梅は~咲いたか♪桜はまだかいな♪
年明け前から江戸端唄を口ずさむには、まだ早いのでありますが、冬の晴れ間に伸びる梅の「結果枝」を眺めながら来春の花に期待しているところであります。果樹生産を始めるには、年齢的に厳しいものがあり(自分の寿命が持たないという意味で…)夢屋農園には積極的に果樹を植える予定がありません。しかし、前オーナーが残した果樹木が少々あるので、一寸した楽しみに手を加えてみました。消毒や剪定を行わず放置されていたため、風通しの悪くなった果樹木の主幹・主枝には病気が蔓延しております。こんな場合は、大胆に枝を落として一気に新しい枝に更新する…2年掛けてようやく勢いが出てきたような気がします。春先、芽が動く前に「石灰硫黄合剤」で消毒しようと思っていた矢先…昨年500mℓ・1ℓタイプの「石灰硫黄合剤」製造中止の情報が入って参りました…硫化水素による自殺の助長…世を儚んで死を選ぶのは勝手ですが、昔から使われている、より自然に近い農薬が製造中止に追い込まれるのは適いません。18ℓタイプの果樹農家専用の薬剤は販売しているのですが、こんなに購入したら使い残しが出て困りものです。この秋、とある量販店に500mℓタイプの「石灰硫黄合剤」が売りに出ておりました。早速買い込みましたよ…1本250円程度で、残留性を心配しなくて済む薬剤なんて数少ないんですから^^;
葉芽と花芽を見分けながら、来春の花を心待ちにする『夢屋国王』であります。
春を心待ちしながら、現実の世界に目を向ければ大雪注意報であります。クリスマス・イヴの青空が一変し、職場の庭も一気に綿帽子を被っております。喫煙所で煙草を吸っておりますと『偉いさん』がひと言…「夢屋!カメラ持って来ているか?あれは、お地蔵さんに見えないか?写真に撮っておけ!」ですと^^; 芸術に造詣深い彼は、白いお地蔵さん一体々々に手を合わせ、来年も良い年でありますようにとお祈りをしているのでありました。初めはお地蔵さんに見えていた雪の塊も、見ようによっては水面に顔を出した『ベルーガ(シロクジラ)』に見えなくも無い…こちらは『トイプードル』…少々尾っぽが長いですけれど^^;
仕事中だというのに『田舎の芸術家』に妄想の世界に引き込まれてしまいました。(年末年始のお休みまで、あと3日ですから、余裕があるということで…ましてや『偉いさん』にお付き合いしているのですから、これもまたお仕事ですよ^^;)
最終的に彼が名付けたこの造形のタイトルは『裸婦の後ろ姿』…やや前屈みの頭と背中のライン、もしかすると両腕で赤ん坊を抱っこしながら授乳しているようなポーズ…妄想もここまで拡がってくると立派な芸術の域に達するから不思議であります。
『無為自然』…老荘思想の意味とは、ちと違いますが、降る雪と風が織り成す自然の造形…刻々と変化する造形を記録に残すべく『偉いさん』の指示に素直に従って、画像に納めた「忙中閑有り」の夢屋でありましたとさ。