その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

寒稽古

2020-01-21 02:51:10 | 転職

「寒晒し」を謳ったらサギだわなぁ^^;

冬場の手慰みに「切り干し大根」を作ってみました。食品衛生法では、乾物は許可、届出の対象外とのことであり、今のところ食品表示法に準拠した表示を徹底すれば出品可能なようであります。試作品の第1号は「切干大根」であり、小型の食品乾燥機で数時間…それなりの製品が出来上がりました。まずは、知り合いに配ってモニタリング調査と行きたいところですが、自分で食べてみて、美味しくなければお勧めも出来ないでしょうと調理してみました。水で戻して、薄味に仕上げてみましたが、オッカーの評価は「Good!」でありましたけれど^^;
生乾燥では電気代もバカにならないので、第二弾は「大寒」でもありますから、「寒晒し」にした上で、機械乾燥してみる予定であります。


恥ずかしがらずに「一曲」どうぞ…

テレビからは「寒晒し蕎麦」のニュースが流れております。寒中の行事として「水垢離(みずごり)」や「寒中水泳」「寒稽古」と日本は、いつまで経っても精神論が大手を振る世界のようであります。肉体の強化と言うよりは、精神の鍛錬の先に何かがあるという考え方かも知れませんが、無理な荒行は筋肉を傷めるだけと考える私は『ヒヨリ』でありますかねぇ^^;


「始めは処女の如く後は脱兎の如し^^;」

「寒晒し蕎麦は喉越しが違う。」と某国営放送局の女性アナウンサーがコメントしておりましたが、そもそも「寒晒し蕎麦」って、経時劣化いていく蕎麦の実の雑味を取るところから始まっているんじゃなかったっけ?新米は確かに美味しい。美味しいのではあるが、昨今では機械乾燥し(含有水分量14.5~15%)玄米保存しているので、切り替え時期に以前ほど美味しさの感動が少なくなりました。(自分の舌がおかしくなっているのかも知れません。)
8年間ほどもち米を天日乾燥しておりますが、勤め人時代は天気に恵まれなかったこともあり、適正水分量16%未満まで、干し上げることが出来ませんでした。昔はそれはそれなりに食べていたのかも知れませんが、今は買取りの対象にならないんですなぁ…今季は天気にも恵まれ、上々の仕上がりでしたけれどね。凍みては融けて、次第に水分を飛ばしていく「寒晒し」の切干大根は、確かに美味しいのかも知れない。頭(数値)で理解するか、感覚で味わうか…本当の味すらどこかに忘れ去ってしまったような気もするのでありますがねぇ…やっぱり、精神から鍛え直しますか(笑)

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役立たず

2020-01-20 05:21:26 | 転職

「ヒルガオ」の結実は稀と書いてありますが…

「ここは女、子ども、年寄の出る幕じゃねぇ!!!」…昔のオヤジたちは威勢良く言い放ったものでありますが、今時、こんな言葉を使ったら、セクハラ、パワハラ、モラハラの三大レッテルを貼られますわねぇ^^;
『役立たず』と言うことなのでしょうが、その『役立たず』を辞書で調べると「役に立たないこと。また、そういう人や物。」と言う説明書きであり、そういう説明書きの辞書は、間違いなく『役立たず』であります。今朝、何気なくテレビを見ていたら、基礎研究分野で「これを研究して、何の役に立つんですか?」という陳腐な質問をする取材者…京都大学の某先生は「今、役に立たないから将来役に立つんです。今、役に立つものは、将来役に立たなくなります。」と明快な回答を準備されておりました。基礎研究の分野は中々日が当たらない。今は亡き下村先生は、オワンクラゲの蛍光タンパクが、後に腫瘍マーカーとして役に立つなんて考えながら研究していたとは思えないのでありますよ。即効性のあるものが重用され、今、意味のないと思われるものは疎んじられる。潤沢とは言えないまでも、基礎研究費は将来のためにも必要であると考えるのでありますけれど…。


