絵入り随筆 エッセィ・つぶやき

自作の油絵・水彩画、デジタル写真等を入れて、季節の移ろい、雑感などを書いていきます。

トリフェ入りの蕎麦パスタ

2005-10-31 19:40:31 | Weblog
ホテル(il Viandante)では夕食は出来ないので、並びにあるレストランへ出掛けた。
メニューのトップに、トリフェ入りのパスタとあったから、それを注文したら、蕎麦のパスタでトリフェが散らしてあった。
私好みの食感でグッドチョイスだった。
このレストラン、何故か客の90%以上が男性だった。
それも5~6人のグループでビールとかコーラを頼み食事している。
肉体労働をしている人たちらしく、逞しい体つきの人ばかりだった。
日本だったら、肉体労働をしていて、仕事帰りに飲むんだったら、先ずはビールで乾杯してから、日本酒なり焼酎なりになって何かつまみを取って杯を重ねる、と言ったパターンだと思うが、ここの人たちは、ビールのお代わりもしないし、仲良く談笑して食事したりしている。
たばこを吸う人は店外に出て吸い終わると又席に戻って談笑に加わる。
日本だったら禁煙の標示は無視して吸う人が居るだろうし、その前に、店が禁煙にはしないだろう。
仕事帰りに男同士で軽く飲んで話に花を咲かせる・・・凄く健全な人たちであった。
美味しいパスタと楽しい雰囲気のお店、イタリア語は皆目分からないけど、彼らの楽しそうな雰囲気が伝わってきて、 私も幸せな気分に浸っていた。
  *(トリフェ・・・向こうではトリフでは通じないのでトリフェと表記しました。)


                   2005/10/31

洋梨が鈴生り

2005-10-28 21:52:11 | Weblog
普通の梨は 私の家の近くにも梨畑があって、棚に枝を展張させ実ってくると袋を被せたりしているのを見かけていたから、洋梨も同じような作り方をするのだと思っていました。
イタリアの洋梨は、ご覧の通り、まさに鈴生りに枝をしならせて実っていました。
日本では洋梨でも、此処は西洋だからね・・・単に梨で良いのかな?
これは、果物農家が栽培しているのではなくて、駐車場の脇に一本だけ生えていたものです。
摘果をしていないから小粒の洋梨でした。
洋梨の種類はラ・フランスくらいしか知りませんが、此処はイタリアだからラ・フランスではないのかも知れません。

*明日から山梨・静岡方面へ写生に行くので、ブログの更新は二・三日お休みします。

アグリツーリズモ

2005-10-28 08:59:57 | Weblog
シエナを満喫して、今夜はイタリア式民宿アグリツーリズモにでも泊まろうと思い、適当に北に車を走らせた。
宿探しには鼻の利く方で今まで宿探しにあまり苦労した事がなかったから、この日もたかをくくっていたが、道は段々険しくなり、現在位置も把握できなくなってきた。やっとホテルの看板を見つけ、アグリツーリズモでは無かったが、山の中の一軒家という感じのホテルにたどり着いた。
一泊300ユーロと言う。高い!と思ったが部屋はまあまあだし、見晴らしも良い。疲れてもいたからOKしたが、夕食は出来ない、外のレストランに行ってくれと言う。
何処にあるのか聞いたら、ホテルから30km離れていると言う。
冗談じゃない、山道を往復60kmも走ったら小旅行だよね。
キャンセルして又宿探しのドライブ、やっと探し当てたのがE35の側道沿いのこのホテル。
イタリア式の三つ星で、おばあちゃんと孫が店番していると言う家族経営のホテルだった。
お値段もツイン、シャワーと朝食付きで75ユーロ、清潔で気持ちが良い。

                    2005/10/28

バギーで

2005-10-27 08:24:28 | Weblog
バギーに乗ってすっかりリラックスしている子供が可愛いので、父親らしい人に断って、写真を写させて貰いました。
私がありがとう!と、お礼を言うと、父親らしい人も、写して貰って嬉しいよ、みたいなことを言ってくれました。
9月の下旬ですからシエナも暑くもなく寒くもなく良い季候でしたから、バギーに乗っていても快適だろう思いました。
私が子供の頃乗ったであろう、乳母車は籐で編んだ大きな籠の箱で、車輪も大きいし、バネも付いていました。
今は電車にも持ち込める折りたたみ式のバギーが主流ですが、これにはバネは付いていないし、防水布で座席が作られているから通風も良くないのではと思われます。
赤ちゃんは喋れないから、暑いよ!とか、ガタガタ揺れて車酔いしそうだよ!なんて言えないですからね。
私の知り合いの方が電動車椅子を利用されておいでですが、夏は地面に近いから反射熱とかで暑さが酷いのだそうです。
バギーの赤ちゃんも、車椅子の利用者も、我々が知らない苦労をしているんですね。

