今後帝国の受難はもとより尋常にあらず
寒風吹きすさぶ中で耐えるなら、もう少しだけ南に移動すれば良いと思うのでありますが、この地を越冬場所に選んでいるからには、それなりの理由があるに違いない。彼らは『高級ダウン』を着込み、常に油脂で身を撫で付けておりますから何とか過ごせるのでしょうけれど、『夢屋農場長』の作業着は安物の『綿入袢纏』でありますから、北風が身にしみます^^;
第3、第4ハウスの細部が出来上がってきたことで「いつからビニールを張る?」と友人『ノロ社長』から尋ねられたものの、山形の冬の雪がこれで済むとも思えず、気温、地温も上がらないことから、気象台の長期予報を参考にしながら、3月中旬頃を目処にするとだけ答えました。昨年は、山菜が終わって、売るべき作物が無くなってしまった6月の端境期の経験を下に、少しでも早く種まきなどしてみたいものではありますが、焦っても仕方がない。今朝は珍しく小雪が舞っておりますから…。とは言え、2月、3月の現金収入の当てがないのは現実でありまして、こんな時、『ノロ社長』が声掛けしてくれるアルバイトは非常にありがたいのであります。
日光連山か?谷川岳か?…ここは那須ですから^^;
東北自動車道から見える雪山の景色は那須岳(茶臼山、朝日岳を中心とする連山)でありますよねぇ。山形の田舎から関東に出て来ると、途端に右も左も分からなくなってしまう。福島からようやく栃木に出たところなのだから、栃木群馬県境や群馬新潟県境の山々ではなく、ご当地那須のお山だわぁと地図で確認している有り様です。
関東が青空に覆われるとき、東北の日本海側はどんよりとした曇り空(雪)が定番でありますから、関東からの帰り道は陰鬱な気持ちになったものでありますが、お出掛けのときは逆に心が弾む。トラックの助手席に座っているようなお仕事で『御足』が頂けるのですから実にありがたい。(出稼ぎ分は、小雨の中、ハウスを組み立てている長男『ポン太郎君』の専従者給与に変わってしまうのでありますけれどね^^;)こういったお仕事を続けていると『お百姓さん』の僅かな稼ぎなんて馬鹿バカしくなってしまいますよ…お金では変えられない別の喜びを見つけないとね。栃木県は鬼怒川温泉に向かう道すがら、見えるハウスの中は空っぽであります。この地なら、少々暖を取れば冬季間の栽培も楽なはずなのに。それでもやらない理由は、別に稼ぐ手段があるからでしょう。何のために『お百姓さん』をやっているのか…長男『ポン太郎君』も渡り鳥と同じように少々南に移動すれば楽なのにねぇ。この地(山形)にこだわる理由って何だっけ?