洋酒瓶は中身は飲んでも形の良い物はモチーフ用にとっておきます。
ランプなども古道具屋やお土産屋で気に入った物を買ったりしています。
日本酒の瓶は昔の通い瓶などを手に入れましたが、ガラスの一升瓶ではモチーフにはしにくいです。
レモンや洋梨も形がおもしろいからよくモチーフにします。
鶏頭(ケイトウ)とはよく名付けたもので鶏の鶏冠にそっくりな花です。
竜胆(リンドウ)は山で見かける天然のものはもっと小柄でかわいらしい花ですが、
人間の手が加わって大きく逞しい花に成り下がってしまいました。
「やはり野に置けレンゲ草」とはチョットと意味合いが違いますが、
私は野に咲く可愛らしい姿のリンドウの方が好ましいです。
ホップはビールに苦みをつけるあのホップです。
春先に苗を買って植えたらぐんぐん伸びてもう一番先の芽は4mの支柱を飛び越えて隣の支柱に絡んでいます。
ホップは多年草で株がちゃんと育つには5年位掛かると言われているのに1年目でこの勢いですから
5年建ったら恐ろしいことになりそうです。
アジサイの色は土の酸性度・アルカリ度で赤青が変わると聞いていますが、
我が家でも赤青のアジサイが咲きますから同じ土質と思われるからこの説は
違っているかもしれません。
アジサイを飾るとき、頭が重いから花瓶も大きめのものを使わないと不安定になります。
この絵を描くときもアジサイを中心部に纏める工夫をして細い花瓶に生けました。
内房総の海は東京湾に面しているから、総じて穏やかな海面です。
これに反して外房の海は太平洋の外洋に面しているので荒ぶった海という印象です。
勿論天候によっては内房でも波の荒いときもあるし、外房でも波の静かなこともあります。
内房と外房では船の形も変わっています。
用途と波の大小、沿海漁業と遠海漁業などの条件で最も適した形の船が作られるからです。
日野春付近からの甲斐駒の眺めは足場も良いし季節を問わず楽しめます。
日野春という優雅な名前のJRの駅があるのですが、私は明野に宿を取って
車でこの辺りをロケハンします。道路脇には其処此処に空き地もあるから
車を置くにも不自由はしません。
北杜市明野には、友達つきあいをしてもらっている宿があるので、かなりの回数通っています。
明野は日本一日照時間の長い場所だそうです。
つまり晴れの日が多いと言うことで絵を描くには都合の良い場所なのです。
オーベル・シュル・オワーズの街にはゴッホの墓もあり、彼の終焉を迎えた宿の一階には
レストランもあります。近頃は中華料理の店も出来ました。
でも、私の好きなレストランは隣町にあります。
ここがそのも街です。
たまたま見つけたチューリップの畑です。
チューリップを栽培しているにしては規模が小さいし、観光用としては場所が辺鄙で見に来る人は
有りそうにないのです。
農家の方がご自分の趣味で植えているのではないかと言うことで自分を納得させました。
人の考えや行動を全部理屈で割り切ることは出来ませんが、自分なりに勝手な推量をするのも
これまた私の自由ですからね。
山はもう完全に秋化粧ですが里では未だ完全には秋になりきっては居ません。
高度が違うために起こる現象ですが、絵描きにとっては堪らない好画材です。
今見ると電柱が真ん中にあるのが気になります。
もう少し右か左に寄せて描いた方が良かったです。
茅葺の屋根を持つ家は近頃ほとんど見かけることは出来ません。
五箇村とか特別な場所以外では、維持に費用が嵩むからほとんどがトタンで覆っています。
村に若者が居なくなり茅場の管理も出来ないし、葺き替えの技術を持つ人も減ってしまったのでしょう。
北ヨーロッパには未だ茅葺きの胃が散見しますが、皆お金持ちの豪邸です。
庶民は茅葺きの家には住めないのです。
雪を描くというのは意外に難しいのです。
雪は白いという思い込みがありますから、白だけで表現しようとしてもそれでは絵になりません。
雪にも色がある、と自分言い聞かせ、じっくり雪景色を眺めていると次第に微妙な色の変化が見えてきます。
それを少し大げさに表現すると何とか雪景色らしくなります。
日本の石榴(ざくろ)はあまり品種改良しなかったのか、酸味が強く実が割れやすいです。
実が開く方が絵にするには良いのですがヨーロッパの石榴はあまり実割れしないし
甘みの強いものが多いです。あちらの人の方が石榴を果物としてよく食べるから
甘いし、流通には実割れしない方が都合が良いですからね。