暇を持て余し、圃場を徘徊しております。

鼻水をすすりながらハウス骨材を組み立て、飽きては圃場を徘徊する。いつもの年であれば、雪に埋もれてしまうエノコログサの穂が、まだ荒地で揺れております。女の子を「ケムシ」と言って怖がらせたり、文字通り「猫じゃらし」として使う以外に役には立たないけれど、しっかり彼らなりに『命』をつないでおります。侵入を防ぐために張り巡らされた太陽光発電施設のフェンスにはヒルガオの蔓が絡みついておりました。あれまぁ、アサガオも同じヒルガオ科…アサガオと同じような種子を着けるのねぇなんて感心しておりましたが、物の本を調べてみると、ヒルガオは地下茎で増える多年草で、種子を着けることは稀であるとか…稀なはずなのに、フェンスの棚には、びっしりと種子を実らせておりますけれど。いわゆる常識も常識外れのことが起こるから徘徊は楽しいのでありますよ^^;
「女・子ども、年寄の出る幕」…今や商品開発には「女、子ども、年寄」の志向が重要な開発要素…だって、一番お金を持っており、お金を掛ける対象でありますから。「子どもはすぐに大切なものを捨て去ってしまう。だから、大人がいつも見守ってやらなければならないのさ。」とは、映画「スタンド・バイ・ミー」の12歳のクリスが吐いた言葉…希望や夢を捨てるなという教示であるのだけれど…『役立たず』が見つける「役に立たない物」は、いつまでも「役に立たないまま」終わってしまうようでありますなぁ(笑)
ウダウダと圃場を徘徊し、ウダウダとビデオを観て感じた日曜日の『オジSUN』の雑感でありましたとさ。

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暖冬一転?

2020-01-19 07:21:13 | 転職

育苗ハウスの中では、ヒメオドリコソウの花が…

「暖冬一転、厳しい冷え込み」…神奈川新聞(Web版)の見出しであり、箱根町箱根では午後2時に18cmの積雪を観測したとか。「厳しい冷え込み」は正しいのでしょうが「暖冬一転」の表現が気に掛かる。関東地方に雪を降らせるのは、「南岸低気圧」の通過の影響であり、「小笠原気団(高気圧)」の勢力が強いから…暖冬一転ではなく、暖冬のまま春へと突き進んでいると言った方が適切のような気がする。お陰さまで、雪国山形にあっても雪が降らない。W杯女子ジャンプ蔵王大会は、山岳道路から雪をダンプで運んで何とか開催に漕ぎ着けましたが、平場には本当に雪が無いのであります。(高梨沙羅ちゃんが個人2位に成りました^^;)例年の年であれば、約1mの積雪があるはずの我が在所では、育苗ハウスの中でヒメオドリコソウの花が咲き、保存用のハクサイは暖冬で腐り始めているとか…我が家では根付きで保存してみましたので大丈夫!むしろ、畑に取り残したハクサイが青々として美味しそうであります。(いつもなら、雪でペチャンコになっているのでありますけれど^^;)


ハウスの中の「ラッキョウ」も育ちがよろしい^^;

肥料不足なのか、毎年やせ細った「ラッキョウ」しか収穫出来ませんが、今年は育苗ハウスの中に数株悪戯で植えてみました。連日朝は氷点下の気温ではありますが、露地物よりは成長がよろしいようで…「らっきょう漬け」として利用するよりは、『オジSUN』たちは、春のおつまみに「エシャレット」として生みそで頂く。強い匂いと辛味を持ちますが、この匂いはニンニクやニラと同じ「アリル硫化物」が原因なんですと…『オジSUN』ウケはするけれど、一般的にお買い物は奥さん方が大半であるから、匂いのキツい「生ラッキョウ」は売れませんわなぁ。(好きずきです。)
俗に『辣韮の皮を剥くような』という表現がありますが、剥いてもむいても皮ばかりで芯の無い「ラッキョウ」に例えて、無駄な繰り返しを指すのだとか。お猿さんをバカにして、サルの浅知恵のような行為と思われがちでありますが、それはさる者引っ掻くもの…サルは美味しいところに最初に喰い付きますから、皮を剥いて元の木阿弥などということは無いと思います^^; むしろ、票のためなら烏合集散を繰り返す『衆参(集散)議員』さんたちの方がサル並みであるような気もするが…失礼!猿は木から落ちても猿の身分は変わりませんが、『衆参(集散)議員』さんたちは、選挙に落ちたらただの人でした。お猿さんに失礼でありましたよ(笑)

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資格審査

2020-01-18 07:18:31 | 転職

「ふきのとう」が出ておりました^^;

