その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

狸囃子が聞こえる…

2023-10-25 10:26:20 | 転職

今は亡き『でぶ九郎♂』の画像を見て…

『狸の腹鼓』…月夜の晩に「狸」が腹を叩いて楽しむという言い伝えではありますが。はて、タヌキは本当に『腹鼓』を打つのかを考えてみた。子どもの頃から、『ぽんぽこぽん』だわねぇ。どうやら、野口雨情作詞による「證誠寺の狸囃子」(1925年発表)の影響が大きいようである。歴史を遡ると「日本書記」に「狸が人となりて歌をうたう。」という記述があるらしく、『化け狸』は古くから信じられていたようである。冬毛のタヌキは太っても見えるけれど、野生のタヌキは一般的に細身であり、お腹を膨らませて『腹鼓』を打つとも考えられない。どうやら、でっぷりと太った狸のイメージ画は、江戸時代頃に定着したらしい。
横井正之さんという方が、本物の鼓(CD録音)の「ポン」という音を調べた結果、275Hzと813Hzに音のピークがあるらしく、自分のお腹や滋賀県の「腹鼓大会」の音源調査の結果、230Hzから300Hzという結果が出たらしい。結局のところ、タヌキは本当に『腹鼓』を打つのかという結論は出ず、『ぽんぽこぽん』は、人間の『狸オヤジ』が創り出した擬音であるということで納得することにする。そもそも、ネコもタヌキも「鎖骨」が非常に小さいから、お腹に手(前脚)が自由に届くかということを考えるべきだった(笑)


聞きようによっては…

さて、朝からまた下らない妄想を続けてしまいました。タヌキやキツネが人を化かすというお話は、1965年頃から一気に消滅したという説を展開される方もいらっしゃる。『ぽんぽこ山のたぬきさん』も、都市化の波で頭に載せる樹の葉っぱさえ見失い、その『妖力』を失ってしまったに違いない。
一方では、姿を消したと思われていた裏山のタヌキが、空き家という新たな棲家と荒地という餌場を得て復活の兆しがある。彼らは彼らなりに、したたかに生き残っていたに違いない。今では、クマやサル、イノシシetc.が人家近くまで出没するようになり、これを山が荒廃したからと見るべきか、美味しいモノ(餌)を人家近くで得やすくなったと見るべきかは迷うところでありますが…。本当に『狸囃子』があるとすれば、そろそろ増えて来たタヌキたちが『宴会』を催しても良さそうである。しかし、『おやじぃ』には、『狸囃子』も人間たちの「カラオケ」の音も聞こえない。響き渡るのは「防災行政無線」の音声と救急車の音だったりしてねぇ。どこかで不幸や不安な音だけが響き渡るというのも如何なものかと思いますけれどねぇ…。

コメント
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