                        2005/10/27

シエナの広場で座り込み

2005-10-26 09:09:38 | Weblog
広場のあちらこちらで、地べたに腰を下ろしてくつろいでいる人たちが居ました。
古い歴史の刻まれた石畳にどっかりと座り込んで、今という時間、自分が此処に存在している実感を楽しんでいるのでしょう。
私も彼女たちと同じ時間と空間を共有していると思うと、なんだか嬉しくなってしまいました。
翻って、コンビニの店の前でウンチングスタイルでへたりこんでいる日本の若者は、同じ地べたに腰を下ろしてるという恰好は似ていても、なんという隔たりがあることかと、考えさせられてしまいます。
電車の床にも、駅のコンコースにも、時と場所を選ばないでへたり込む若者は、なんなでしょうね?
私の知り合いには、若さを誇り、仕事に、勉学に、遊びにと邁進している素敵な若者も沢山居るのですが、、、、

                       2005/10/26

虚構の世界

2005-10-25 19:00:31 | Weblog
イタリアを旅していると、街で良く仮面を売っているのを見かけます。
ヨーロッパでは祭りやパーティーに仮面を付けて虚構の世界を楽しむという風習があるようです。
仮面舞踏会なんて映画で見かけたことがありますよね?
日本でも明治維新以前は仮面をかぶって本性を隠して違う人格、或いは身元を隠した行動が許されていた時代があっとのだと思います。
おこそ頭巾(女性用の頭巾、お忍びで出会い茶屋などへ出掛けた・今のラブホです。)、深編み笠、鞍馬天狗で有名な頭巾、おかめひょっとこの面、能や狂言に使う面、等々。
この時代には面や頭巾で顔を隠しても、狭い社会だから周りの人はそのかぶり物をした人物を推定できたのではないでしょうか?
時代が下って、集団の輪が大きくなると、仮面の下の人物の推定が困難になってきて、かぶり物を許していると、社会不安をもたらすようになってきます。
仮面は舞台の上だけの物になって、実生活では虚構の世界を楽しむ余裕が失われてしまったのだと思うのです。
社会生活が複雑化して、世の中が世知辛くなってしまったんですね。
それが文化だとか進歩だとか言われると、天の邪鬼な私は、一寸違うんでないの?と言いたくなるんです。
ブログとかチャットの世界も、考えてみると、虚構の世界だと言えるのかも知れませんね。

                         2005/10/25

シエナのお祭り広場

2005-10-25 09:48:57 | Weblog
前の記事で触れたシエナの広場です。市役所や教会に囲まれた広場で市役所に向かって傾斜が付けられていて、その勾配をなぞるように区画線が引かれています。
各地区の人が整列するための区分線です。
市民や観光客がのんびりとそぞろ歩き、或いは佇み、或いは座り込んでいます。
手前の姉妹、おそろいのピンクのセーターで、プラチナブロンドの髪と良くマッチしています。
黒髪も素敵ですが、重い感じは否めません。パステルカラーには、ブロンドやブルーネットも悪くないなぁ!

                        2005/10/25

シエナの街の旗

2005-10-25 08:40:24 | Weblog
シエナ(Siena)は市内がいくつかのブロックに分かれていて、その各々に旗が定められています。
この街区の旗が誇らしげに軒先に掲げられていました。
街の中心にある広場は煉瓦(タイル?)の線で仕切られています。
市内の各ブロックがその仕切りに従って整列するための区画だそうです。
その広場ではお祭りには砂が敷き詰められ、地区別対抗の競馬も行われるそうです。
日本の祭りでも、関西のだんじりとか、関東では三社祭などで町会別に御輿が繰り出しますが、地区での揉め事の解決手段とか、日頃のストレスの発散には役立だったのでしょうね。

                        2005/10/25

焼きズッキーニと生ハムのサラダ

2005-10-24 08:25:42 | Weblog
井戸端に腰掛けてピザをパクつくのもやってみたかったですが、レストランで店員さんと、不自由な言葉でやりとりするのも楽しいから、丁度オープンしたばかりのレストランに入りました。奥の方に座ろうとしたら店員さんが入り口近くのテーブルを勧めてくれます。
素直にその席に座ったら、店外の家並が一望できる一等席でした。
ノンガスのミネラルウォーターとハーフボトルの白ワイン、つまみにオリーブの漬けもの、生ハムと焼きズッキーニのサラダ。
イタリア特有の塩分の入っていないパンは勿論無料で付いてきます。
小食な 私には、昼食はワインとパンだけでも良いくらいですが、そうも行かないからね。

                           2005/10/24

写生の好適地

2005-10-24 08:11:27 | Weblog
サン・ジミニャーノの外周からの景色は思わず描きたくなるような風景が展開していました。
絵の愛好家のグループが10人ほどで写生していました。
三々五々好みの場所に陣取って楽しそうに描いていました。
水彩とかパステル、鉛筆画の人が多かったです。
私も仲間入りしたかったけど、食事を頼んで待っている間にのぞきに来ていたので早々にレストランに戻りました。
後ろ髪を引かれる思いでした。
「前髪はなくても後ろ髪はあるの?」 なんて半畳が聞こえてきそうですが・・・

                      2005/10/24

様になっている景色Pert2.

