能天気な『夢屋国王』が釣りに興じていた日曜日、夢屋王国内では、途轍もない強風が吹き荒れていたようであります。釣堀は、小高い山に囲まれ、周辺は果樹園であることから、稀に水面は波立つのでありますが、木枯らしを感じないのでありました。釣りを終え、帰宅したのが日没後だったことから、「今日は、すごい風だったねぇ~!」とオッカーに言われても実感が湧かなかったのであります^^;
お隣の『かざらい*』が風で吹き倒されたよ…などと言われても、暗闇でその情景が見えないから実感が湧きません。自宅の手持ちビールが切れてしまい、『第2サティアン』に隠してある缶ビールを取りに行って、初めて吹き荒れた風の強さを実感したのであります。薪置き場の屋根が無い!小窓から入り込む雨を防ぐために設置している日除けシートが、どこかに吹き飛ばされている・・・!
しかし、万が一、『第2サティアン』が風で横転していたとしても、それを修復できる重機がある訳でもなく、夜明けを待って被害状況を確認すれば良いことと、腹をくくってビールを飲んでしまう国王でありました。
翌朝の月曜日は朝から雨。自宅裏の畑のミニトマト雨除けハウスのビニールは、確かに捲れ上がり、薪置き場の屋根は、隣の畑まで吹き飛ばされておりました。お隣さんの『かざらい』は、台座ごときれいに片付けてありました。一昨年、自宅軒下に実生で稔ったミニトマトは、偶然にも屋根のお陰で雨に当たらず11月初旬まで実を付けました。これにヒントを得て、霜にさえ当てなければ遅くまで収穫できるのではないかと始めた簡易ハウスであります。今年は12月を迎えても日に何個かのミニトマトを収穫できたので実験は成功と言えるでしょう。強風のお陰で、来年のビニールの張り方のヒントも得ることが出来ました。どこまでも能天気に、どこまでもプラス思考で考えることにします。取り敢えず、収穫記録を延ばせるだけ延ばそうと、ボロボロのビニールの手直しだけは今朝やって置きました^^;
強風など無かったかのように、今朝の斜平山(なでらやま)は朝日を浴びておりました。自然の猛威の前では、人智など及ばない。受け入れるものは受け入れ、柳のように受け流す…こんな生き方が精神的にも肉体的にも無理をかけない生き方なのかもしれません。
夜明けが遅く、日暮れの早いこの時期は、画像を確保するのもひと苦労しますが、一年の取り貯めた画像を振り返りながら、未使用の画像を確認しております。今年6月に春大根に付いた黒い幼虫…どう見ても蛾の幼虫のようでありますが…
実は、蛾(鱗翅目)では無く、カブラハバチ(膜翅目ハバチ科)の幼虫(ナノクロムシ)であります。ええ、間違いなく蜂の仲間なんです。蜂というと軒下に巣をかけるアシナガバチやミツバチをイメージしますが、このように葉っぱや木の茎を食べる蜂もいるんです。
さて、畑観測の前線基地である『第2サティアン』は、今年初めて越冬することになりますが、第一次越冬隊員の『夢屋国王』は、無事越冬出来るのでしょうか^^;
少なくとも、今回の強風で、防風防雪ネットが必要であると確信した国王でありましたとさ。
*かざらい…「風来」とでも表記するのでしょうか?元々は、細木(杭)を組んで茅の束を縄で結び付け、風の通り道を塞ぐことで、冬期間の雪や風を防ぐ役目を果たします。最近では、力技をかけ、鉄骨組みで施工する方もおりますが、お隣さんは波トタンを使っておりました。強風をまともに受けてしまい倒れてしまったようです。意外と風を防ぐと言いつつ、風を抜く場所を設けることも必要なのかなぁ~なんて、他所様の失敗を見て教訓ノートに記録する夢屋であります^^;