですが、今では厄介者扱いであります。しかし、無ければ無いで高価で取引されるのですから不思議な社会であります。『夢屋国王』は地元の若衆時代に「しめ縄」造りなどの指導を受けましたので、一寸した作業は出来るんですよ^^;(ただの飲んだくれではありません。)
さて、神事に使う縄は『左縄』といって、通常の縄をなう方向と手を逆に動かします。『右縄』は右手を前方に擦り合わせながらなって行きますが『左縄』は画像のように右手を手前に引いてなって行きます。少しずつ藁を足しながら、ひと尋半ほど(尋とは両手を伸ばした長さの単位です。)久し振りになってみました。へいへい、日頃の揉み手・ゴマ擂りで、こういう手の動きは得意でございます^^;
門松の胴を結う縄は、しめ縄と同じ七五三(三重・五重・七重巻)の三段で仕上げるのが本式だと思うのですが、ごみ箱を利用した胴なので余り堅い事は言わず、最上段の三重巻の部分だけに『左縄』を使うことにしました。胴体を覆う「菰(こも)」も手で編んじゃいましょう。重しに「バジル」の瓶を使っているところがキモですなぁ^^;
などと順調に遊んでいるところに、U字側溝に脱輪した車の救助要請が入ってしまいました。片側の前・後輪が完全に側溝にはまった亀の子状態…人の力じゃ上がりませんて。雪の降る中、知り合いのタイヤローダーを手配して吊り上げてもらいましたよ…「こんな雪の日にスピード出すからだよバーカ!(夢屋心の声)」…「いやいや、お互い様だから^^;(追従笑い)」…若いオネェちゃんなら喜んでお手伝いするところですが、さすがに雪の中の一時間は寒かった。気を取り直して作業再開。
ようやく形になった頃は、薄暗くなってしまったじゃないか…。上部はまだ、ボサボサですけど、後でハサミで調整すればOK。これに松と梅の枝をあしらえば、『夢屋流門松』の完成であります。クリスマスと正月の松飾りを同時に楽しむ和洋折衷の連休の過ごし方…我が家のオッカーと『柴犬コウ(本名:さくら)』は、コタツでぬくぬくと「おとう」の帰りを待っていましたとさ^^;
ああ…明日も雪かきが待っている