2005-10-23 22:43:07 | Weblog
バイクと古壁も絵になっていましたが、今流行の股上が極端に短いGパンスタイルも、なかなか素敵な眺めでありました。
スリーサイズにあまり変化のないボディーですと、ずり落ちるのではないかと、見ている方がハラハラしますけど、この人の体型なら、その心配は無さそうです。
日本に居ると田舎住まいなので、流行のスタイルとかにお目に掛かる機会が少ないのですが、今回の旅では、この股上の短いGパンスタイルに良く行き会いました。
布地節約スタイルは目の保養にはなりますけど、これから寒くなると、着ているご本人さんは寒いだろうなぁ?

                         2005/10/23

イタリア製のバイク

2005-10-23 07:13:19 | Weblog
時代を経た家の壁に寄り掛けて置いてあるマウンテン・バイク、新しいものと古いのものが、上手く調和して絵になっています。
これがハーレーとかカワサキ、ヤマハとかの高性能バイクだと、一寸合わないな、と言う感じになると思いました。
イタリアのバイクは日本でも人気があるらしく、 私に住んでいる町の近くにも、イタリア製のバイクだけを扱っているお店があります。
私は自動的に貰えてしまった大型自動二輪の免許を持っていますが、50ccのバイクしか乗ったことはありません。
大きいバイクに乗っている人は実用というより、趣味の世界にのめり込んでいるのでしょうね。
飾り立てた大型バイクに大げさな服装で乗り込んでいる人、アメリカンスタイルのバイクに喜々として跨っている人、一般道なのにレース仕様のカットしたマフラーで騒音をまき散らす馬鹿者。
趣味を楽しむのは素敵な人生を送るために必要なことですが、他人に迷惑はかないようにしたいですね。

                         2005/10/23

文化遺産の維持

2005-10-22 07:23:12 | Weblog
サン・ジミニャーノで屋根の補修現場に行き当たりました。
職人さん達働きぶりを見ていて、古いものをただ保存するのではなく、そこを生活の場として使っていくのは大変なことだと思いました。
生活様式が変わって来るし、新しい便利な機械とか設備を取り入れるのにも、様々な制約があると思います。
パリで古いビルの建て替え工事を見たことがありますが、外側の壁をそっくり残したまま、内部はすべて取り壊して居ました。
大変な手間と時間、そのためにかかる費用は、全部を新しくするよりかなり増大すると思われます。
日本でも古都保存法とかを制定して、保存費用の補助と景観の維持を図っているようですが、そこに住む人に取って十分な補償がされていないという不満があると聞きました。
合掌造りの屋根を葺き替えるのにも材料の茅の確保も困難なのだそうです。
時代の流れを堰き止めて、古いものを保存すると言うのは、凄いエネルギーが必要なんですね。

                          2005/10/22

ランチタイム

2005-10-21 20:22:59 | Weblog
古井戸の周りを取り囲むように石段があり、格好のベンチになっています。
観光客の人々がピザとかサンドイッチとかをほおばっています。
見回しても広場の周りにはレストランが見あたらないから、テイクアウトのお店で調達したのでしょう。
30cmくらいのサイズのピザを若い女の子もお婆ちゃまも当然のように平らげてしまうのには驚きです。
私は半分でも持て余すボリュームですからね。
イタリア人が若い時はキュートなのに、中年をすぎる頃になると俄に恰幅が良くなるのは、安くて美味しいものの食べ過ぎが原因なのでしょうね。

                       2005/10/21

古い井戸を見つけた!

2005-10-21 20:07:45 | Weblog
前項で書きましたが、サン・ジミニャーノは高台にある街です。周囲を見渡しても同じ高さの場所は遙か彼方にかすんでいます。
つまり独立した小高い丘の上に出来ている街です。
街の中心に広場があり、その広場の中央にこの古井戸がありました。
覗き込むと4~5m下に水が溜まっています。
今は使われていないらしくゴミが浮かんだりはしていますが、確かに水があるんです。
丘の一番高いところに水を湛えた井戸がある。不思議ですよね。
エズでも、メネブルでも(いずれも高台にある集落です)道路脇とかちょっとした広場に水道があって水がとめどなく流れていたりします。
昔の人がどうやって高台に水を供給していたのか?
揚水ポンプなんて無い時代ですからね。
またまた考え出すと寝られない課題を抱え込んでしまいました。

                    2005/10/21