私の揚げた天麩羅は彼らにとっては前菜だったようです。
天麩羅を平らげた後は居間兼食堂に戻ってマリーアーノの焼く牛肉とディアナの料理で
ちゃんとした食事になりました。
肉を焼くのはいつもマリアーノの役割です。
薪をがんがん燃やして、「おき」を作りその輻射熱で焼くから美味しい肉になります。
パウラは夫さんニコラをつれてきています。
もちろん愛娘のエマも一緒です。
末娘のエラリアは独身です。
マティオは奥さんのクルディアを連れてきてくれました。
我々のためにみんなで集まってくれて嬉しいです。
マリアーノとディアナも子供と孫に囲まれて楽しそうです。
フライドポテトはいつもイラリアが作ります。
ジャガイモの皮剥きから細く刻み、油で揚げるまでイラリアの仕事です。
ほりたて・揚げたてのフライドポテトは美味しいです。
私たちも、もちろん楽しい時間を過ごしました。
パオラが私のあげた浴衣を着ています。
着付けをしていてパオラのお腹に第二子が宿っているのに気が付きました。
はじめはちょっと太ったのかな?と思っていたのですが、、、
ワインはマリアーノの仕込んだ自家製です。
口当たりが良く美味しいからずいぶん空き瓶が並びました。
マティオがタトーを見せてくれました。
漢字のタトーですが中国人が彫ったのか、私には意味不明です。
欧米の人たちは入れ墨にあまり抵抗感はないようです。
今日の昼食に我々が天麩羅を作ることになっているので
昨夜はエビなどの下ごしらえをしておきました。
天麩羅油と天ぷら粉、天汁は日本から持参しました。
オリーブオイルの天麩羅ではどんな味になるか見当が付きませんし、
薄力粉と強力粉のイタリア語の区別は自信がなかったからです。
海老などネタは現地到達しました。
車エビそっくりのエビも50尾で20ユーロ、シロギスに似た魚も買えました。
ゼンさんの畑で採ったドジョウインゲンやニンジンもあります。
紙の皿とコップ、菜箸と割りばしも持ち込みました。
天麩羅は大好評です。
特にエビは売れ行きが抜群に良かったです。
私は揚げながら試食した1尾のエビだけしか食べられませんでした。
天麩羅を揚げている私のところへゼンさんが来て
天麩羅に塩をかけて食べても美味しいよ、と教えに来ました。
日本でも天麩羅を塩で食べさせる店がありますが、
日本に観光できた外国人が始めたのかもしれません。
馴染みのない天つゆより塩のほうが食べやすいのかもしれません。
でもゼンさん家族の皆さんは天つゆもお気に召したようでした。
用意した材料を全部揚げ終えてから私もパーティーに参加しました。
残っている天麩羅は野菜の精進揚げだけでした。
夕食はディアナの手作り料理です。
彼女は料理も上手で美味しいものを作ってくれます。
夕食後ゼン夫妻は街へ戻っていきました。
山小屋には我々二人だけです。
マリアーノは冷蔵庫のものでも何でも自由に使って良いと言ってくれました。
今日から開催です。
*今日は午後1時からです。
開催時間 午前9時~午後5時
個展開催のお知らせが、朝日マリオンに掲載されます。
10月29日水曜日の紙面です。
個展に展示する「春を待つ妙高」の写真も載っています。
開催のお知らせが、jcomケーブルテレビで放映されました。
放映日時 10月20日 午後5時の デイリーニュース です
埼玉県の東のエリアです。 地上波11chがjcomのチャンネルです。
ドロミテからの帰り道、ジェラード屋に立ち寄りました。
スヌーピーはイタリアでも人気キャラのようです。
牛乳工場ですからジェラード以外にもいろんな乳製品が並んでいます。
年配者の男性店員が居るというのも信頼が置けそうな気がします。
この若手店員の真剣な眼差しも良い感じです。
ディアナのジェラードが落ちそうです。
美味しいものを食べているときは誰でも幸せな気持ちになりますね。
ドロミテの山並みを堪能できる峠付近はかなりの数の車が来ていますが
渋滞すというほどではありません。
まばらに観光客が居る程度がとても良い感じです。
日本は人が多すぎるのでしょうね。
オンシーズンを過ぎているせいもあるでしょうが、ホテル群は閑散としています。
ドロミテを一周するルートをマリアーノは走ってくれました。
以前何回か訪れた妻良港へ立ち寄りました。
今回は写生はしないのですが、下見は出来ました。
米良はまだ絵になるところがあります。
野島崎灯台です。螺旋階段をふうふう言いながら登りました。
馬鹿と煙は高いところに上る、といいます。
今回の旅では何回か高いところに行きました。
登るのは大変ですが、良い天気で見晴らしも良いし気分は最高です。
楽水寮のプライベートビーチです。
岩礁もあり潜るとサザエやアワビも居るそうですが、
楽水寮の領地は波打ち際までですから、水の中のものは地元の漁協の管理下です。
寮のお隣さんは漁協の事務所ですから密漁したら大変です。
獲物は没収、罰金が15万というのが建前だそうです。
鋸山にも40年振りに上りました。
前の時はロープウエイで下が今回は車で上りました。
往復で1000円です。
鋸山の上までは駐車場からかなり上らねばなりませんでした。
山頂からの眺めはなかなかです。
浦賀水道を挟んで横須賀が見えます。
鋸山を下りて館山市の郊外にある我が母校の寮に着きました。
木造の時代物の建物ですが、手入れが行き届いていて、
潮風にも負けずに健在です。
房総は隣県ですから気軽に出かけられます。
今回は高校の同窓会が持っている寮に一泊します。
卒業以来60年、以前から行ってみたいと思っていたのです。
房総半島は写生で何回も行っているのに寮にはまだ行っていなかったのです。
写生の折りに通っていつも気になっている建物がありました。
崖に引っかかるように建っている赤い建物です。
今回は写生道具は持っていないので昼食後まずその寺を訪れました。
神社とお寺があります、お稲荷さんも奉ってありました。
観音様がご神体です。
欄干には寄りかかるなと書いてあります。でも私が寄りかかったくらいではびくともしません。
登りはかなりきつかったですが、下りは景色を見ながら降りる余裕も出来ました。