その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

「いい塩梅」とは…

2022-08-12 08:30:58 | 転職

友人『ノロ社長』の土用干し…

大気が水分を大量に含んだ状態…湿度が高く不快な状態を、我が在所では『ムツムツする』とか『ムツムツとおむ(も)れる』と表現する。「蒸れる」には、風通しが悪く熱気がこもるという意味があるから『ムツムツと』という表現が方言かも知れない。案の定、午後から激しい雨に見舞われたものの、被害が出るほどの雨量ではなかった。
夕刻、定番の晩酌に出掛けると、友人『ノロ社長』は、自慢の梅干の土用干しをしておりましたよ。雨が降り出す直前に天気の変化に気付き、取り込みに成功したと自慢しておりましたけれど、『梅干は今日一日の難逃れ』なんてね、その梅干の「難」から守ってあげている訳だから、その効果は絶大なはずでありますよ(笑) 例年であれば、5%程度の塩分濃度で彼は漬け込むはずなのだけれど、今年は20%で調整したのだとか…「これで100年梅干を目指す。100年後にはひと壺200万円の価値があるから先行投資にどうかね?」と水を向けられる。「百年後には関係者は誰も存在しないから、この梅干の価値を確認できる者はいない。むしろ、今、某宗教団体のように壺そのものを売った方が儲かるんじゃないかい?」と今風の話題で切り返す『おやじぃ』でありますよ。
「壺」ねぇ…一体いくらするんだろう?メルカリでは数千円から出品されているようでありますが、元はどれほどのお値段を寄付して購入したものなのか?「ありがたい」と思えば有難く、「つまらない」と思えば詰まらない。「100年梅干」にしても、100年という時の長さに価値を求めるのか、梅干に神通力が宿るのか(これはないな^^;)「価値観」なんざぁ人それぞれ、100年後なんて見通せない『おやじぃ』には、塩蔵された梅干に興味がないだけなのでありますけれどね^^;


確かに『おやじぃ』も限界だわ^^;

そうそう確か『年金100年安心プラン』などという政策もあったけ…これって「年金受給額」が100年安心していただけますという掛け声ではなくて、「年金制度」は安心ですよという掛け声だったような気もするが…。
そもそも『おやじぃ』がこれから100年間生きる残るはずもないから、『100年安心プラン』が果たしてどうだったかと検証することも出来ない訳でありますよ。ならば、100年前はどんな世の中だったのかなんて思いましてね調べてみますと、1923年(大正12年)の9月には「関東大震災」が発生した年であり、変わったところでは渋谷の「忠犬ハチ公」が11月に生まれているようでありますよ。その5年前(1918年)には、第1次世界大戦が終結し、スペイン風邪第一波が発生しているようである。なんかなぁ、100年経過しても世の中の雲行きが同じように思える不思議さよ…といったところですかねぇ。
はてさて、「梅干」という言葉が登場するのは平安時代らしく、1000年以上の時を経ている訳でありますよ。『良いものは良い物』として生活の中に息づいているようでありますが、『悪しき物』(戦争、疫病、災害etc.)もまた、それを断つことが出来ずに生き残っているようであります。今年の梅干の「塩梅」はどうかね?身体の「塩梅」はどうかね?なんてね。その日その日の暮らし向きに感謝しながら生きている方が楽なような気もするが…なんてね。

#戦争反対 「三国同盟」と「三国協商」の対立から「第一次世界大戦」が勃発し、戦死者は900万人にも及んだと言われております。100年経っても変わらぬ愚かさよ…100年経ったら何とかならないのか…検証するのはこれからの人々たちであるけれど。

 

コメント
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