その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

しょっぱい人生^^;

2022-08-15 09:06:45 | 転職

『百年梅干』を試食させていただきました^^;

友人『ノロ社長』ご自慢の『百年梅干』…「百年後にはひと粒2万円の価値に成る。」と豪語する「貴重な梅干」を惜しげもなく試食させていただきました^^; 「しょっぱ~い!ひと舐め、ご飯一杯はいける。」と即答できる塩辛さ…この梅干が百年後ひと粒2万円になるかどうかは保障の限りではなく、恐らく関係者はこの世に存在しないことだけは確かである。ましてや、この塩分濃度の梅干を食べ続けていたら、高血圧症で短命に終わることだけは確からしい(笑)
今は亡き我が祖母が漬け込む梅漬けも塩辛かったけれど、着色に「赤ジソ」を使っていた。「赤ジソ」には「シソニン」という色素があって、酸を加えると赤くなり、アルカリ性のものを加えると青くなるという特性があるとのことである。子どもの頃の記憶では、「赤ジソ」を加える前に青い梅をひと粒すり下ろして、揉んでから加えていたようである。青梅の中のクエン酸と化学反応を起こし、着色を促進させるための生活の知恵だったのだろうと今頃感心しております。
山形県置賜地方は、海から離れた内陸であるから、新鮮な海産物を食べるということは稀であった。食卓に上る魚介類は、塩蔵品、味付け加工品、干物であった。「棒鱈」「カラカイ(エイのひれ)」の煮物などは、カラカラに干された『ブツ』を時間をかけて水で戻し、コトコトと煮込んだ食べ物ではあるけれど、調理過程では『異臭』が漂っていた。(子どもの頃の記憶^^;)新鮮な刺身が食べられるなんて、何と贅沢な世の中よなどと思うのだけれど、そんな生活に戻れるかと言えば、当然、ムリ~!な世界でありますよ。冬場の漬物をはじめ、塩蔵品を食べて来たから、『おやじぃ』世代でも『しょっぱ勘(塩分濃度が高くても平気)』が多く、甘~い卵焼きに醤油をかけないとおかずにならないと豪語する強者も存在する。塩分過多の生活はそうそう改善できるものではないようでありますよ(笑)


「コリウス」もシソ科の植物ですわなぁ…

8月15日は「終戦記念日」…全国戦没者追悼式も開催される。亡き親父は大正15年12月生まれ(本人は、昭和元年生まれと言っていた^^;)であり、終戦間際に招集されたようである。明日は戦地に送られるかという間際の終戦だったようである。「上等兵に殴られた。」などと言うことはあっても、戦争について語ることはほとんど無かったような記憶でありますよ。そんな親父と最後まで意見が合わなかったのが「靖国神社への閣僚の参拝」でありました。「お国のためにと命を落とした英霊に閣僚が礼拝して何が悪いのだ。」というのが親父の考え方であり、「命を落とした戦没者を神格化することも無かろう。」というのが『おやじぃ』の考え方…戦没者を追悼し、平和な世界を祈ることに異を唱えるものではないのだけれど…。
終戦から3年後、親父の親父(我が祖父)を亡くしているはずで、一番下の叔父はまだ2歳になっていなかったようである。ようやく伝い立ち出来るようになった末っ子が棺に手を掛けて「どどぉ~、どどぉ~(父ちゃん)」と呼び掛け、弔問の親族の涙を誘ったということは何度も聞かされた。まともな仕事(現金収入を得る仕事)もなく、12歳を筆頭に幼い弟たち4人を育てる苦労を語ることも無かったけれど、弟たち(叔父たち)は父親替わりの兄貴を慕ってくれていた。もしも、我が親父が戦死していたならば(当然、『おやじぃ』もこの世に存在しない訳ではあるけれど。)我が家は、さらに悲惨な生活を強いられたに違いない。『おやじぃ』は戦争を知らない世代ではあるのだけれど、「お国のため…」という発言に違和感を持つのは、こうした間接的な伝聞が元になっている。「しょっぱい」には、塩辛いという意味の他に、勘定高い、けちであるという意味もある。我が命が大事という弱い考え方だって大切だと思うのですけれどねぇ…。

#戦争反対 日中戦争、太平洋戦争と戦局が拡大していったのは何故?満州国を建国し、「清」と戦っていたはずが、実は支援する大国と戦っていた…日本の侵略行為が始まりとは言え、代理戦争的な要素も。どこかで見え隠れする今の現状…同じ過ちを何度繰り返せば済むのだろうか?

 

コメント
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