今年の稲刈りも何とか終了しました。
相方『チャオちゃん』も今年81歳であります。息切れ(タバコの吸い過ぎだわ^^;)して、そろそろ引退の文字が頭を過りますが意気軒高…親子ほどの年齢差があるのに頭が下がりますわ。毎年、我が家の田んぼで稲刈りをすると何がしかの機械トラブルに見舞われ、作業を中断して畔に腰を下ろして考え込む二人。今年は、コンバインのバッテリー上がりを直結で始動し、機械を止めずに連続作業…そろそろ怖いのは、機械トラブルより作業事故の方になってきましたよ。ましてや今年は、田んぼを放置した影響で畦畔は草だらけ、田んぼの中はヒエだらけ^^; 機械詰まりを心配して低速運転だから作業事故の心配はなさそうだけれど、枯れたヒエとともに雨で倒れてしまった稲を刈るのにひと苦労…『おがもし、おがもし』稲刈りをしたというところかな(笑)
方言の『おがもす』は拝むこと…この場合、倒れた稲を刈るために腰を曲げ(手作業の稲刈りは、元々腰を曲げて行うけれど、さらに腰を曲げといった表現でありますよ。)て刈り取ること。コンバインは、そんな状態の稲も拾い上げるから大したもんだわ…今時、稲が倒れた田んぼなど、そうそう見ませんけれどね^^;
今年は、米の品質低下が…
さて、2ヶ月も田んぼを放置してきたのだから、収量・品質のことなどを言うのは憚られる。そこで本日は『逃げの一手』…『おがもす』を考えてみた。子どもの頃は「仏さまをおがもして来い。」などと言われたものでありますが、『おがもす』とは「拝み申す」かなぁなんて考えた。はて、仏壇を前に、今年の『おやじぃ』は何と申し開きをするか…「怠惰な日々を過ごし、田んぼはこのざんま(様)であります。」と言うしかないかぁ(笑)
はてさて、「拝む」という言葉を調べながら、漫画「子連れ狼」の主人公『拝一刀』を思い出した。どうやら刀を上段に構え、上から下に切り下げることを「拝み切り」というらしい。なるほど、公儀介錯人『拝一刀』の名前はこれが由来かしらなんてね。倒伏した稲、ぬかるんだ田んぼで怒りもせずに作業をしてくれた『チャオちゃん』には、伏して拝んで感謝しなければいけない。『おがもしおがもし』礼を言う…ちょっと待て、『チャオちゃん』はまだ仏さまにはなっていないわな(笑)
米の脱穀調整は明日かなぁ…何とかカメムシ害が無いことをおがもす、『おやじぃ』でありましたとさ。