雪が無くて、あわよくば早々にパイプハウスにビニールを被覆出来るかも知れない。「取らぬ狸の皮算用」だけは得意でありますので、晴れ間を見ては、未完成のパイプハウスの間口を造作しております。ホワイトボードに大まかな図面を示し「今日は、独りで組み立てて見ろ。」と、長男『ポン太郎君』に得意な仕事の丸投げ…始めは不安気な顔付きでありましたが、遅々として進まないことは大目に見てやるとして、昨日やった要領で独力でほぼ完成させました。男ならば多少は『大工ッ気』があるもの…金づちを持つ手が不自然で危なっかしいし、力が入らない。(そこは指導しますけれど…。)結局のところ、中学校での技術家庭では、今は何をどう教えているのだろうという疑問に行き着く。簡単な電気器具の組み立てなどはするのかも知れないが、鋸を引かない、鉋を使わない、釘を打たないでは作業にならない。(鉋という言葉さえ、変換すると出てくるのは女の子の名前ばかりなのだから^^;)まぁ、釘を打たなくても立派に社会で生きていけるのでありましょうが…。


普段目にしている「オランダミミナグサ」も外来種

地温が15℃ほど無いと、どんなに焦って種を蒔いても発芽は厳しい。けれども、雪国では畑の土が雪解け水で湿っており、その乾燥を待っていると1ヶ月は作業が遅くなる。ハウスで雨や雪を防いで、明渠で水を抜いて、少しでも早く春作業に掛かりたいという欲目でありますけれどね。
さて、あるネットバンクでカードを作り、キャッシュレス決済など試しておりますが、「資産運用口座を開設すると500円のキャッシュバック」という触れ込みが目に留まり口座だけ開設してみました。自分でも忘れた頃に、確かに500円振り込まれておりましたが…こちらの業界は景気がよろしいようです。同じ銀行のクレジット利用申込みと、1回の利用で、漏れなく1,000円のキャッシュバック…1万円ほど融資を受けて、翌月返せば金利以上のキャッシュバックがあるのなんて、興味本位でネット登録してみました。住所、氏名、職業、融資利用枠…最高16.5%の年利ねぇ。昔はマイカーローンで15%などという金利はザラでしたから…200万円のお金が1年後には230万円になっている訳でしょう。そこまでして新車を買っても、私の性格では女の子にはモテないなと利用はしませんでしたけれど^^;
はてさて、夜中に悪戯で登録した内容で、ワザワザ東京から携帯に電話が入りましたよ。「融資限度枠300万円(金利6.5%)のお申し込みですが、所得を証明する書類の提出が必要となります。」とのこと…「勤め人時代の所得証明なら出るけれど、農業を始めたのは昨年の4月からだから所得証明や確定申告書の写しは無いよ!」と答えると、一気に融資限度枠50万円(金利16.5%)コースに変更を余儀なくされました。「こちらは証明書類の提出の必要はありませんが、審査がありますので結果は後ほど。」50万円の限度額なら、どの信販会社でも無審査でOKでしょうという思いに反して、返信されてきたメールには「残念ながらお客様のご希望に沿うことはできませんでした。」ですと。
今の私は、50万円の信用も無いのかいと自虐の笑いを浮かべたのでありましたとさ。いいも~ん!50万円位なら貯金あるから(笑)

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雪が降る前に

2020-01-17 06:26:05 | 転職

「セグロアシナガバチ」の巣ですかねぇ…

朝、久し振りの雪景色…降雪5cmくらいでしょうか?これが当たり前の冬の日々(5cmの雪なんて、降雪の内には入らないけれどね。)なのでありますが、そろそろ青菜の収穫も限界かと思いつつ、採れる内は採っておこうと早朝から若菜摘みをしております。幾ばくかの現金収入を求めて、鼻水を垂らしながら作業しておりますが、時としてバカバカしくなって来ますよ。時給単価に見合わない作業を続けていて、この先どうなるのだろう?「指揮官(経営者)の気持ちが萎えてどうする!」と自分を奮い立たせるものの、降る雪を眺めていると将来不安で落ち込んでしまいます。
進むべき方向に光(希望)があるから前に進めるのであり、今しきりに降る雪が、このまま一生消えないとしたら、早々にこの地を捨てるかも知れない。雪が溶けて春が来ると信じているから、雪国にも住んでいられるのでありますよ。朝方降っていた雪は、いつの間にか雨混じりのみぞれとなり、晴れ間が見え出すという変な天気。積もりかけた雪がまた消えてしまいました。就農2年目の今季は、ハウス栽培で売上を2倍にする。(元々の売り上げが低いので、発展途上国並みの成長率を目指すことが出来ます^^;)そんな目標を持ちながら、雪の降る露地畑に若菜を摘みに行く『おやじぃ』であります。


