セーヌ河畔の古本屋さん フランス・パリ
セーヌ河畔に展開する古本屋さんはパリの風物詩として欠かせない存在ですが、フランスでも本離れが進んでいるのか扉を閉ざしている店も多くなっています。
ここはバックに大きな木が生えていて木陰が心地よいからか全ての店が開いていました。
扱っているのは古本や古雑誌ですが、中には橋の欄干に付けて鍵をセーヌに投げ込み永遠の愛を誓うための錠前も売っています。
骨董を扱う店もあり私も以前古いランプを値切って買ったことがあります。
木立に遮られて肝心のセーヌは見えませんが、パリの空気を少しでも感じて戴ければ嬉しいです。
ハンギング・メモリアル 北イタリア・ボッサーノ
ハンギング・ツリーにはその一本一本にそこに吊された人の名前と生没年が書かれています。
多くの人が10代、20代で殺されています。
町の人々は今も毎日花を供え水を絶やしません。
あの悲惨な出来事を忘れないために、悲惨な殺され方をした人々を弔うために、そして後々までこの事を語り継ぐために心を込めて弔っているのです。
日本の政治家の多くは戦争で起こした残虐な行為を殊更無視しようとしたり、無かったことにしようとしたりしています。
何処かの田舎村の知事さんがデマから起こった朝鮮人の虐殺事件に弔辞を送らないことにしたのも恥ずべき事です。事実には正面から向き合い悔悟の念を忘れてはいけないのです。
ハンギングツリーの並木道 北イタリア・ボッサーノ
おぞましいことに荷担されたハンギングツリー達は今は美しい並木に育っています。
町の人々は特別の思いを込めてこの並木の手入れを続けています。丸く綺麗に剪定された並木道は何事もなかったかのように人々に木陰を与えてくれています。
60年前の並木の幹はまだ幼く、人を吊すと幹が撓んだかも知れません。
したたり落ちた人間の血が根に栄養を与えたのかも知れません。
時の経過は次第に痛みや悲しみを和らげてくれるかも知れませんが今の平和が多大の犠牲の上に成り立っていることは忘れてはなりません。
ハンギングツリーも見ている景色 (鉛筆デッサン) 北イタリア・ボッサーノ
見たところ平和で穏やかな風景ですが、第二次世界大戦末期にはここでおぞましい出来事が起こりました。
ムッソリーニ帝国政府が解体した後も北イタリアではムッソリーニの残党とナチスがこの一帯を支配していました。
北イタリアのレジスタンスはナチスやムッソリーニの残党に激しい戦いを挑んだのです。
その結果、ナチスに捕らえられたレジスタンスの人たちはこの木に首を括られてぶら下げられたのです。
それからもう半世紀以上の年月が経過しています。
ハンギングツリーは大きく育ちました。
そして今も変わらぬこの風景を眺め続けているのです。
グラッパ橋 (鉛筆デッサン) 北イタリア・ボッサーノ
グラッパ川に架かるグラッパ橋は世界遺産にもなっている貴重な橋です。
木造で屋根があり屋根の天井には様々な絵が描かれています。丸太の橋脚がクロスして橋を支えていますからかなりの重量にも耐えると思いますが、現在は人道橋で人だけが渡ることが出来ます。
自動車が渡れる橋はこの少し下流に架かっています。
グラッパ風景4 イタリア・ボッサーノ
グラッパ川左岸の風景です。
中央の辺りにキャンプ場があります。
グラッパ川は川幅が100mくらい有る大きな川ですが水深は浅いので平底船なら航行出来たことでしょう。
現在はトラック輸送の方が効率が良いから川船は見当たりません。
グラッパ風景3 鉛筆デッサン 北イタリア・ボッサーノ
黄色の壁を持つ教会を中心にグラッパの旧市街が広がっています。
旧市街には新市街に比べると比較的大きな家が多いです。
グラッパ酒の醸造家やグラッパ川の水運を利用し栄えた商家などが多いのだと思います。
グラッパ風景2 北イタリア・ボッサーノ
グラッパ川沿いのこの町はグラッパでは比較的新しい新市街です。
山の緑に囲まれた静かな町です。
住民は何を生業にしているのか分かりませんが、近くには大きな工場が有ったりするからそこの従業員の住宅地なのかも知れません。
赤紫色の葉が印象的でしたので手前に配置して描きました。
HUM町の中心街 クロアチア
HUM(フム)町は世界で一番小さな町としてギネスブックに登録されています。
どのくらい小さいかと言うと、町の建物数は教会を入れても精々20棟程度、人口も二桁に収まる程度です。
町にはレストランが一軒と土産物屋が二軒あります。
それ以外は教会と住宅だけです。
交番もないしお役所や議事堂も見当たりません。
勿論コンビニや郵便局、銀行もありません。
でも、何でも世界一と言うのはセールスポイントになります。観光客の落とす金で町の財政は健全なのです。
ノートルダム寺院の見える風景 フランス・パリ
パリはテロ騒ぎもややほとぼりが冷めたのか、当時より賑わいを取り戻しているようです。
ノートルダム寺院はパリを案内された人は必ず訪れる観光名所です。
寺院に入るには少しならばなければなりませんが、日本の有名寺院のような拝観料などは必要ありません。
信者であろうと観光目的であろうと差別なく無料で入ることが出来ます。
京都辺りの有名寺院は拝観料と称して入場料をふんだくりますが拝観料だとして入場税は払っていません。
祇園で最大のお客様は京都の有名寺院のお坊さんたちだそうですから日本の仏教が葬式仏教に成り下がっているのも納得出来ます。
グラッパ風景1 北イタリア・ボッサーノ
グラッパはグラッパ川に掛かる屋根付きの木造の橋で有名ですが、葡萄酒の搾り滓から作った強い酒の名前でもあり、そちらの方でご存じの方もおいででしょう。
この絵はグラッパ橋からグラッパ川とその対岸を描いたものです。
グラッパにはイタリア人の友人ゼン・マリアーノが何回も案内してくれました。
マリアーノとは昔パリ・オペラ近くのレストランで隣に座ったのご縁で家族ぐるみのお付き合いをしている間柄です。