その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

舌を切らずに…

2023-10-29 09:37:13 | 転職

「シジミチョウ」は『蜆蝶』ですか…

「ウラナミシジミ」と「ヤマトシジミ」は翅を開くと似ていますけれど、こうして翅を閉じると一目瞭然…「ウラナミシジミ」がマメ科の植物を食草とするのに対して、「ヤマトシジミ」はカタバミを食草としているようです。似ていてもマメ科植物を食草とする「ウラナミシジミ」は害虫とされるかも知れない。(被害は少ないと思うけれど…。)
はて、人に害をなすもの…スズメも穀物を食害するとされますが、一方では、害虫となる虫も食べてくれる。「益」か「害」かという二面性では分けられない存在であるような気もしますが、さすがに、モチ米の田んぼに大群で押しかけられると、やはり許せない存在ではある。おとぎ話に登場するスズメは、婆さんが大切にしていた『糊』を舐めたがために舌を切られたという筋立てになっておりますが、『おやじぃ』は耳から聞いた『糊』のイメージが、子どもの頃に使った工作用の『フエキ糊』であったために、どうしてスズメが『糊』を舐めるのか理解不能だったのだけれど、家具大工だった叔父が『米糊』なるものを作っている様子を見て、ようやくスズメが『糊』を舐めたことが分かった次第…耳から聞くお話のアルアルであります。それに留まらず、次にはクチバシの中の小さな舌を何故ハサミで切れるのか…疑問は次から次へと湧いてきたのでありましたとさ(笑)


「舐める」なら「ゆるさ」も必要…

さて、大人になって、今度は、爺さんが可愛がっていたスズメを、婆さんが何故目の敵にしたのか…『雀』が実は爺さんの若い愛人だった説!なるほど、爺さんが『雀』のお里を訪ねる最中に、馬の血や牛の尿を飲まされるという民話もあるらしく、なるほど愛人ならば、苦労してでも訪ね歩く姿に納得したりしてねぇ…子どもたちへのおとぎ話も、解釈の仕方では大人への戒めにも使える…共通する教えは『欲張ってはいけない』ということかい(笑)
はてさて、本当は怖いおとぎ話も、子どもたちへの聞かせる大人の配慮から、残酷な場面は削られて行くようである。しかし、『糊』を舐めたスズメのお仕置きに舌を切らなかったらお話が進まない。そこで、腹を立てた婆さんは、スズメのクチバシを瞬間接着剤で貼り付け、爺さんは『溶解剤』を手にスズメを訪ね歩く…再会したスズメと婆さんは互いに自分の『非』を謝罪し、その後は仲良く暮らしましたとさ、目出度しめでたし…。『非』は謝罪すれば事足りる…『罰』など下らない世界観!そうそう、『うそをついたら閻魔さまに舌を抜かれる』…居もしない『閻魔さま』を恐れていたから利いたお話であって、謝罪すれば事足りるならうそをついても大丈夫。そこまで配慮しはじめると、おとぎ話も戒めも存在しなくなるわなぁ(笑)

コメント
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