森に入って森を見ない…性格は変わらないなぁ(笑)

「森に入って森を見ないどころか、木すら見ようとしない。お前らのやっていることは、木の根元の苔をピンセットで剥ぎ取って顕微鏡で覗いているような学問だ!」とお世話になった大学の農場長は良く語っていた。森という大きな生物群があるのに、小さな小さな苔をむしり取って調べている。農業という大きな可能性を秘めた分野の極一部分を垣間見ただけで、儲かる儲からないと一喜一憂している自分。「やってもみないで勝つか負けるか決めるのか?」これは、かつてお世話になった『ヒゲ先生(Dr.)』の言葉…だから、還暦を迎える歳になっても挑戦だけはし続けている。が、失敗したら後がない。失敗を恐れているのではなく、失敗して再チャレンジするだけの時間的余裕が少なくなっているという焦りが不安を助長しているようであります。「雪で倒壊したら、今度はお前が直さなければならないのだから、今日はお前がやってみろ!」かなりの無茶振りではありますが、長男『ポン太郎君』は手際は悪いが、昨日経験した要領で、コツコツとハウスの間口を組み立てて行く。「やっぱりやらせてみないとなぁ。出来たら褒めてやらなければなぁ。」…『おやじぃ』は次の段階へ進むための試作を始めている。自らのリザーブタンクの残量は少なくなっているけれど、次につながる燃料は『ポン太郎君』が持っているのかも知れない。本格的な雪になる前に、何とか2棟完成させたいと焦る『おやじぃ』の心の内でしたとさ。

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だんごの木(小正月)

2020-01-16 04:41:40 | 転職

いつもの年なら石灯篭は雪の下…

朝起きて、『第2サティアン』に出勤しようと玄関を出たら、久し振りの小雪…毎年、自然石で出来た灯篭は、雪の重みで押し倒されているのでありますが、今年は薄らと雪化粧。なかなかの風情であります。一番上は「蔵王石?」二段、三段めは、石臼を重ねたものであり、一番下の四角い石は、昔、家屋の土台石として使われた地元の「高畠石」であります。庭づくりなんて興味はありませんが、今は亡き親父が何処からともなく手に入れて積み上げた代物でありますよ。
小雪…小雪…そうそう、長女が生まれた日は、丁度小雪が舞っておりました。本来なら小正月の15日が予定日でしたが、低体重児との診断で、心音も弱くなり始め1ヶ月早く、帝王切開で生まれました。ひ弱な「卯年生まれ」よりは「剛(五黄)の寅」で元気に育つ…などと、何の根拠もない理屈を語りながら、初孫の誕生を喜んでおりました。
そして「だんごの木」…山形では「みずき」の木に団子や「ふなせんべい」を付けた「だんごの木」を小正月に飾って、五穀豊穣を祈ったものであります。親父の還暦と孫の誕生を祝って、久し振りに「だんごの木」を飾ったものの、いつまでも片付けないものだから、落ちた「ふなせんべい」をハイハイし始めた娘が食べてしまった…結果、着色料たっぷりの「ふなせんべい」は彼女のオシッコを緑色に変え、おむつ交換をしていたお袋が悲鳴を上げましたっけ(笑)
障がいが残るかも知れませんと事前説明を受けた私は、ふと外の景色を見て「小雪ちゃん」という名前にしようかなどと感傷に浸っていた記憶がある。今では、オッカーよりも口煩い小姑になっておりますけれど^^;


