『あいつはいつも飛んでるハエ男♪ 上司には、すりすりすり手をすり♪』・・・森高千里さん作詞・作曲の「ハエ男」1993年の歌であります。世の中、手の指紋が無くなるほどゴマをする男・・・それを受け入れる上司も上司ではあるが^^;
しかし、ハエの名誉のためにお断りしますが、ハエが手(前脚)や足(後脚)を擦り合わせるのは、上司にゴマをすっている訳ではなく、命乞いをしている訳でもありません。ハエの主要な嗅覚器官は触覚にあるとされていますが、その他、身体を覆う体毛にも多数の感覚器官が存在していて、それらをクリーニングしている行動であると言われております。衛生害虫であるハエのイメージは、ハエ=不潔といったところでしょうか?しかし、ハエ自身は感覚を研ぎ澄ますために常にクリーニングを続けるきれい好きな昆虫なのであります。上司に媚びへつらう、ゴマすり社員も、時の力関係を嗅ぎ分ける高度な感覚器官の持ち主なのかもしれません^^;
この「ハエ」とひとくくりにされた昆虫…ハエ目(双翅目)類は、全世界で9万種、日本でも数千種類が分布するとされており、名前さえ分からない種類も多いのであります。巻頭のシロツメクサに止まった目の赤いホソヒラタアブの類やキンバエの類と思われる画像…名前など分かったところで、生活全般に影響を与えるものではありませんが、名前が不明ということは、その昆虫の生活史も明らかではないことを意味します。朝日を浴びてサンチュの葉でひと休みするハエとお付き合いをしていると、何か面白い行動をしてくれるかもしれない。総てを知り得たような人類ではありますが、意外に身近なところで知られていないことが多い。構造力学や土木工学の発達によって、人工物で自然災害を防御できる…自然の巨大なエネルギーの発露に対して、力技で対抗するのでありますが、ただ1点に欠陥が生じた時、さらに甚大な被害を生んでしまう。昔から、柳に風折れ無しなどと申しますが、風雨を柔らかな葉裏でやり過ごす彼らの遺伝子に組み込まれた生きる知恵も人間は参考にすべきではないかなどと、物理学に滅法弱い夢屋は、全身の感覚器官を研ぎ澄まして逃げ道を探すのであります^^;
ハッハッハ…ブログネタに困っております。