恒温動物であるはずの人間は、室内を20℃以上に保ち、外に出ない限りは快適な環境で暮らすこともできますが、この寒空の下、屋外で暮らす動物たちは大変ですわ^^;
昨日、街角の植え込みに見事な(3.5cm程あります。)「ミノムシ」を発見しました。一本一本、枝を身にまとって行く訳ですから、腕の良い野の仕立て屋さんでありますが、ちょっと失礼して中を覗いて見ることにします。
「冬眠から目覚めさせるなんて残酷な…」と思われる方もいらっしゃることでしょうが、私の思った通り『蛹化』に失敗しておりました。「ミノ」の大きさからして『オオミノガ』であろうと思ったのですが、この『オオミノガ』…実は、外来種である『オオミノガヤドリバエ』に寄生される事例が増加し、「絶滅危惧種」に指定され始めているとか
折角、マイホームを手に入れた「ミノムシ」でありますが、住宅ローンを払いきる前に他界され、空家は小さな「クモ」と「甲虫」の棲家となっておりました。野菜を食害する、奥様方から嫌われる「アオムシ」も意外と「寄生蜂」や「寄生蠅」に寄生されている事例が多く、羽化率はさほど高くありません。残念ながら、「蜂」や「蠅」は、宿主(アオムシ)が最大に成長した頃、外に飛び出しますので野菜の食害を止めることは出来ないのですが、『商品価値』という基準からすると、最後は寄生虫に防除される虫に殺虫剤を散布しなければならないという野菜農家の苦悩…。
エ"~!!!「もし、蓑の中に蛹が居たらどうするの???」ですか…
当然、木工ボンドで新築住宅を補修してあげてましたよ
お詫びと訂正)
「ミノガ」は終齢(幼虫)で越冬しますので、今回のお住まいは、羽化後の状態だったと思われます。「住宅ローンを払い切る前に他界された。」などと、「ミノガ」のお父さんに失礼な記述をしましたことをお詫びいたします。