『おやじぃ』の歌に耐えられませんと席を立つ

そんな1月15日にまつわる思い出…あの時「だんごの木」を飾ったのは、親父が還暦の年だった。巡り巡って、いつの間にか私が還暦の年を迎える今年、晩ご飯の食卓で「だんごの木を飾ろうか?」と提案する『おやじぃ』だが、誰ひとり賛同する者はおりません^^; 「ポン太郎君!明日、だんごの木を取りに山に行くか?」唖然とする家族一同。
「あのねぇ『だんごの木』として飾り付けをする「だんごの木」という枝の赤い木があるの。そして「だんごの木」には雄と雌があるんだよ。なぁ、とうちゃん!」と、正月から我が家で静養する義父に同意を求めると「うんうん。」と頷く義父。しかし、我が家族は一同ポカーンとしている。小正月は『女の正月』…餅を搗いて「だんごの木」を飾ったものなのだよなんて言ったって、そんなの関係ねぇ!の状態でありますなぁ^^;
親父は60にして孫に恵まれましたが、『おやじぃ』は60にして『子猫ちゃんず♂♀』が、孫のようなものですなぁ。男磨きの旅に出て、夜に餌を食べにしか帰らない『クロ♂』を心配する姉の『シロ♀』…彼女を励まそうと古いギターを取り出して、昔のフォークソングを歌ったら、迷惑そうに外に出て行ってしまいました。『おやじぃ』の無駄な元気は、家族にとっては迷惑千万なようでありますよ^^;

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暁に切る!

2020-01-15 06:41:24 | 転職

もうすっかり夜は明けてますけれど^^;

タイトルは憶えているけれど、時代劇の内容はすっかり忘れてしまっております。元武士の並木平四郎(北大路欣也)と女房のお春(名取裕子)出演のテレビ時代劇…1982年10月の放送開始ですから、ちょうど第一志望の就職先には振り落とされて失望のどん底にあり、大学の卒論で苦しんでいた頃であります。
そうそう名取裕子さんと言えば青学文学部卒…アルバイト先で金曜日の何コマ目かの授業を受講しているとの情報を得て「オラも行くから、こっそり盗講させて!」と同輩に懇願したが、遂に夢果たせませんでした。光陰矢の如く、覆水盆に返らず…あらら、これって『一度離婚した夫婦は元に戻ることはできない。』という太公望の逸話が由来になっているのねぇ。運良く同じ講義を聴けたとしても、売り出し中の女優さんとお知り合いになるなどと言うことはありえませんけれどね^^; 容器からこぼれた水を元に戻すことが出来ないように、過ぎ去った日々を懐かしんでも元に戻ることはできない。これから『おやじぃ』のお腹には、覆水が戻ることは無くても腹水が貯まることはあるかも知れない。老化という未知の世界も楽しんでみることにいたしましょう(笑)


1982年…卒論の素材であった「コナガ」の飼料でした。

突然「暁に切る!」なんて何で思い出したのだろう?卒論の実験に使っていた「コナガ」を累代飼育するために、飼料として「カイワレ大根」を作る必要があったのですが、何度やっても黒いカビを生やしてしまう。論文どおりに次亜塩素酸で容器を消毒し、殺菌剤で種子消毒をしても最初の段階で失敗の連続。40年後、また「カイワレ大根」を作っている自分の姿は想像もしていなかったけれど^^;
消毒もしていない流しの生ゴミ受けで、溢れた種子が冬休み明けに立派な「カイワレ大根」になっていた。なんて今だから言えること…実験は真面目に取り組んでいたつもりなのですが、25℃12L(25℃の恒温条件で1日12時間照明)…25℃という温度が少々高かったのかも知れません。今年60歳を迎える『おやじぃ』が、朝方氷点下になるような条件で、種子消毒もしないで放置しても時間は掛かるけれど、それなりの「カイワレ」にはなるのだから…。
冬場の副業として「スプラウト食材」が出来ないだろうか?そんな発想から始めた「カイワレ大根」でありますが、さすがに保温(加温)しないとダメなようでありますなぁ。次なる解決策は既に浮かんでおりますけれど…しかし、「カイワレ大根」の成長速度に対して、先ほど作ったはずの「ハイボール」が半分に減っております。確か缶ビールが既にひと缶蒸発しているはずだから、加温とともに適正な湿度を確保する必要がある!お年寄りはカピカピに乾燥している。今夜はもう一杯、水をやってみますかねぇ(笑)

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男はつらいよ

2020-01-14 05:03:50 | 転職

「オオイヌノフグリ」の花…『ネコノフグリ』は

雪の無い正月に戸惑いを覚えながらも、パイプハウスの間口の骨材を組んでおります。今までは「雨除けハウス」的な利用でしたから、間口の材料をケチって手抜き…結果、春先の強風に煽られて天幕や間口のビニールが破れるといった失敗と浪費の繰り返しでありました。今回建設中のパイプハウスは道路に面しており、少しは『見栄え』も重視して単鋼管とビニペット(ハウスビニールを固定する資材)で綺麗な格子模様を作ろうかなんて算段しているものだから一向に作業が進みません。これで雪が降っていたら、かなしくて(辛くて)作業を断念しているに違いない。そんな軟弱な性格の『夢屋農場長』だから、天の『雪の神様』が手助けしてくれているに違いないのであります^^;
一日2時間程度、コツコツと骨材を切断し、固定具を打ち付けておりますが、ハウス本体の材料は、昨年離農した『彦ちゃ』に無償で頂いた物…移設・組み立て費用は掛かりましたが、新品で導入していたらとても資金回収出来ないのではなかろうかなんていうお値段であります。まだまだ部材費用が掛かり増ししますが、ここで手抜き工事をすると、結果的に高額なビニールを破ってしまうことになると、今までの学習成果を踏まえて、事業主貸資金で組み立てるつもりではありますが…。


『デブ九郎♂』も大人になったようであります。

1月13日(月)の成人の日…小正月の行事や昔で言えば「元服」の儀式が、その年によって日が替わる。「伝統」は守り続けられる物であるが、「伝承」はその時代に受け入れられなければ消え去ってしまう物と誰かが言っていた。我が成人式は、当時居住していた街の市長さんが、御婦人同伴で北海道出張をしたとか週刊誌にすっぱ抜かれて、大モメ…結局、当の市長は雲隠れするという『立派な大人の世界』を体現してくれた方でありましたので、ヤンチャな『農場長』は当然パスさせていただきました。地元の夏の成人式にも参加出来たようでありますが、それを知ったのは後の話で、成人式を知らない成人であります。(酒もタバコも自主的に経験しておりますから、まぁ良いでしょう^^;)
さて、日曜日開催の「成人式」を終えた人間の若者たちがお酒を飲んでいる頃、『デブ九郎♂』は急に耳を立て、盛んに外を気にしております。晩ご飯の後は、お決まりの徘徊?朝になっても帰って来ません。そして今夜(13日の晩)ふらりと帰って来ました。餌をねだる訳でもなく、独り全身を舐め回して毛づくろい…姉の『シロ♀』もそんな姿に引き気味であります。野生の『男』が、遂に目覚めたようでありますなぁ、独り成人式をしてきたようであります…我が若き日々を思い出せば、無駄な夜遊びを続けていたものである。『おやじぃ』に欠けるものがあるとすれば『無駄な情熱と覇気』…元々、ケンカが弱いのだから、縄張り確保に励まなくても生きてはいけるはずではあるけれど、これも♂の性なのでありましょうか。大怪我さえしなければ、それも良かろうと放置しておりますが、さて、彼のタマタマをどうしますかねぇ?男はつらいよ(笑)

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七五三縄

2020-01-13 01:29:28 | 転職

境内も鮮やかに苔むして…

大工は「松の内」には刃物を持たず、農家は1月11日(鏡開き)を「仕事初め」としていた。昔の格式ある家では「お水取り」と称して、正月三ヶ日は女性に水汲みをさせなかったとか…のんびりと新年を迎え、何がしかの理由付けをして、商売繁盛や豊作を祈っていたに違いない。我が在所では、1月11日「仕事初め」のわら仕事として、ムラの鎮守(弁財天)のしめ縄を綯っていたようであります。『義社御用番』…足軽格ではあるが、半士半農の家の長男が「御蔵」(備蓄米蔵)を守り、ムラの鎮守を守っていたようでありますが、時代は流れ、集落の跡取り(長男)が『士若連』を担い、しめ縄造りを続けてきましたが、今では「わら仕事」なんて農家でさえしませんのでね、かつての『士若』=初老集団が担っておりますよ^^;


「標縄」、「注連縄」、「七五三縄」とも書く。

大相撲の「横綱」の語源となっている白麻の綱は、左綯え(時計回り)に撚った3本縄であり、神域と現世の結界とされる「しめ縄」も左綯えであります。(通常の縄は右綯え…右利きならば、右手を前方に押し出して撚っていく。)我が在所の「しめ縄」は龍を型どっていると言われ、頭と尾の部分は、確かに左綯えでありますが、そこに三本の胴体が付く。稲妻をイメージし、糸の象形であるとされる「紙垂(しで…白い紙)」の他に、3本、5本、7本の稲わらを胴体の七・五・三の位置に差している。この辺りにも「七五三縄」の由来がありそうでありますが…吊るす縄は「左綯えの三本撚り」もう何年と『夢屋農場長』の担当であります。


1年間風邪ひくな!
「ヤハハエロー!目くそ鼻くそ飛んで行けぇ!」

小正月の行事である「さいと焼き」も勤め人がほとんどの世にあっては、しめ縄綯いの日(日曜日)に合わせ、集まりが悪いので日中の行事となりました^^;
伝統行事も人間の都合で変わっていく…偉そうなことを言ったところで、『神聖なしめ縄』を、その辺から拾った棒で叩いて、ブチ切って遊んでいた『悪ガキ』たちが、今そのしめ縄を造り、守っている訳でありますから^^;
今のお子ちゃまたちは、決してそんな悪さはしませんよ…しめ縄造りを守ろうなんて気もないでしょうけれどね。いづれは伝承する者たちも居なくなってしまうとは思いますけれどね…。

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創造(想像)の日々

2020-01-12 03:16:28 | 転職

来年は「セリ」が収穫できないかなぁ…

午前中は、春を思わせるような陽気でした。週末の土曜日にこんな陽気では、皆さん遊びに出掛け、食材を求めにご近所のスーパーで買い物をする客足は減る。昼からは荒れ模様の天気予報なので、ハクサイなどを収穫し現金収入を得る算段をするのだが…え"!ご近所のスーパーにハクサイが置いていない。昨日、野菜担当のお兄ちゃんが「茨城県産ハクサイがひと株398円。」と言っていたのにねぇ…四分の1カットで98円。この節、ハクサイを置いていないスーパーなんてねぇ…直売所も私の独壇場でありますなぁ(笑)…だからといって、急に値段も吊り上げられない。(どこまでも、お人良しのお百姓さんでありますよ^^;)
「七草粥」の素材探しをしたものの、残念ながら「ドクゼリ」はあっても「セリ」がない。ならば井戸水を使って自宅で栽培してみるかと、「納豆汁」に使ったセリの根元をペットボトルに挿してみました。これが種株になればね…来年は、セリも自己調達でありますけれど、上手く冬越しできるでしょうかねぇ?


ニンニクは、弱火で焦がせと天の声が…

洗浄を伴わないハクサイや青物を袋詰めしていても、結構な時間が掛かってしまう。本格的に出荷している野菜農家さんは、どんな工夫をされているんでしょうかねぇ?クリアファイルの底を抜いて、袋詰するアイディアを披露されていた方もいらっしゃいましたが、お百姓さん一年生の『おやじぃ』の収穫物は形が不揃いで、切り詰めて成形したり、テープを巻いたりしている内に時間だけが経過してしまいます。出荷を終えて気が付けば13時…オッカーは、義父の入浴サービスを受けるために実家に帰っているし…頂いた『花菜』を使って、ペペロンチーノでも作ってみますか。
パンチェッタかベーコンが欲しいところですが、わざわざ買うほどのお金がある訳でもなし。お歳暮(我が家ではご年始であるが…)で頂いたロースハムがあるが、使うとオッカーに怒られそうなので、2パック入っていた「焼豚」をくすねましてね、今日はご褒美にビールも付けてささやかな贅沢を味わいました^^;
「ペペロンチーノは、貧困のどん底でもニンニクとオリーブオイルと唐辛子があれば何とかなるパスタ。」との意から、イタリアでは「絶望のパスタ」と呼ばれるという説もあるとか…確かに貧乏ではあるけれど、加工品製作に向けて、昔、祖母やお袋がやっていた伝統保存食の記憶は残っており、それを応用して新たな加工品が出来ないだろうかというアイディアは、まだ湧いてくる。「絶望」はしておりませんので…午後、予報通りの荒れ模様の天気に、素直に週末の昼寝を選択した農場長でありましたとさ。

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